2024-08-25 SLばんえつ物語 | シーラカンスと僕

シーラカンスと僕

ちょっと空いた時間に読むブログを目指し、ちょっと空いた時間に更新します。

テーマ:



18きっぷのシーズンが幕を開けたので今年も観光列車に乗ってきました。



目的地は今アツい磐越西線。


郡山〜喜多方をデビューしたばかりの『快速あいづSATONO号』で乗り通し、会津若松に戻ってきました。




ここから乗る観光列車がこちら。



どん。



言わずと知れた『ばんえつ物語号』でございやす。



25周年を迎えた現在でもその人気っぷりは健在。




夏休み期間中ということもあってか駅はご覧の賑わいっぷり。




入線してきたのは発車の5分前でした。



SL列車でこんな直前なことあんねや。





SLのすぐ後ろにはグリーン車が連結されています。



そのグリーン車には展望室が設けられているので、往路(会津若松行)では後方展望を独り占め。



但し復路ではご覧のように何にも見えましぇん。




カシオペアのスイート室もこんな感じだったよね。






"ばんえつ物語号"は堂々の7両編成。







普通車は4両も連結されています。



昔の12系客車を改造したものなんだけれど、面影が殆どないくらいレトロに仕上がっていますな。



普通車は2・3・5・6号車で、グリーン車が7号車。





では間に挟まる4号車は何かというと、







1両丸々フリースペースとなっています。



贅沢すぎる。



25年前はこれくらいの余裕があったんだなぁと思う。



この車両を繋いでいても1円の収入にならないわけだからね。









1号車はフリーの展望車両です。



復路では最後部になるので誰でも後方展望を楽しめる親切設計。



車両の大部分はキッズコーナーになっているので、割と賑やかな展望車となっています。











時刻は15:27。


定時に会津若松駅を出発しました。







動く瞬間にガクンと引っ張られる感じがたまらねぇなぁ。




客車乗ったのなんていつ以来だろう。





雨の降る中、会津盆地を抜けていきます。







頃合いを見計らって後方展望に移動しました。



これは晴れてたら尚良いな。





ガラス張りの面積がとても大きいので、視界いっぱいに景色を楽しむことができます。




しかし入れ替わりが激しいので早々に退散。



大人しく自分の席に戻りました。








会津盆地を出てからは阿賀野川に沿うように走ります。




5号車の売店でアイスと缶コーヒーを購入し、これまた視界いっぱいに広がる景色を見ながらのブレイクタイム。



連日の雨のせいか川の水量は多かった気がする。





本格的な山越えを前にSLの点検をするとのことで野沢駅で10分ほど小休止。







いよいよ山深くなってきました。




並行する阿賀野川は車窓の右へ左へと忙しく位置を変えるので、進行方向どちらの席からでも眺めることができます。






時刻は17時。



会津若松を出発してから1時間半が経過していますが、この辺りがちょうど時間的な折り返し地点です。








徐々に薄暗くなってきた頃、山の中にある津川という小さな駅で給水のために停車しました。






時刻表上では15分停まるので気分転換がてらホームに下り立ちます。




おぉ…迫力あるな…。



目の前でSLの給水作業を見られることなんて滅多にないよね。








エネルギー補充を済ませてラストスパート‼︎



…かと思いきや大雨のため運転見合わせとの放送が。








現在地はこんな所。



実は津川駅までの間にも雨による抑止を何度か繰り返し、20分程度の遅れで到着していたのです。





やはりダメだったか…。



そういえば会津若松方面へ行く対向列車を一切見かけていないことに気が付きます。




どうやら新潟県内あちこちが大雨で鉄道はめちゃくちゃらしい。



とは言えどうすることもできないので、黙って運転再開の時を待ちます。














事態に進展があったのは19時半。





ようやくSLが動き出しました。



この時点で約2時間遅れ。



あとは新潟市内のホテルへ向かうだけなので、旅程に支障なく済んだのは幸いだったな。



車掌さんが乗客全員に最終目的地を尋ねて回っていて、なんとしてでも最終の新幹線に間に合わせねばという気概を感じました。









その後も小さな駅でちょくちょく運転停車を重ね、終点の新津には2時間20分遅れで到着しました。





トータルすると客車に5時間以上も乗っていたのか。






なかなか無い経験だったとポジティブに捉え、接続待ちをしてくれていた新潟行きの列車に乗り換えました。