最期になるのか、255系の旅。
8月12日の「新宿わかしお2号」。
穏やかに快調に、新宿に向けて駆けていく。
「新宿わかしお号」のみの停車駅・上総興津に7時間ぶりに到達。
房総の海に別れを告げて、さらに北へ。
勝浦駅では3番線に到着。
駅に停車するごとにコツコツ乗客を取り込み、運転自体は定着している印象が強い。
続けて、これまた6時間ぶりの御宿。
さらに大原に着くと、いよいよ乗車する9号車も満席に近い盛況になってきた。
乗客の談笑する声も聞こえてきて、会話すら憚られたコロナ禍を抜けてきたんだなぁと実感する。
太東〜長者町間の夷隅川橋梁を渡る際、進行方向左手に旧線の鉄橋が目に入り撮影。
このシリーズ④でも取り上げた、101系で横風試験を行った件の鉄橋である。
通過しながら、車内の男性客同士の話でこの“横風試験”の話が出ていたのには笑ってしまったが…
やはり自分を含む古い鉄道ファンには、なかなかにインパクトの強い出来事だったようである。
今ぐらいフットワークが軽かったら、一回は見に行ってみたかったものだ。
(当時小学校6年生だったから、どだい無理な相談ではあったが)
総武快速線に直通するE235系が見えると、上総一ノ宮である。
前回のGWの帰京の際は、この上総一ノ宮前後ですっかり寝落ちしてしまっていた。
茂原もすっかり、馴染みの多い街になってきた。
それにとどまらず、今回ほど、外房線界隈に足を向けたことはなかった。
それまでは若干でも、久留里線など内房方面の方が指向が強かったからである。
ただ、今回の件が房総方面に関して大きな見直しと弾みになったことは疑いない。
大網だと、関連して東金線も再訪していたりする。
惜しむらくは「しおさい号」からの撤退前、もうちょっと早めに動いておきたかったね。
そのあたりの予測の不備と行動の遅さは、今後の反省材料である。
そして、また蘇我に戻ってきた。
ここもまた、定番だった2番線発着だったが…
出発信号は「外出」=外房線出発に緑が点灯。
これがイレギュラーな動きである。
17:42、千葉到着。
ここからは総武快速線を直走っていく。
すっかり停車駅として定着した船橋へ。
降りる人もそれなりにいるが、乗る人もいる。
立秋を過ぎ、心なしか日が傾くのが早くなってきていたこの日。
雲の按配に、秋が近づいていることを予感。
それでも、苦しい暑さにはさらにここから1ヶ月以上悩まされていくことにはなるが…
もう少し、辛抱が必要な“45歳の辛抱さん”である。