中央東線勝沼ぶどう郷駅は春になると山梨県内ではトップクラスと言える桜の名所である。「鉄道と桜」が撮影出来る場所は全国各地に多数あるが、勝沼ぶどう郷駅も有名である。今回は撮影記録主体で掲載する。
2024年4月6日(土)撮影
【春は桜の名所】勝沼ぶどう郷駅で桜と列車(E353系・211系・貨物列車)撮影
【基本的に特急が止まらない勝沼ぶどう郷駅】
↑211系2000番台(6両・長野N614編成・6号車クハ210-2022)甲府14時46分発538М高尾行きに乗る。中央東線は特急街道なので普通列車が特急に追い抜かれるという事はよくある。大月~小淵沢間では中線があるのは塩山、山梨市、酒折、竜王、日野春である。実際には酒折では実施していない。竜王では本数は少ないが実施する。日野春は実施回数がかなり多く、塩山、山梨市はそれなりにある状況だ。
538Мは山梨市駅中線(2番線)に入り後から来る34М特急あずさ34号新宿行きに抜かれる。
↑暇だったのでホームを撮影すると案外殺風景な駅だ。駅の海側(下り線側)は更地同然となっている。甲州市の公共施設が出来るような話を聞いた事があるが、どうなったのだろうか?
甲府統括センターの車掌も暇そうに待っている。一昔前ならば乗務中にタブレット端末を見ること自体が客からの苦情の対象であったが、2021年以降各社運転時刻表をタブレット端末に実装し、紙媒体の運転時刻表を廃止してペーパレス化。JR東日本に至っては2015年頃から規定類のペーパレス化を段階的に進めてきており、乗務カバンの多くを占めるそれを無くすことで、負担軽減や業務の効率化を図った。だからJR東日本の乗務カバンは”マルヨ”でもない限りは薄ぺっらいタイプになっている(但し支社や統括センター等によっても異なる)。客から列車時刻の問い合わせがあったが、それもタブレット端末で探してしまう。車掌が必死に紙の時刻表をめくって探し出すという事はJR東日本・東海(他社もそうだと思うが)では消滅したと言って良い。
↑とは言っても34Мが多少遅れているようだったので、塩山始発の15時05分発343М甲府行き(211系2000番台・6両・長野N612編成・6号車クハ210-2017)が下り線に来た。流石にガラガラであった。
↑フツーにE353系単品で撮影しても面白くないので、「やまなしし」の駅名標と211系側面を絡めておく。タイミングが悪かったようでドンピシャリ!と言う所にE353の顔が来ず不満な出来であった。
↑勝沼ぶどう郷駅には15時18分に着いた。お客が入れ替わった。この駅で花見をするために来た人たちだ。ホームも結構混雑している。同駅は土曜休日の一部の「かいじ」だけが特急停車。基本的には特急は止まらない。普通列車で来るしかない。昼間(概ね10時~16時台)は1時間に1本程度である。以下は写真主体で記事を構成する。
【勝沼ぶどう郷駅ホームから桜と列車の撮影】
↑甲府方のホームの端。下り線側にはスイッチバック時代の旧ホームが残されている。ここの桜は非常に良い。花見客も多く居る。
↑使用停止になった鉄道用電話
【E353系(9両・松本S120編成・15時33分発3136М特急かいじ36号新宿行き)】
【甲府方から東京方へホームを移動の時も桜が楽しめる】
【E353系(9両・松本S108編成・通過・3131М特急かいじ31号甲府行き)】
【貨物列車EH200-10+タキ7両程度+コキ7両程度(82列車根岸行き・竜王15時13分→根岸19時10分・通過】
【211系0番台(6両・長野N601編成・16時18分発537М小淵沢行き】
【甚六桜公園のEF64-18】
↑勝沼ぶどう郷駅のかいさつぐちを出場する。㈱JR東日本ステーションサービス(JESS)の業務委託駅で10時頃~18時頃が有人管理である。基本的には無人駅の時間帯が長い。みどりの窓口は無いがMV(指定席券売機)がある。特急の臨時停車がある場合はその旨が掲示される。待合室(クーラー・暖房あり)もある。
花見の時期は花見客で混む。無料駐車場もあり警備員が交通整理にあたる。列車で来る人よりも車で来る人の方が多いように見えた。
↑これが甚六桜公園の見事な桜だ。EF64-18が動態保存されている事で有名で、桜の時期は良い被写体になる。ソメイヨシノに加えて枝垂桜もあったが、これは新たな発見であった。
【スイッチバック時代のホームも桜の名所】
↑むしろここが勝沼ぶどう郷駅における桜の名所なのだと思う。百花繚乱の桜。これは良い。しかし、走行中の列車とここからの桜を一緒に撮ろうとすると構図的には難しく上級者向け。個人的にはスイッチバック時代のホームからの列車撮影はオススメしない。これは「桜単品」で楽しんだ方が良い。
【勝沼ぶどう郷駅のお立ち台から①E353系(9両・松本S113編成・44М特急あずさ44号新宿行き・通過)】
【勝沼ぶどう郷駅のお立ち台②211系2000番台(6両・長野N610編成・17時25分発544М立川行き)】
【勝沼ぶどう郷駅のお立ち台③貨物列車EH200-18+タキ10両程度(2084列車根岸行き・石油返空】
↑お立ち台からやや離れた場所から。544Мが来た後は列車が来ないと思っていたら貨物列車が来た。タキを連結していたが中身(ガソリン等)は入っていない。単にタキを油槽所がある根岸へ回送するための列車で、専門的には「石油返空」と言う。
勝沼ぶどう郷駅の桜見物と桜と列車の撮影は2時間足らずであったが、満足な記録が出来て良かった。来年以降も毎年花見の時期には通いたいと思う。