省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

身延線 313系日常の記録: クモハ313-3001他 (V1編成)

 こちらは身延線用の313系3000番台のトップナンバー、クモハ313-3001 + クハ312-3001 です。中央東線甲府によく顔を出しているのを見るので、日常の記録写真を撮っておきたかったのですが、身延線山梨県内の区間では車輛の形式写真的写真が撮れる場所が全くなく、仕方なく静岡までやってきて写真を撮りました。

 ちょっと光線状態が厳しいですが富士駅です。因みに富士駅も大半の列車が1番線から発着するため車輛の写真が撮りづらく、これは富士運輸区の電留線に入区するために3番線に入っていたため撮れたものです。

 もし、身延線の車輛の写真を撮りたければ、複線区間対向ホームの柚木、竪堀、源道寺のいずれかの駅ということになるでしょう。編成は大半が 2 輌なので停車時間の短いのはなんとかなるでしょう。これ以外に沼津運輸区の電留線からの入出区時を狙うか、とうことになります。

クモハ313-3001 (静シス) 2024.9 富士 山側

クモハ313-3001 (静シス) 2024.9 富士 山側

クモハ313-3001 (静シス) 2024.9 甲府

クハ312-3001 (静シス) 2024.9 富士 山側

クハ312-3001 (静シス) 2024.9 甲府

 上り側が電動車、下り側が制御車というのは、旧形国電時代と反対です。

 以下客室内です。

クモハ313-3001 (静シス) 2024.9 甲府

クモハ313-3001 (静シス) 2024.9 甲府

 運転台とワンマン用運賃精算機です。

クモハ313-3001 (静シス) 2024.9 甲府

クモハ313-3001 (静シス) 2024.9 甲府

 シルバーシート

クモハ313-3001 (静シス) 2024.9 甲府

 東急車両の製造銘板です。1999年製です。

クハ312-3001 (静シス) 2024.9 甲府

 トイレ前のクロスシート

クハ312-3001 (静シス) 2024.9 甲府

 整理券発券機と乗降ボタン。

クハ312-3001 (静シス) 2024.9 甲府

 身障者対応トイレです。

クハ312-3001 (静シス) 2024.9 甲府

 トイレ内部。最近のJR東日本で採用しているタイプと異なります。ちょっと古いからでしょうか。当時設置された身障者対応トイレは、ユニットタイプではなかったようですが、今日ではユニット化されており、韓国にも輸出されています。

クハ312-3001 (静シス) 2024.9 甲府

クハ312-3001 (静シス) 2024.9 甲府

 クハ側運転台です。

 313系 3000番台は、1999年身延・御殿場線用および中央西線中津川以北、および関西線用に製造されました。なお、これで置き換えられた身延線115系東海道本線に転用されたようです。中央西線、および関西線での運用は 2012年に 119 系を置き換える形で飯田線に転用され、現在は主として身延線飯田線で運用されているようです。固定のセミクロスシート + ワンマン対応設備が特徴です。

 静岡地区の運用ですが、一部静岡車輛区への入出区を兼ねた本線運用 (2輌 x 3)、とわずかな御殿場線運用があるだけで、基本的には身延線のみで運用されているようです。因みに身延線は大半が本車によるワンマン運転で、甲府方では1運用だけ N編成を使った3輌非ワンマン運用が朝、夕のみに設定されています。また富士口では本線の4輌運用が乗り入れた列車が一部あるようです。

 富士口では日中でも30分ヘッドが維持されています。これは御殿場線の沼津口と同じ間隔ですが、夕方の輸送量は御殿場線の方がはるかに多い感じで、身延線ではごく1部に3, 4輌編成はありますが、大半が2輌編成なのに対し、御殿場線では最長 5 輌編成となっています。国鉄時代は73系8輌編成もあったのを思い出します。

 甲府口では日中平均40分ヘッドですが、1時間近く間が空く時間帯もあります。ただ午後3時以降の通勤通学時間帯の乗客数は富士口より多い感じがします。また沿線に高校が分散して存在しますので、比較的上り下りに偏りなく乗客があるので、午後3時以降は30分間隔でも良いように思われます。

 

本車の車歴です。

1999.3.1 東急車輛製造 (静シス) → 現在に至る