前回の続きです。
伊豆稲取駅付近での撮影が終わり、東京方面へ帰宅します。
今回乗車するのは特急踊り子56号です。この特急踊り子56号は臨時列車となっており、伊豆稲取駅を出ると伊豆熱川、伊豆高原、伊東、熱海、湯河原、小田原、大船、横浜、川崎、品川、東京の順に停車します。特急踊り子号の中でも停車駅の多いパターンとなっております。
ただ、他の特急踊り子号と違いグリーン車が連結されていなかったり、6号車と7号車の間を通り抜けできないなどといった特徴があります。そして乗車日の3月7日、この特急踊り子56号はB6編成+C7編成の10両で運転されていました。
185系は定期運行終了後、ほとんどの編成は廃車回送されました。しかし、2024年10月の時点でB6編成とC1編成の6両2編成が波動用編成として活躍しています。しかもC1編成に関しては大宮総合車両センターにてC2編成のモハユニットを組み込み6両化された上、塗装も新幹線リレー号塗装に変更されました。こんなことになるとは予想していなかったです。東京にいるうちに撮影したかったなぁ。後悔しても仕方ないですね。
ただ、B6編成に関してはタイミングが合い、集約臨の返却回送を確か新白岡駅で撮影しました。タイガーロープがありますが、何とか記録できたのでよかったです。これを撮影したのももう2年前なんですね。時が経つのは早いなぁ。
話をもとに戻します。伊豆稲取駅にはE259系によるマリンエクスプレス踊り子号の乗車位置表示も残っていました。一時期伊豆方面の特急は185系や251系、E259系、2100系(アルファリゾート21)など車両がバラエティ豊かだったんですよね。その頃に新子安駅や馬入川橋梁などで撮影したり乗車したかったですね。
この特急踊り子56号は6両編成+4両編成の併結運用であるため運転台の方も外から撮影しました。
今の時代では珍しい2ハンドル、味があっていいですね。この古い運転台からも国鉄を感じることができました。
ちなみに普通車の座席はこんなようになっています。
そして横浜駅と川崎駅に到着する際には車内チャイムで鉄道唱歌のオルゴールが流れ、録音することができました。行きの特急踊り子3号ではなかなか流れず録音もできなかったので本当に嬉しかったです。
この185系にはMT54形モーターが搭載されています。MT54形モーターは185系以外にも169系、485系、103系、115系などの国鉄型車両に搭載されていましたが、ほとんどの車両は引退し、今も関東地方で聞けるのはしなの鉄道の115系や185系ぐらいしかありません。そのためMT54形モーター音も録音しました。本当に豪快な走りを充分堪能することができました。
そして乗車すること約2時間30分、終点の東京駅に到着しました。
到着後、ホームに下車してみてびっくり。日没後とは言え、8番線ホーム上野方にはたくさんの撮り鉄がいました。本当に185系特急踊り子号は多くの鉄道ファンに愛された存在であったことを実感することができました。
そしてこの特急踊り子56号の乗車が自分にとって最後の185系特急踊り子号の乗車となりました。今回の日帰り遠征では天気はあまり恵まれませんでしたが、無事に撮影し、乗車することができました。約40年の活躍、本当にお疲れ様でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回もお楽しみに