東海道新幹線開業60年の日に | 書斎の汽車・電車

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 10月1日というと、国鉄時代は「ダイヤ改正の日」でしたから、(今では3月半ばの土曜日ですが)様々な「記念日」となっています。その中でも、昭和39(1964)年10月1日の東海道新幹線の開業は、日本だけでなく世界の鉄道にとってもエポックメーキングな出来事となりました。

 

 もし新幹線が建設されなかったら、日本の鉄道はもっと斜陽化していたかも知れませんし、日本の戦後史そのものが別の道を辿っていたかも知れません。

 

 そんな新幹線の記念すべき日の夕刻、東京駅に行ってきました。お目当ては東海道新幹線を巡る記念碑です。

 

 一つ目は、18・19番ホーム階段下の「記念プレート」です。最近では広告に挟まれて肩身が狭いですが健在です。

 「この鉄道は日本国民の叡智と努力によって完成された」

 昨今の「日本凄い」「日本偉い」ブームにはいささか辟易していますが、この鉄道については掛け値なしで「凄い」と思います。

 

 18・19番ホームに上がりまして、新大阪寄りのホーム先端にもう一つの記念碑があります。

 「新幹線の父」十河信二国鉄総裁の顕彰碑です。

 十河総裁の肖像

 「一花開天下春」という揮毫です。

 

 実は十河総裁、新幹線の建設費が当初の見込みをはるかに上回ったことなどから解任され、新幹線開業を総裁として迎えることは出来ませんでした。

 

 ともあれ、現在の「のぞみ」中心の繁栄も、先人の労苦あってこそといえましょう。正に「温故知新」、身近な史跡めぐりも悪くありません。

 青梅鉄道公園の0系(再掲)です。無責任なマニアとしては、1本くらい動態保存してほしかったところですが、鈍足(?)のオールドタイマーがウロウロしては、東海道新幹線という高度にシステム化された鉄道は成り立たなくなってしまうでしょう。