◆我がクラブは国際規格であるNTRAKに準拠した
JANTRAK規格のモジュールレイアウトとして
どこよりも公開運転を楽しんでいるクラブです。
しかし、会員の出入りに伴い
活動するモジュールも入れ替わります。
公開運転会で目玉にもなる電車基地
これも例外ではありません。
◆2年前までは5400mmもの長さの巨大な電車基地がありましたが
これ、見た目は良いのですが、
肝心のポイントがまともに動かない!
つまり、運転する車輌の入れ替えが出来なかったのです。
ところが現在の車両基地は3600mmと長さは短くなりましたが
ユニトラック線路を採用しているので車輌の入れ替えはスムーズ!
しかし殺風景なんです。線路だけなんで。
この機能性重視の車輌基地を盛り立てるべく
「タンク車の油槽基地」や「街並み」の寸景を
他のメンバーで作っていますが
今回、手前側角の空き地も情景で埋めるべく
細長い情景を造りました。
その製作方法はレイアウト製作を考えている皆さんの
参考になると思いますので
3回に分けて報告します。
<完成した姿 オリエントEXの食堂車も展示>
◆さて、前置きが長くなりましたが、
今回は見学者側の情景ですので、
走行する車輌を眺めるのにじゃまにならないよう
高さのない空き地のイメージで製作にかかりました。
写真を中心に説明していきます。
◆まずは、製作する情景のベースボード造りから。
先日の非公開運転会の際、
ちらし広告の紙で簡単な型紙を取りました。
この紙をもとに基盤となる板を切り出します。
<4mm厚のシナベニヤ板 ※チラシ広告のケーキは関係なし>
◆次に、この基盤に製作する情景の配置図をざっくりと描きます。
<草地だけでは変化がないので池を造ります>
今回は車両基地脇の空き地ということで
ため池みたいな小さな池と、電車を見る高台のような場所にします。
◆ため池(あっち池(行け))はカッターでササッと切り抜きです。
このベースボードは4mm厚のシナベニヤですからカッターでOK!
<池の穴の裏側にステンレス板を置いてイメージ確認>
池をくり抜いたらちょっと遊び心を加えて
ボート乗り場なんかを造ってみます。
こんな小さな池で、どうやってボート遊びをするのでしょう。
<今夏に廃棄したモジュールにあったボート乗り場の再活用>
◆この段階でまた余計なことを考えてしまいました。
「なんか保存車輌が展示されていてもいいんじゃない」
ということで、保存車輌の展示スペースを設けることに。
<細長い地形を活かす方法として考えました>
<池は0.5mmプラ板で塞ぎます>
こうなると、
せっかくなので、展示する車輌の室内灯も点けたい!
ならば展望台を活用しよう!
ということで、展望台は小高い丘にするつもりでしたが
急遽、コンクリート製の四角いものに。
WHY?
裏側をご覧ください。
9Vの電池ボックスが隠されています。
この電源で展示車両に電気を供給します。
<電池での給電だと取り扱いが簡単なんです>
◆次に、休まずに基本的な地表面の製作作業です。
使用するのは百均ダイソーの石粉粘土です。
<これは船橋市で行った鉄道ジオラマ教室の残り物です>
この粘土は地形製作にとても便利なんです。
乾燥するとカチンコチン!
これを地盤面に貼り付けていきますが、
後日、剥離することがないよう
ベースボードに木工用ボンドを塗ってから貼り付けます。
今回製作する池は、我が家のレイアウトにあるこの池です。
これがイメージモデルです。
<こちらは田んぼ脇のため池です>
<ベニヤ板の端切れを取り付けたあと、粘土を盛っていきます>
<平らでない地番面を石粉粘土で造成しました>
<保存車輌にみたてた車輌を載せて通電チェック>
<室内灯は9V電池でちょうど良く点灯します>
2/3へ続く