上野駅から国鉄色で出発!
さて、ここからは今回の旅一番の目的の列車に乗車します!

それがこちら、特急水上、水上行きです。
特急水上はもともと「新特急谷川」として上野~水上間で運行を開始しました。
後に上越新幹線に「たにがわ」という列車名が設定されることになったことに伴い、「水上」に改名。
吾妻線の特急草津と併結する形で運行が行われてきました。
しかしながら、単独運転となる渋川~水上間を中心に利用客が減少、徐々に運行本数が減っていき、2010年には定期運行を終了。さらに2012年には冬季のみの運行になってしまいました。
現在では年末の数日間、上野→水上行きを、年始の数日間に水上→上野行きを運行する形となっており、年末年始だけ運行するレアな特急列車となっています。
今回はそんな特急水上に乗って、水上に向かいます!
きっぷはいつもの駅で購入。発売開始から数日後に購入してもまだ全然余裕がありました。
乗車ホームの15番線で待っていると…
特急水上が入線してきました!

使用車両はE653系K70編成。国鉄色編成です。
K70編成は2022年の「宮城・福島花めぐり号」で乗車する予定でしたが、福島沖地震の影響で「いなほ色」に差し替わったため乗れず。
今回が初めての乗車です!

15番のりばの手前にある石川啄木の歌碑と一緒に。
ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聽きにゆく 啄木
まだ東北新幹線がなかった時代はこの地上ホームに東北方面へと走る特急列車が発着していました。
車両こそ違えど国鉄特急色が停まっている姿を見ると、その時代の風景を追体験できる気がします。

上の駅の駅名標と一緒に。

先頭へ行くと、年末年始だけの列車を撮影する鉄道ファンの姿もありました。

横から見たE653系国鉄特急色。
案外似合っている気がします。

それでは車内へ入ります。

車内は青色のリクライニングシートが並んでおり、これは通常のE653系と同じです。
自席に座って発車を待ちます。
12:48、定刻通り列車は上野駅を発車しました。
列車は、まずは尾久車両センターの横を走っていきます。
カシオペアの予備電源車、カハフ27やキヤE195形、そして24系最後の生き残りが留置されているのが遠目に見えました。
最初の停車駅、赤羽に停車。
荒川を渡って埼玉県へと入っていきます。
浦和に停車し、さいたまスーパーアリーナが見えてきました。
続いて大宮に停車。
ここから高崎線へと入っていきます。
列車は大宮総合車両センターの横を通過。
脱線復旧訓練に使用されているクハ209-7です。
続いて、鉄道博物館の横へ。
展示されているE1系(E153-104)や…
455ランチトレインで使用されているモハ454-4・クハ455-2の姿が見えました。
列車は上尾・桶川…と停車していきます。
同じく温泉地へ向かう特急草津・四万は大宮を出ると熊谷まで停車しないのとは対照的にこまめに停車していきます。
上越新幹線の高架が寄り添い、秩父鉄道の車両が見えてくると、列車は熊谷に到着。
熊谷を発車すると、列車は熊谷貨物ターミナルの横を通過。
深谷・本庄…とこまめな停車を継続していきます。
倉賀野を過ぎ、烏川を渡ると、まもなく高崎です。
茶色の車両が見えてきました。
ぐんま車両センターの旧客です。
同じくここがねぐらの12系客車も見えてきました。
以前乗ったことがあります。
↑そのときの記事はこちらから
高崎に停車。
となりのホームにはSLの装飾が施されていました。
"みなかみ"へ向かって
高崎を発車し、ここからは上越線に入ります。
車窓は田園地帯に。
遠くには山々の姿が見えてきました。
黄色の前頭部でおなじみ、機関車を駆逐中の車両が見えてくると、列車は新前橋に到着。
この駅は両毛線との分岐点。
駅の隣にある高崎車両センター(前橋なのになぜか高崎)には211系やE231系がたくさん停まっていました。
続いて、列車は渋川に停車。
この駅は吾妻線との分岐駅。
長野原草津口方面へと伸びる吾妻線と分かれ、列車がさらに上越線を走っていきます。
ここからは定期特急が走らない区間。
特急に乗れるのは貴重です。
列車が渡るのは利根川。

★乗車データ
9091M 特急水上 水上行き 上野(12:48)⑮→水上(15:24) E653系 K70編成(国鉄色)
※2023年12月31日乗車
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