2023年 冬の北陸旅行③ドラえもんの原点と富山県営渡船 | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。

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落語家の自動放送

ドラえもんトラムで万葉線の終点、越ノ潟に到着しました。

 

駅からは富山新港に架かる新湊大橋がよく見えます。

 

そして、駅の先には富山県営渡船ののりばが。

実はこの渡船、万葉線とも深い関係があるのですがそれは後ほど。

 

やってきたこの電車に乗って戻ります。

 

越ノ潟を発車すると、まるで落語のような軽妙な語り口の車内放送が流れ出しました。

これは土日祝限定で行われている放送で、落語家の立川志の輔さんが担当されているのだとか。

立川志の輔さんは万葉線沿線の射水市の出身ということでこのような放送が行われています。

沿線の観光案内を交えながらのお話はとっても引き込まれる語り口で、万葉線の旅がより楽しくなりますね~

(ドラえもんトラムでは通常の放送が流れます)

 

今乗車しているこの車両、デ7071といって加越能鉄道の時代から使われているのですが、降車ボタンに歴史を感じますね~

 

志貴野中学校前まで戻ってきました。

ここで下車。

 

高岡駅へ向かう電車を見送ります。

 

藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー

この停留所にはどこでもドアが…!

というのも、この駅は高岡市藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーの最寄り駅なのです。

もちろん今から行ってみます!

 

ということで、歩いてやってきたのは高岡市美術館。

ここの2階にふるさとギャラリーがあります。

 

さっそく2階へ!

 

入場券を購入し、中に入ります。

 

入り口がどこでもドアなのが芸が細かいですね。

 

館内は撮影禁止だったので写真はありませんが、高岡市に生まれた藤子・F・不二雄先生の生涯をたどりながら、どのようにドラえもんが生まれていったのかを知ることのできる内容でした。

 

 

オリジナルのドラえもんショートムービーも見ることができました!

これは必見です。

 

最後にフォトスポットがあって、ドラえもんたちと一緒に写真を撮ることもできます。

 

私の大好きなドラえもんの作者、藤子・F・不二雄先生についてより深く知ることができました…!

 

 

ドラえもんだらけの路面電車

志貴野中学校前に戻って、再び越ノ潟に向かいます。

たまたまですが、またドラえもんトラムに当たりました。

 

途中からはほぼ無人になったので車内の様子を。

本当にドラえもんの世界観であふれている車内ですよね。

 

真っ暗になった頃、越ノ潟に到着。

 

ここからは富山県営渡船に乗船していきます!

富山県営渡船は富山新港の港口にある越ノ潟~堀岡間770mを結ぶ航路です。

運賃は無料。誰でも利用することができます。

 

この記事の最初に、富山県営渡船は万葉線とも深い関係にあると書きました。

その理由は、富山県営渡船は実は鉄道代替航路だから。

 

渡船が鉄道代替とはいったいどういうことなのでしょうか?

それを知るにはまず、富山新港の歴史から見ていく必要があります。

 

富山新港があった場所は以前は放生津潟という潟湖でした。

万葉集にも詠まれたことがあり、由緒のある湖だったようです。

外海と潟湖を隔てる砂州には県道、そして富山地方鉄道射水線が走っていました。

射水線は新富山~新湊(現・六渡寺)間19.9kmの路線でした。

両端で富山軌道線、及び加越能鉄道高岡軌道線に乗り入れを行っており、富山~高岡間を結ぶ路線として運行を続けてきました。

 

しかしながら、放生津潟を浚渫して富山新港を造る計画が持ち上がり、そのためには県道と鉄道を撤去して港口を切り開くことが必要とされました。

 

地元は代替手段として切り開かれた港口を通る橋梁や地下道の建設、射水線の地下化を求めましたが、どれも多額の費用を要することから却下され、1966年4月、港口部分に当たる射水線の堀岡~越ノ潟間が廃止されました。

同時に高岡側の越ノ潟~新湊間は加越能鉄道に譲渡。

富山側は新湊東口駅を新たに設置し、新湊東口~越ノ潟間は渡船による連絡という形になりました。

 

これが、富山県営渡船が鉄道代替航路となった経緯です。

 

なお、富山側に残った射水線は分断によって乗客数が半減し、1980年に廃止。

加越能鉄道に譲渡された区間は廃線の危機に見舞われながらも万葉線の一部として現在も残っています。

地元が要望した港口を結ぶ橋梁は2012年に新湊大橋として実現しましたが、鉄道はついに復活することはありませんでした。

 

そんな富山県営渡船にこれから乗船していきます!

関門トンネルや瀬戸大橋、青函トンネルのように船を鉄道で置き換える例はいくつかありますが、逆に鉄道路線を船に置き換えた例はかなり珍しいのではないでしょうか?

 

乗るのはこちらの船。

海竜という名前です。

私の他に数人の客を乗せ、出航!

 

 

船はきれいにライトアップされた新湊大橋を見ながら進んでいきます。

大きな橋に、浚渫された大きな港。

昔ここに鉄道が走っていたとはとても思えない光景です。

 

あっという間の船旅を終え、堀岡に到着しました。

 

新湊大橋を渡って

さて、実はこの新湊大橋、徒歩で渡ることもできます。

 

橋のたもとにエレベーターがあって…

 

上がると、車道の下に設けられた歩行者用の通路、その名も「あいの風プロムナード」に出ました。

北陸本線から移管された第三セクター鉄道の名前に似ていますが、こちらが名付けられたのは2007年ということなので、先輩ということになりますね。

 

こんなに立派な歩行者用の通路があるのなら富山県営渡船の立場は…?となりそうですが、あいの風プロムナードは夜間20時~6時までは閉鎖されているため、渡ることができません。

ただ、夜間は渡船も運航を休止するため、代行タクシーによって運行されるという、なかなかに複雑な運用が行われています。

 

上を走る自動車の音を聞きながら橋を渡っていきます。

ちなみにこのとおり、眺望は微妙。

ガラスで密閉されているので風が入ってこないのはいいですね。

 

橋を渡り終え、地上に降りると遠くにライトアップされた帆船の姿が。

こちらは初代海王丸。

1989年に退役した練習用の帆船で、現在は海王丸パークで保存されているそう。

 

 

高岡泊まり

越ノ潟に戻って、万葉線で高岡に戻ります。

 

40分ほどで終点の高岡に到着。

 

今日は高岡泊。

 

まずはご飯を食べに行きます。

 

 

やってきたのは駅から少し離れたココス。

 

クリスマス限定っぽい包み焼きハンバーグがメニューにあったので、それにしてみました。

今日はクリスマスイブ。朝からずっとクリスマスっぽいことはできてなかったので、ここでささやかながら…

 

食べ終わったら今日のホテルへ。

ルートイン高岡駅前です。

 

 

 

お部屋に入ってのんびり。

 

※公式サイトより引用

 

大浴場もあったので入って旅の疲れを癒やしました。

人工ラジウム温泉だそうです。

 

 

ということで、1日目はこれで終わり。

明日はお寿司が食べられる観光列車に乗車します!

 

続きます。 

 

 

★乗車データ
万葉線 高岡駅行き 越ノ潟(14:06)→志貴野中学校前(14:42) デ7070形 デ7071
万葉線 越ノ潟行き 志貴野中学校前(16:51)→越ノ潟(17:19) MLRV1000形 MLRV1004(ドラえもんトラム)
富山県営渡船 堀岡発着場行き 越の潟発着場(17:22)→堀岡発着場(17:27)
万葉線 高岡駅行き 越ノ潟(18:08)→高岡駅(18:53) デ7070形 デ7076
※2023年12月24日乗車
 
 

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