JR貨物が九州地区向けに増備を進めている交直流電気機関車EF510形300番台。9月25〜26日には量産14両目となる315号機が甲種輸送されました。今回はけん引機を交換する幡生操車場(山口県下関市)での様子を見てみました。

 

 

幡生操車場に到着した、甲種輸送中のEF510-315

 

 

 

門司機関区に配置となるEF510-315の甲種輸送は、9月25日に製造元の川崎車両(神戸市)を出発。北九州貨物ターミナルに向けてEF210-131のけん引で山陽本線を下りました。幡生操車場には翌26日の午後4時過ぎに到着しました。

 

 

幡生操車場に入線するEF210-131がけん引するEF510-315の甲種輸送列車

 

 

到着から30分近くたって切り離されるEF210-131

 

 

 

EF510-315の甲種輸送列車に連結された、北九州貨物ターミナルまでのけん引機EH500-70

 

 

 

現在の甲種輸送のダイヤでは、幡生操車場に約1時間ほど停車します。線路沿いの道路からはEF510-315のピカピカの車体や足回りがゆっくり見られます。ただ、今回撮影した場所周辺は最近、線路付近に雑草が多いのが難点です。

 

 

 

 

ピカピカの配線や透き通ったフィルター、今しか味わえない姿です

 

 

車体の輝きは光線状態によって変化します。「白銀」と呼ぶにふさわしい美しさです

 

 

 

幡生操車場で約1時間過ごす間に、EF510-315は115系3000番台やキハ40系などと顔を合わせます。EF510形は交直流電気機関車ですが、関門間は普段EH500形が担っているため貴重な組み合わせのように思います。

 

 

EF510-315の横を通り過ぎる山陰本線のキハ47形普通列車

 

 

この日は山陽本線の115系3000番台瀬戸内色もタイミング良く現れ、EF510-315と顔を合わせました(線路際が日陰になっていたり、雑草が勢いを増していたりと良くない条件でしたが、なんとかツーショットになりました…)

 

 

 

幡生操車場に到着して約25分たった頃、北九州貨物ターミナルまでのけん引機EH500-70が現れ、入換の後にEF510-315に連結。甲種輸送列車は17時過ぎに発車していきました。

 

EF510形300番台も量産が進み、当初導入予定の317号機まで残り2両となりました。

 

九州地区の貨物列車の運用もEF510形がしっかり運用に入っているようです。全機そろうといよいよ門司機関区の国鉄電気機関車ED76形、EF81形は見納めになっていきそうです。

 

 

 

EF210形などに見送られて幡生操車場を出発したEF510-315の甲種輸送列車

 

 

 

 

※EF510形300番台の甲種輸送、関門試運転は、以下にもまとめています