ドイツ鉄道旅行(その1:海の中の鉄道(続き)) | gayasan8560のブログ

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 前回の続き、北ドイツにある海の築堤上を走るハリゲン鉄道( Halligbahnen)のレポートです。今回は2路線あるハリゲン鉄道のうちのリュットモーアジール・ノルトシュトランディッシュモーア線についてです。

 

 

(2)リュットモーアジール・ノルトシュトランディッシュモーア線
 本土側のベルトリングハルダー・コーフからワッデン海を渡りハリグ・ノルドストランディッシュムーア島まで通る軌間600mmの鉄道です。全線単線ですが、本土側と築堤上にそれぞれ1ヶ所列車交換のポイントと引き上げ線が設けられています。前回レポートしたダーゲビュル・オーラント・ランゲネス線と同様に、住民は許可を得たうえで自家用トロッコを走らせることが可能ですが、住民の移動、島にあるホテルの利用客の送迎以外の目的での走行は禁止されており、それに違反すると利用許可が取り消されるそうです。また、許可にあたっては日本でいうところの原付免許程度の運転ライセンス所有が条件となり、走行させるトロッコも関係機関の検査に合格する必要があるそうです。

写真1
 最初に出会った車両です。干潮時なので築堤の両側は干潟になっています。


写真2、写真3
 この車両は島にあるホテルの利用客を迎えにきたようです。島のホテルは二部屋しかない小さなものらしいので、この人数のお客さんということは、宿泊ではなくレストラン利用者ということなのでしょうか?


写真4
 ワッデン海に沈む夕日と線路


写真5
 初日だけの訪問だけでは飽き足らず翌日再訪しました。最初に出会ったのは島に住む親子の乗った車両。お母さんが運転しています。本土にお買い物にでも行くのでしょうか。正面に描かれた目が、なんとなく伊賀鉄道の忍者列車を彷彿とさせます。


写真6
 満潮近くになるとこんな状況になります。まさに海の上を走る鉄道です。