255系最期の夏尽くし旅。2024.8.12「新宿わかしお1・2号」と「わかしお89号」④ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

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『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

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「新宿わかしお1号」の旅を上総興津で打ち切ってまで、わざわざ訪ねたかった場所…


それは、

御宿(おんじゅく)


であった。

255系に関するXのポストをチェックしていて、ふとこの画角の場所が気になったのである。

ここ、どこだろう?


その好奇心が膨らみに膨らみ、場所を突き止めた。

それは、御宿駅ホームの安房鴨川側の先端だったのだ。


上総一ノ宮以南は、現状の運行密度からしててっきり単線ばかりだと思っていて…

線路が付け替えられて、旧線の鉄橋が鉄道総研による“横風試験”に使われていた東浪見〜長者町間や

この御宿と勝浦の間も部分的に複線になっていたとは、全くもって知らなかった。

5月含め通ったことは数度あっても、その辺は全く無頓着無興味のまま過ごしていたのである。


横風試験の件は当時の鉄道誌に載っていて、南武線のさよなら運転に使用された101系のうち5両が

旧鉄橋上に半年余も測定のため置かれていた…というシュールな光景が幼心の記憶にあったのだが。


さて、その御宿駅の安房鴨川方での写真を見て、そこに立つことを決めた。

時間的に狙うのは、安房鴨川発東京行きの「新宿わかしお1号」折り返し回送列車1本。

この1本のために、普通列車で上総興津から戻ってきたのである。


この時間帯は、御宿駅を発着する普通列車は1時間間隔。

撮影後の普通列車で上総一ノ宮へ向かい、総武快速線直通東京行きに乗り継ぐと東京12:41着。

なんと東京13:00発の255系による臨時「わかしお89号」に間に合う計算になるのだ。

東京駅の乗り換えがタイトになるが、果たしてどうなるのか?!

…そして10:18。


静かな御宿駅に、255系が帰ってきた。


この時、撮影していたのは自分の他にもう1人のみ。

都心に比べれば遥かに人がいないというギャップが、気持ちを緩めさせてくれる。


だからと言って、JR東日本として公式に出している禁止事項をやっていいとは到底思えない。

しかもこの日は思っていたより風が強く、万が一のことを考えたら影響が大きくなってしまう。

そこは少しばかり心を鬼にして、やんわりと穏やかにではあったが収めさせた。

“柵に固定すればいい”とか逃げ道を作ってしまったら、どんどん済し崩しになってしまう。

今回の件とは関係ないが、数年前に某房総エリア駅のホーム柵が老朽化して倒れたという事案があり

その始末如何では関係のない人達に広く迷惑がかかる、ということを強く自覚しておきたい。


まぁ、それ以外は極めて静かだった。


てか、終始誰も居なかった。


この落差が、返す返す不思議である。

たかだか東京から104.6kmの距離だというのに。


ここでは定期「わかしお3号」との交換。

6月末までの代走運用が残っていたら、ここで並んでたんだろうけども。


ただ、房総半島といえども今年の夏の暑さはとてつもなく厳しいものがあった。

熱によって機嫌を損ねないように、ギリギリの判断でシャッターを切っていた。


そんな気遣いが必要なくらい、今年の夏は違う意味でストレスが蓄積していた。


そして、約5分停車した255系は…


10:23、炎天下の中、再び東京へ走り去っていく。


次に会うのは約2時間半後…


そして、想定通りに事は運んで、


追って東京駅へ。


京葉線1番ホームに到着したのは「わかしお89号」発車5分前!


やれやれあぶない。


そして、これが現時点での京葉線東京駅ホームでの最後の撮影になる。


油断していると、もう発車時間。

また来た道を戻る、乗り鉄らしいと言えばらしい。

まだこの夏は、255系との付き合いは終わらない。