元小田急&京王車両の話題 | あさかぜ1号 博多行
2024-09-27 09:48:27

元小田急&京王車両の話題

テーマ:鉄道ニュース

今回は、ここ数日の鉄道に関する話題の中から、かつて小田急電鉄と京王電鉄でそれぞれ活躍していた車両の話題2つです。

まずは元小田急車の話題から。
西武鉄道は昨日(9月26日)、すでに自社線内に入選して今年度末の国分寺線での営業運転開始に向けて改造工事中の元小田急8000系について、西武での形式と車両デザインを発表しました。
まず形式の方は西武でも「8000系」を名乗ることになりました。
もともと西武には新交通システムの山口線用の車両として8500形が存在しますが、おそらく個々の車両の形式や番号の付番方法を現在の2000系と同じにすることで8500形との車両番号の被りを回避するのでしょう。
そうなると、来年度以降導入される元東急9000・9020系の形式も注目されるところです。
8000系と同じサスティな車両であることや、東京メトロ7000系の引退で乗り入れ車両を含め形式・番号の被りの心配がなくなった7000系あたりになるんでしょうか。
次に車両デザインの方は久々の鋼製車ながら黄色のボディーとはならず、アイボリーのベースに現在の西武のコーポレートカラーであるブルーとグリーンをベースに、永遠・発展・繁栄を表す市松模様にアレンジした30000系に近いものとなるようです。
その上で「西武らしさ」「地域との共生」「環境負荷低減」をアプローチできる車両デザインが社内公募で決定しました。
注目すべきは、採用されたデザインを提案したのが、車両の点検・整備を担当する入社3年目の若手社員だということ。自らがデザインした車両が多くの乗客を乗せて走り、自分もそのメンテナンスに携わるというのは他ではなかなかできない経験でしょうから、この社員さんにとっては一生の誇りになるでしょうね。
この西武8000系のデビューまであと半年。近場でもあるので営業運転を開始したらぜひ乗りに行きたいものです。

続いては元京王の車両の話題。
富士山麓電気鉄道は9月24日、富士急行線の1000系について、定期運用を終了すると発表しました。
富士山麓電鉄1000系は元京王の初代5000系を改造したもので、ロングシート仕様の1000形とクロスシート仕様の1200形が合わせて18両(2両編成×9本)、1994年から登場し、一時は富士急行線の主力車両として活躍しました。
編成によってはいろいろなリバイバルカラー塗装が施されたり、観光列車仕様に改造されたりしてバラエティー豊富なラインナップになりましたが、元JR東日本205系の6000系が増備されるようになると廃車が始まり、同じ富士急系列になった静岡県の岳南電車に移籍した編成もあります。
2024年9月現在で残っている1000系は、京王時代の塗装に戻った1001号編成と、「富士登山電車」の1205号編成の2本で、このうち1001号編成が12月15日をもって運用を終了することになったということです。一方1205号編成の方は現在は定期運用がなく、今後も臨時列車などの運用にしばらく使われるようです。
富士山麓電鉄では、10月1日を「1001号編成の日」とし、この日から引退までの間、記念イベントや撮影会などの開催や記念グッズの販売などを計画しているとのことです。
私は、2013年に2度にわたり富士急行線を訪れ、京王カラーに戻った1001号編成も乗車・撮影しました。
最初に河口湖駅ホームに留置されていた1001号編成を見たときは、京王沿線民ではないけれど思わず「懐かしい!」と声が出てしまいました。同編成は京王時代の車番の標記も再現され、ほとんど原形のままと思われる車体とともにまさしく京王5000系の復活を感じさせ、歴代の京王の車両の中でも初代5000系が一番好きな私にとってはうれしい限りでした。
1001号編成の引退まであと2か月半。もし機会があればぜひ最後にもう一度乗りに行きたいですし、引退後もできることなら何らかの形で保存展示されたりしないかなと思います。

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