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皆さま、こんにちは!

 

前回のブログで

東北新幹線と、東北本線を第三セクター化した

IGRいわて銀河鉄道・いわて銀河鉄道線が接続する

いわて沼宮内駅の訪問記をUPしました。

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

 

前回のブログもチェックくださいませ。

 

今は「利用者が少ない新幹線駅」のイメージが強い

いわて沼宮内駅でしたが、

蒸気機関車の時代は十三本木峠(奥中山峠)を越えるために

いわて沼宮内駅(当時は沼宮内駅)‐一戸駅間で

補助機関車を連結。

沼宮内駅はそのための機関区支区を備えた

「鉄道の要所」だったのですよ。

 

そんな話を聞かされたら、

蒸気機関車の時代の遺構が残っているか

気になりません?

最初に結論を言っちゃいますけど、

機関区支区があった場所に新幹線駅と

新幹線の高架線が設けられたために

それらしき遺構は見つかりませんでした。

が、気になるモノはありました。

今回はソレについて書かせていただきますね。

 

その前に…

 

前回のブログで駅舎の構造に触れましたけど

これを書き忘れちゃいました。

IGR線の改札口や出札窓口がある階層に

街並みが見下ろせる展望デッキがありました。

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

 

ここからは、こんな風景が楽しめちゃいますよ。

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

 

何気なく景色を楽しんでいたここ、

外から見るとこんな造りになっていたようで…

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

こんな場所であることを知って外を眺めていたら、

きっと股間がしゅんとしてましたわ。

 

話を戻します。

いわて沼宮内駅の在来線ホームは

相対式&島式ホームによる複合2面3線構造。

新幹線駅と在来線(IGR線)は管轄が違うために

乗り換え用の改札口は無く、

乗り換えの際は一旦構外に出る必要がありあす。

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

 

ちなみに東北新幹線が開通する以前の沼宮内駅は、

画像の奥に見える1番線ホームの

上屋が架けられた辺りに駅舎がありました。

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

ホーム自体は蒸気機関車の時代から変わりませんが、

現在は1番線が下り列車用、

2・3番線が上り列車用に割り当てられてるのに対し

国鉄時代は1・3番線が本線のそれぞれ下り・上り線用、

2番線が列車を退避させるための主本線として

使われていたようです。

 

今は姿を消しちゃいましたが

構内の南側に両渡り分岐器(シーザスクロッシング)が

敷かれていたそうで。

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅<

この分岐器は列車に連結・解結する(した)補助機関車を転線、

もしくは構内南側にあった留置線に退避させるためのモノです。

この分岐器は沼宮内駅以外にも

補助機関車の機関庫があった一戸駅にありました。

それとなぜか小鳥谷駅にもありまして…

こちらは補助機関車の運用に備えたモノなのか?

それとも戦前に計画されていた

岩泉駅までを結ぶ鉱山鉄道用なのか?

ご存知の方はいらっしゃいますかね?

 

それでは蒸気機関車時代の遺構探しの件でしたが…

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

先述した通り、機関区支区や転車台、給水塔、

機関車の留置線があった場所には現在、

新幹線駅と新幹線の高架線が鎮座してます。

よって蒸気機関車時代の遺構は皆無でした。

 

そんな中、ちょいと気になるモノがありましたの。

2本のホームを結ぶ跨線橋にご注目ください。

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

 

一見した感じはどこにでもありそうな跨線橋ですけど、

支柱の間にトラス棒が組まれてました。

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

 

こちらでしたよ。

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

このトラス棒、

支柱のたわみを小さくさせるためのモノですけど

跨線橋では明治時代~大正時代初期に造られたモノに

多用されてたはずです。

だとすると跨線橋は相当古いモノではないかと。

 

沼宮内駅は補助機関車の連結や解結をするために

多くの客車列車、すべての貨物列車が停車してました。

あくまでも個人的な憶測ですけど、

ホーム間を構内踏切で結ぶ駅構造では

踏切を列車が塞いでしまう機会が多く発生します。

そんな経緯から沼宮内駅は

古い時代から跨線橋が設けられていたのではないでしょうか?

 

ちなみにこの跨線橋、

昭和23年撮影の航空写真によれば

当時は現在地よりも北側にあったようです。

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

 

それでは跨線橋がなぜ移転したのか?

東北本線の盛岡駅以北は昭和43年に電化されました。

以前の跨線橋のままでは電化施設と干渉してしまうために

移設したと見てましたよ。

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

跨線橋が移設された時期ですけど、

沼宮内駅は昭和42年に複線化され構内が大きく改修されてます。

ホームにある待合い室が設けられたのもこの時期でした。

翌年に電化されることを見据えて

跨線橋もこの時期に移設されたのだと思います。

 

跨線橋の中はご覧の通りでした。

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

 

マニアじゃない方がIGR7000系電車を描くと

こうなるのね。

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

 

いわて沼宮内駅があるのは岩手県岩手郡岩手町…

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

東北新幹線が開業したのを機に

沼宮内駅の駅名に「いわて」を付けたくなる気持ちが

理解出来ましたよ。

 

最後は電車が停車中の構内の画像で〆ます。

東北新幹線 IGRいわて銀河鉄道線・いわて沼宮内駅

 

そんなワケで

今ある跨線橋は蒸気機関車が現役だった時代からあるモノ。

実は明治~大正時代に造られたと推測した次第です。

この跨線橋の竣工時期をご存知の方がいらっしゃいましたら

お知らせくださいませ。

トラス棒を持った跨線橋は

この辺りでは見れないシロモノでしたが、

東北地方ではひょっとすると

最古級なのではないでしょうかね?

 

昭和時代によくある跨線橋はこのタイプです。

 

 

 

 

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