川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

「にいつまるごと鉄道フェスタ」に行ってきた

10月14日は鉄道の日でございます。

そんなこともあって、この時期は各所で鉄道イベントが催されておりますが、昨日は私もシーズン初めとして遠征してきました。

 

てことで今回参加したイベントはこちら。

鉄道のまちとして有名な新津駅で開催された「にいつまるごと鉄道フェスタ」というイベントでございます。

新津では定期的に鉄道イベントが開催されているようですが、私は10年ぶりの参戦でございます。

 

今回は夜行バスで新潟駅へ向かい、そこから在来線で新津駅へ。

素晴らしい秋晴れに恵まれました。

 

今回このイベントへ参戦した目的はこちら。

今回のイベントに合わせて、JR東日本新潟支社管内で使用された鉄道部品販売が行われたのであります。

新潟支社は定期的に販売会をやってくれますが、今回は備品が多めで車両備品目当ての人には物足りなかったかな?

 

この販売会に参加するには、先着70名限定で購入順番を決める整理券をゲットする必要があるのですが、なんと徹夜組だけで70名に達してしまい、始発組の私はそこから漏れてしまいました (^_^;)

あとで販売員の方に聞いたら、前回までの販売会を大幅に上回る150名も集まったようで、主催者側も想定以上の集客だったとか。

事前に出回っていた販売品リストを見る限り、徹夜してまで整理券を争うような品揃えとは思えませんが、時代は変わったもんですな・・・。

 

というわけで整理券は貰い損ねましたが、71番以降は先着順でフリー販売に参加できたので、そちらで購入したのがこちら。

ホームの柱に取り付ける方面板で、上下方向お揃いで購入してみました。

撤去品ではなく保管されていた予備品らしいですが、「新潟方面」「上野方面」となっているので、上越線信越本線用に製造されたものでしょうか。

 

今回の販売会、1~70番の抽選組は良いものが買える代わりに1人1品のみに対し、71番以降は品が劣る代わりに1人2品というルールだったので、クジを逃した代わりに2品帰る特権を生かせる品をチョイスしました。

私がもともと狙っていた品は10番目くらいを引かないと買えなかったようなので、ヘタに後半のクジを引くよりは漏れたほうが良かったのかもしれませんな。

そのほかオークション形式の販売もありましたが、そちらは落とせなかったので本日の収穫は方面板2枚で終了です。

 

部品販売はお昼過ぎに終わりましたが、新津駅周辺では様々なイベントが開催されていたので、ついでにそちらへと参加してみることに。

新津駅から10分ほど歩いてやってきたのはこちら。

ここは主にJR東日本向けの一般形車両を製造する「総合車両製作所 新津製作所」で、今回のイベントに合わせて一般公開されていました。

新津駅のイベントは10年前に来たことがありましたが、総合車両製作所の公開に参加するのは今回が初めてだったので、結構楽しみにしておりました。

 

まずは工場内をプラプラと散策。

製造か保守は異なるものの鉄道車両を扱う工場とあって、天井の高い建屋やトラバーサーがあるなど、大宮や長野といった車両工場と雰囲気は似ていますね。

 

敷地内に入ると人だかりができていたので覗いてみると、クレーンによる車体吊り上げの実演が行われていました。

これ自体は工場公開の定番プログラムですが、製造中の車両が使われるというのは車両メーカーならではなので新鮮でしたね。

 

続いては部品を製造する建屋へ。

「2代目サスケ」なる工作機械が、板金の曲げ加工の実演を行っていました。

 

続いては台車の組み立て工場へ。

こちらは自動溶接ロボット(だったかな?)

台車の梁を軽々と持ち上げて、クルクルと回転させていました。

 

そうして出来上がった部品たち。

普段は内側に隠れて見えない電動機も置かれていました。

 

それらを組み立てて車両へ取り付け。

当たり前ですがピカピカですね。

 

さらに別の棟では、総武快速横須賀線用のE235系のぎ装作業の真っ最中。

このフロントマスク、塗装してから組み付けるものだと思っていましたが、実際は逆で車体に取り付けてから塗装するみたいですな。

真っ白な顔を取り付けた姿は新鮮でした。

 

ぎ装作業中の車両を見学するのですが・・・

ここでは車両内部に対する作業が主体なので、足場がドア位置まで嵩上げされており、まるで製造中の車両がホームに停車しているかのようでした。

保守が中心の車両基地ではここまでの設備は無いので、これもまた車両メーカーらしい光景じゃないでしょうか。

 

まずは車内の「壁の中」にはハーネスを通します。

自動車でも化粧パネルの中にハーネスを通しますが、鉄道車両ともなると膨大な量の配線数ですね。

最近は車内案内にLCDが取り付けられているので、それらの映像ケーブルの敷設も必要になり、ますます大変だと聞いたことがあります。

 

もちろん運転台にも同様にハーネスを通します。

運転台の骨組みはこんな感じになっているのですね。

 

一通りハーネスを通すと化粧パネルを取り付け、今度は内装の工事へ。

この時点は床は板張りで、内装も所々むき出しになっています。

意外だったのは、作業中に邪魔になりそうな吊り革は、割と早い段階で取り付けてしまうのですね。

 

そのあとE235系の特徴である3面LCDなどを取り付け。

 

さらにトイレも工事中。

これもユニット化されて組み立てる感じなのでしょうか?

 

そのあと座席部分の骨組みを取り付け。

普段座っているロングシートの裏側は、こんな構造になっているのですね。

 

運転台のほうも仕上げ作業へ。

先ほどの骨組みの上にマスコンなどの機器を取り付けて、大分運転台の形になっていました。

 

そんな工程を経て組み上げられた車両がこちら。

J-42編成の先頭車となる「クハE235-1142」が展示されていました。

これから試運転などを経て、いずれ川崎鶴見界隈にやってくることでしょう。

 

最後は屋外の車両展示コーナーへ。

E235系とモーターカーが展示されていました。

SNS上で話題だった臨海地区を走る某路線向けの車両が見られるか期待していましたが、庫の中へ入れられたようです(笑)。

 

E235系は散々見飽きているので、モーターカーを主体にパチリ。

除雪用モーターカーが配備されているのが、雪国の工場らしくて好いですね。

 

こちらは入換動車。

自社製なのかと思ったら、北陸重機製でした。

 

といった感じで工場見学はこれにて終了。

車両メーカーの工場公開はほどんど来たことが無かったので、普段参加する工場公開とは一味違って楽しかったです。

 

工場を後にして新津駅へ戻ると、発車標にこんな表示が。

たまたま四季島が新津駅へやってきたようで、お出迎えのため到着の案内表示がされていました。

「発車表示器に到着列車を出す」というのも、なんだかおかしな話ですね(笑)。

 

そんな四季島と入れ替わるように、新津駅を後にします。

 

新潟駅から新幹線へ乗り換えますが、昼飯抜きですでに15時を回っていて空腹の限界だったので、新潟で遅いランチを食べてから帰ることに。

万代口を出ると、ちょっと悲しい光景が・・・。

現在再開発が進む新潟駅万代口に、ぽっかりと空いた工事現場が。

 

ここには今年春まで、新潟交通のバスターミナルがありました。


2024年4月撮影

このバスターミナルはバック方向で駐車する櫛形ホームを持つ構造が特徴で、建屋自体も古く昭和の臭いが残り、この雰囲気が好きだったのは私だけではなかったはず。

バスターミナル機能は北側へ移設されたので、ここがどういう風に生まれ変わるのか気になるところですね。

 

そんなことを懐かしみながら、私は駅からちょっと離れたところにあるもう一つのバスターミナルである万代シテイバスセンターへ。

ここか立ちそば屋が出すカレーが有名ですが、今回は2階にあるこちらへ。

新潟のローカルファストフードチェーンである「みかづき」でございます。

万代へ来たのはカレーと迷ったわけでは無く、新潟駅から一番近いのがここなのです。

 

みかづき」といえばイタリアンですが、期間限定で麻婆豆腐がけのメニューがあったのでそちらを発注。

なかなか相性が良くて美味かったです。

 

さらに甘味補給をたたみかけます。

こちらも期間限定のメロン味のソフトクリームとチョコ味のミックスを。

普通ミックスというと縦方向に半分なのですが、それ専用のクリーム?を用意するのが面倒だったのか、チョコの上にメロンを積むという力業ミックスでした(笑)。

 

お腹も満たされて帰路へ着きます。

 

これにて賞味日帰りの遠征はこれにて終了。

部品もイベント参加もまずまずの成果で、充実した1日でした。