ボードに組み合わせる断熱材(商品名:カネライトフォーム)の切出しも終わり、Oナローレイアウトの台枠が出来つつあります。
こうなると、ポイントを電動にするのか、はたまた手動にするのか、早急に態度を明確にしなければなりません。電動が簡単ですが、大昔のTMSで見たロッドによる手動操作も捨て難く、一時は手動に傾いていたのですが・・。
ロッドの構造を考えている時、突然、少年の頃に憧れた或るモノを思い出しました。それは、タッチコントロールによるポイント操作盤です。
拙ブログにお越しいただく方は、ベテランの方が多いとお見受けいたしますので、タッチコントロールを説明する必要はないと思いますが、念のために書いておくと、タッチコントロールとは、ボルトやネジの頭をテスター棒でチョンと触って、ポイントを切り換える手法です。ボルトやネジを路線図上に配置すると、見目麗しい操作盤ができあがります。
私のレイアウトはPECOのOナローレールを使っています。これは、PECOのPL-10を使ったタッチコントロールの配線図です。
(タッチコントロールの動きを動画にしました。)
今思えば、その全てがタッチコントロールではなかったと思いますが、鉄道模型を始めた頃、TMSに掲載される路線図を描いた操作盤に魅了されたものです。
それが忘れられず、制作中の16番レイアウト・川正線の操作盤にも、路線図の一部を表現しました。
しかしながら、川正線のポイントは、稼働する転轍機標識の実現を優先したため、現場扱いの手動転轍となり(過去記事参照)、タッチコントロールを実現できませんでした。
そんな理由もあって、今回のOナローレイアウトでは、タッチコントロールを実現したい思いが強まり、ポイントは電動とすることに決めました。
ところが、ここで問題が発生、ボードを切り出した時点では、手動にするつもりだったので、操作盤を置くスペースを考慮していなかったのです。
さあ、どうしましょう!
悩んでいても仕方ないので、極めて小さな操作盤を作図してみました。
小さな2mmネジにワッシャを組み合わせると、直径6mmの端子ができます。それを配置する前提で出来上がったのがこの図面です。色合いは検討の余地がありますけどね。
さて、小さく作ったけど、使えるかしらん。
レイアウトボードに実物大のペーパーを置いてみると・・。
おお。いけるじゃないですか。これでめでたしめでたしです。
操作盤の路線図の向きを実際の線路配置に合わせるため、形がいびつになったものの、これで、無事にタッチコントロールの操作盤が作れそうです。
作図して気付いたのですが、操作盤上に、トグルスイッチなど、ある程度のスペースを要するスイッチ類を配置する必要がないので、操作盤を小さくできることも、タッチコントロールの大きなメリットですね。
試しに、「鉄道模型 タッチコントロール」でググってみました。古いTMSの記事に触れたブログがいくつかヒットしましたが、現役の作例は見当たらないようです。タッチコントロールって、忘れ去られた技法だったんですね。
もうひとつ驚いたのが、通販では、PECOのポイントマシン(PL-10)の在庫が非常に少ないこと。国内ではIMONしか見当たりません。大手メーカーのパワーパックからAC出力が消えて久しいので、ACで駆動するPECOのマシンが使いづらいのは分かりますが、PECOのユーザーも減っているのでしょうか?
ひょっとしたら、16番/HOでも、ユニトラックのシェアが凄いことになっているのかもしれないですね。確かに、小半径のカーブもあるし、レールも細いし、ユニトラックも悪くないもんなあ。
本日も、ご訪問ありがとうございました。