我がクラブは国際規格であるNTRAKに準拠した

JANTRAK規格のモジュールレイアウトとして

どこよりも公開運転を楽しんでいるクラブです。

しかし、会員の出入りに伴い

活動するモジュールも入れ替わります。

公開運転会で目玉にもなる電車基地

これも例外ではありません。

 

2年前までは5400mmもの長さの巨大な電車基地がありましたが

これ、見た目は良いのですが、

肝心のポイントがまともに動かない!

つまり、運転する車輌の入れ替えが出来なかったのです。

ところが現在の車両基地は3600mmと長さは短くなりましたが

ユニトラック線路を採用しているので車輌の入れ替えはスムーズ!

しかし殺風景なんです。線路だけなんで。

 

この機能性重視の車輌基地を盛り立てるべく

「タンク車の油槽基地」や「街並み」の寸景を

他のメンバーで作っていますが

今回、手前側角の空き地も情景で埋めるべく

細長い情景を造りました。

その製作方法はレイアウト製作を考えている皆さんの

参考になると思いますので

3回に分けて報告します。

 

<完成した姿 オリエントEXの食堂車も展示>

 

さて、前置きが長くなりましたが、

今回は見学者側の情景ですので、

走行する車輌を眺めるのにじゃまにならないよう

高さのない空き地のイメージで製作にかかりました。

 

写真を中心に説明していきます。

 

まずは、製作する情景のベースボード造りから。

先日の非公開運転会の際、

ちらし広告の紙で簡単な型紙を取りました。

この紙をもとに基盤となる板を切り出します。

 

<4mm厚のシナベニヤ板 ※チラシ広告のケーキは関係なし>

 

次に、この基盤に製作する情景の配置図をざっくりと描きます。

<草地だけでは変化がないので池を造ります>

 

今回は車両基地脇の空き地ということで

ため池みたいな小さな池と、電車を見る高台のような場所にします。

 

ため池(あっち池(行け))はカッターでササッと切り抜きです。

このベースボードは4mm厚のシナベニヤですからカッターでOK!

 

<池の穴の裏側にステンレス板を置いてイメージ確認>

 

池をくり抜いたらちょっと遊び心を加えて

ボート乗り場なんかを造ってみます。

こんな小さな池で、どうやってボート遊びをするのでしょう。

 

<今夏に廃棄したモジュールにあったボート乗り場の再活用>

 

この段階でまた余計なことを考えてしまいました。

「なんか保存車輌が展示されていてもいいんじゃない」

ということで、保存車輌の展示スペースを設けることに。

<細長い地形を活かす方法として考えました>

<池は0.5mmプラ板で塞ぎます>

 

こうなると、

せっかくなので、展示する車輌の室内灯も点けたい!

ならば展望台を活用しよう!

ということで、展望台は小高い丘にするつもりでしたが

急遽、コンクリート製の四角いものに。

WHY?

裏側をご覧ください。

9Vの電池ボックスが隠されています。

この電源で展示車両に電気を供給します。

 

<電池での給電だと取り扱いが簡単なんです>

 

次に、休まずに基本的な地表面の製作作業です。

使用するのは百均ダイソーの石粉粘土です。

 

<これは船橋市で行った鉄道ジオラマ教室の残り物です>

 

この粘土は地形製作にとても便利なんです。

乾燥するとカチンコチン!

これを地盤面に貼り付けていきますが、

後日、剥離することがないよう

ベースボードに木工用ボンドを塗ってから貼り付けます。

 

今回製作する池は、我が家のレイアウトにあるこの池です。 

これがイメージモデルです。

 

<こちらは田んぼ脇のため池です>

<ベニヤ板の端切れを取り付けたあと、粘土を盛っていきます>

<平らでない地番面を石粉粘土で造成しました>

<保存車輌にみたてた車輌を載せて通電チェック>

<室内灯は9V電池でちょうど良く点灯します>

 


2/3へ続く