

富士山麓電気鉄道の富士急行線で長らく活躍してきた1000形電車が引退することが発表された。
京王の初代5000系を譲り受けた1000形は、ロングシート車が1000形として2編成、セミクロスシート車は1200形として7編成が在籍。30年にわたって運用されてきたが、順次廃車が進み、現存車は二編成。そのうち、一般車仕様である1001編成が12月15日で引退するとのこと。残念ながら1001編成の画像がないので、イメージ画像としてご覧いただきたい。

残る一本は、富士登山電車に大改造された1205編成で、こちらは臨時列車等でまだしばらく残るそうだ。

1000形(含む1200形)はさまざまな塗装が施されて、鉄道好きを楽しませてくれた。画像はマッターホルン号だが、お気に入りだった旧富士急標準塗装を撮っていないのが残念。
各地のローカル私鉄で第二の活躍をしてきた京王5000系だが、最後まで残るのは銚子電鉄の3000形あたりになるのだろうか。

我が鉄家には古いロコモデルのペーパー車両が在籍している。しばらく走らせていないので、これを機に虫干し走行をさせることにしよう。
話はガラリと変わるが、東京MXテレビの名物番組だった「バラいろダンディ」が27日の放送を最後に終了した。世の中の流れとは言え、コンプライアンスを重視するあまり、自らの首を絞める状況になってしまったテレビ界のなかで、東京ローカル局という立ち位置を活かしてかなり自由な番組だった。
番組終了は、この番組を立ち上げた名物プロデューサーの退社が一因とされている。27日はロンドン響を聴きに行っていたので、リアルタイム視聴は出来ず録画を観たのだが、最後に出演者がこのプロデューサーへの謝意を口にしたのが嬉しかった。
良き時代の名車の引退発表と、良き時代の名残のような番組の終了。単なる偶然で重なっただけだが、何だが感じ入るものがあった日だった。