NO.3094 一般路線車から高速車まで所属します、昭和バス唐津営業所伊万里支所所属車両全13台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 昭和自動車(昭和バス)には、佐賀県伊万里市に営業所の支所が設けられておりまして、当所発着の高速路線バスが発着しておりまして、実際に所属車両が存在しておりますし、一般路線バスも同様に配置されておりまして、後述のそれぞれの担当路線におきまして運行する姿が見られております。

 

 それが、「唐津営業所伊万里支所」でありまして、以前は伊万里営業所と称されておりまして、後述の路線を担当してもいましたし、路線車両・貸切車両も多く在籍してもいました。

 

 しかし、平成4年に分社化されまして伊万里昭和交通と言う事業者に変わりまして、唐津~伊万里線の一部や伊万里~武雄線、伊万里地区のローカル路線なども移管されておりましたが、平成15年に伊万里昭和交通は解散、再び昭和自動車の路線として戻りまして、それに伴いまして唐津営業所伊万里支所が開設するに至っております。

 

 唐津営業所伊万里支所となりましても、現在も「伊万里営業所」としてバス停名は称されておりまして、実際に以下画像でお分かりいただけるのではないかと思います。こちらでは、先述のように高速路線バスであります、伊万里~福岡線「いまり号」の発着場所となっておりますが、「いまり号」が伊万里営業所発着であります要因は「パーク&ライド」の形を取っているためでもありまして、以前はバス車庫でありましたバス停の西側の所にマイカー駐車場も設けられておりまして、この駐車場にマイカーを停められまして福岡方面へ行かれる方も見られております。

 

 (画像奥にマイカー駐車場も見られます)

 

 尚、伊万里支所の東側にありますこのドラックストアも以前は旧伊万里営業所→旧伊万里昭和交通の敷地でありましたが、それほど広い営業所であった事がお分かりいただけるのではないかと思います。ちなみに、看板には「伊万里営業所」と記されてもいまして、バス停名に合わせている事も伺えるのではないかと思います。

 

 (バス車内より撮影)

 

 (現在の車庫)~過去画像より

 

 

 さて、今回ここからご紹介しますのは、その唐津営業所伊万里支所の高速・一般路線を含みます所属車両全13台、そして今年まで在籍していた一部の過去所属車も含めまして、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まずは、現在の唐津営業所伊万里支所の運行路線であります。特に目立っておりますのは、やはり西九州自動車道路線のいまり号をはじめとします高速路線バスでありますが、それとともにかつての幹線でもありました唐津~伊万里間のローカル路線、さらに唐津地区の路線も担当しております。

 

 【担当路線】

 伊万里~福岡線「いまり号」

 唐津~福岡線「からつ号」

 福岡~糸島(前原・志摩)線「いと・しま号」

 

 唐津大手口バスセンター~用尺南~千々賀~徳須恵~北波多~伊万里ふるさと村~伊万里駅前

 唐津大手口バスセンター~竹木場~木場~中浦~切木小学校前~満越

 

 (唐津~伊万里線、佐賀200か・725)

 

 このうち、唐津~伊万里線でありますが、この路線こそかつての西肥自動車(西肥バス)エリアでもあります佐世保・平戸方面を結んでおりました優等路線も運行していた区間でもありましたが、これらは平成初期には廃止、以降は普通のみが運行する路線として、元幹線用車両などが使用されておりましたが、のちに中型化、さらに減便を繰り返しまして、唐津地区の再編が行われました今年4月改正では平日10往復・土日祝日6往復まで減便しておりますし、唐津市内の区間路線(大手口~市民グラウンド前間)が廃止された事に伴いまして用尺南・丸宗経由でも運行されております。

 

 (佐賀200か・288)~市民グラウンド前バス停で撮影、現在この区間は運行しません

 

 また、「中浦線」と呼ばれる唐津~中浦~満越(唐津市肥前町)間の区間でありますが、元々唐津営業所の路線でもあります。しかし、この区間の中には伊万里市に属するバス停区間が存在しておりまして(荻の坂~木場~上筒井間)、そういった事から伊万里支所の車が運行されるに至っております。尚、今年3月までは平日・土曜日に運行されておりましたが、現在は土曜日のみ運行されております。

 

 (同)~満越バス停で撮影、この後スクール運行のため竹木場バス停へ回送する所です(運行がない場合は伊万里支所へ回送)

 

 それ以外にも、令和3年に廃止されました「伊万里~畑川内~黒川線」や、平成30年に廃止されました「伊万里~武雄線」や、他にも伊万里から大川野方面の路線でありました、「伊万里~大川野~立川線」、「伊万里~屋敷野線」などローカル路線が存在しておりましたが、現在は上の路線を担当するのみとなっております。

 

 (伊万里~畑川内~黒川線、佐賀200か・105、KK-RJ1JJHK)~現在は唐津営業所所属です、後述

 

 (伊万里~武雄線、佐賀22き・699、KC-RM250GSN)~その後伊都営業所に転属、福岡200か45-53となるも、廃車となっております

 

 

 ここからは、所属車両をご紹介してまいります。現在の唐津営業所伊万里支所の所属車両は、高速用7台・一般路線用6台計13台となっておりまして、一般路線用の車両は全車中型車両、高速用の車両は近年導入されました車両は日野セレガばかりでしたが、昨年導入車ではいすゞガーラも見られております。

 

 

 まずは一般路線車両からご紹介します。唐津営業所伊万里支所の一般路線用の最古参は平成16年式、ボディ架装車別では西日本車体(西工)架装車は2台、そしてジェイバス架装車は4台の陣容でもあります。

 

 

 では西工架装車の2台をご紹介します。これらは全車96MCB-I架装車、いずれも日野レインボーのシャーシをはいた車でありまして、いずれもKK-規制車でもあります。

 

 (佐賀200か・288、KK-RJ1JJHK改)

 

 (佐賀200か・289、KK-RJ1JJHK改)

 

 これら日野レインボーRJであります2台は、いずれも平成16年式で、スロープ付きのワンステップバスでありまして、これら2台にとりましては唐津営業所伊万里支所となりまして初めての路線車でもありますし、LED行先を初めて装備した車でもあります。導入以来、唐津~伊万里間などでもっぱら運行されておりまして、国道202号線上でその姿を見る事ができております。

 

 (佐賀200か・288、ラッピング貼り付け時代)~現在は解除されています

 

 

 次は、ジェイバス架装車であります。所属車両は2台が日野レインボーII、残り2台が新たなモデルによるいすゞエルガミオでありまして、いずれもSKG-規制車でもあります。

 

 (日野レインボーII、佐賀200か・725、SKG-KR290J1)

 

 (日野レインボーII、佐賀200か・772、SKG-KR290J1)

 

 (いすゞエルガミオ、佐賀200か・941、SKG-LR290J2)

 

 (いすゞエルガミオ、佐賀200か・943、SKG-LR290J2)

 

 このうち、佐賀200か・725は平成25年式でありまして、昭和バスの新製導入車では上の画像の佐賀200か・288及び佐賀200か・289以来9年ぶりの導入となっておりまして、唐津営業所伊万里支所で途切れていた新製導入車を再び唐津営業所伊万里支所に導入された車から新製導入が再開されるに至っております。尚、この車はワンステップバスでありまして、新製導入車ではこの車が現時点でワンステップバス新製導入車最後の導入でもあります。

 

 また、佐賀200か・772は、佐賀200か・725が導入された翌年の翌平成26年に導入されておりまして、この車からノンステップバスが導入されております。この車に関しましては、新製導入は唐津営業所でありまして、唐津~佐賀線や唐津地区の一般路線バスとしても運行されておりましたが、後述の車とのトレードによりまして、今年伊万里支所に転属しております。

 

 一方、佐賀200か・941及び・943は平成28年に唐津営業所に新製導入されたものでありまして、フルモデルチェンジされた現行スタイルとなっております。この年は他に佐賀200か・944・945が佐賀営業所での導入となっておりましたが、ミッションもAMT(セミオートマチックトランスミッション)での導入となりますし、ノンステップバスでの導入でもあります。

 

 これら2台は、令和3年暮れのいすゞエルガミオ・日野レインボーの新製導入によりまして伊万里支所に転属、以下画像の古参車両を運用離脱(→後に廃車)、そして転属に追い込ませましたが、この結果伊万里支所では初めてノンステップバスが所属される事にもなりまして、現在は上の路線におきまして活躍する姿が見られております。

 

 (佐賀200か・427、U-RJ3HJAA)~中浦線運用伊万里支所移管に伴い転属していました

 

 (佐賀200か・・86、KK-RM252GAN)~元日産ディーゼルのサンプルカーのうちの1台、後に唐津営業所に転属するも廃車となっております

 

 また、今年佐賀200か・772の転属に伴いまして、佐賀200か・105(日野KK-RJ1JJHK)が唐津営業所に転属しております。この車に関しましてはスロープ付きワンステップバスではありますが、佐賀200か・772の方がノンステップバスでありますので、結果トレードに至ったようであります。

 

 

 ここからは、高速車両であります。かつての九州自動車道時代の「いまり号」に使用されておりました車は全て姿を消しておりまして、現在存在しておりますのは自社発注車のみ7台の陣容であります。

 

 

 まずは、西工96MCE型架装車の2台であります。これらは日産ディーゼル(佐賀200か・583のみUDトラックス)でありまして、PKG-規制車(PKG-RA274TAN)であります。

 

 (佐賀200か・504)~唐津営業所時代

 

 (佐賀200か・583)

 

 これら西工E型架装車の導入車は、佐賀200か・504は平成20年導入の第7期の導入車、佐賀200か・583は平成22年導入の第9期の導入車にあたっておりまして、先述のように第9期の導入車は日産ディーゼルから変わりましたUDトラックスの車となっておりまして、これは銘板からも伺う事ができております。尚、この9期の導入を最後に西工架装車の導入は終了となりまして、佐賀200か・583は最終グループと言う事にもなっております。

 

 また、佐賀200か・504は元は特定用でもありまして、ピンクの貸切塗装であった車でもありましたが、後に路線化改造しまして、今年まで唐津営業所に所属しておりました。

 

 (貸切塗装時代)~平成25年撮影

 

 (唐津ラッピング時)~過去撮影

 

 ちなみに、昨年まで伊万里支所に所属しておりました佐賀200か10-99(→福岡200か48-17)も、佐賀200か10-99の前のナンバーが福岡200か32-22(志摩←前原)、さらにその前は佐賀200か・503(唐津)にあたりまして、特定用からの高速車と言う事になっておりましたし、同じく特定用からの高速車としまして佐賀200か・547も存在しておりましたが、現在は福岡200か29-78となりましてきに所属しております。

 

 (現在は福岡200か48-17です)

 

 (福岡200か29-78)~元佐賀200か・547

 

 その他に、今年までKL-規制車として日産ディーゼルUAの佐賀200か・336(KL-UA452TAN)も所属しておりましたが、現在は唐津営業所に転属しております。この車は現在は予備車的存在となっておりまして、唐津転属後も伊万里支所に貸し出されたりと言った姿も見られております。

 

 

 次にご紹介しますのは、ジェイバス架装の日野セレガであります。この日野セレガは平成26年から平成28年、そして令和元年に各1台ずつ唐津営業所伊万里支所に導入されておりまして、この年間には唐津営業所にいすゞガーラが導入されている中で、唐津営業所伊万里支所には日野セレガが導入されるに至っておりました。

 

 (佐賀200か・781、QRG-RU1ASCA)

 

 (佐賀200か・869、QTG-RU1ASCA)


 (佐賀200か・935、QTG-RU1ASCA)

 

 (佐賀200か11-24、2TG-RU1ASDA)

 

 これら4台は、佐賀200か・781がQRG-規制車、佐賀200か・869、佐賀200か・935がQTG-規制車、そして佐賀200か11-24が2TG-規制車であります。装備に関しましては12列×4列シートの装備となっております。しかも、佐賀ナンバーでのジェイバス架装日野セレガの高速車はこの唐津営業所伊万里支所にしか存在しておりませんので、ジェイバス架装の佐賀ナンバー日野セレガ高速車は唐津営業所伊万里支所所属車であると実感する所ではないかとも思う所ではあります。

 

 

 けれども、久々の導入となっております令和5年導入車では、いすゞガーラ(佐賀200か12-86、2PG-RU1ASDJ)での導入となっておりまして、伊万里支所所属車では先述の佐賀200か・94*に次いでのいすゞ車での所属となっておりますし、かつ初めてのいすゞガーラ高速車でもあります。尚、この導入車では日野セレガの導入はあってはいたものの、伊万里支所に入る事はありませんでした。

 

 この導入車では、唐津・伊都両営業所車であります「セレガーラ」他5台と同様フルカラー行先であるのが特徴でもありまして、「いまり号」では黄色で表示されるようになっている事がお分かりいただけるのではないかと思います。ちなみに、画像のように直行 いまり号」として表示されておりましたが、この系統は伊万里市内~福岡市内をノンストップで運行されておりまして、昨年10月から5ヶ月限定で運行されていたものであります。

 

 

 今回は、唐津営業所伊万里支所、そして唐津営業所伊万里支所の所属路線車両全13台に関しましてご紹介しましたが、一般路線バスが廃止・減便が相次いでいる中で高速路線バスに関しましては安泰ではある分、高速車両も見られている事も実感できる所ではあります。本当に、かつての旧伊万里営業所→旧伊万里昭和交通の頃からしますと、担当路線や車両に関しましても変化が見られている事に関しましては仕方がない所ではありますが、一般路線バスに関しましてはこれで歯止めを、高速路線バスに関しましては全体の収入の割合につながっている分、これからも利用を期待したい所ではあります。