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新幹線
新幹線はその流線型で、アポロ11号を知らない・知ろうとしない態度を貫いている。
アポロ11号はトラウマだ。アポロ以前のテクノロジーは流線型が、以後は無骨なパイプが進歩の象徴となった。是れをソンタグの言う人工的に誇張された「キャンプ」にすればどうだろうか。ここにポスト・アポロの画家ギーガーが現れる。
しかし、空の上とトポロジカルに同位な深海の最先端テクノロジーはしんかい6500だ。新幹線とともに未だに流線型の夢を宿し続けている。首都高も同じく流線型だ。蓋し技術の進歩は滑らかでなければトラウマになってしまう。
滑らかな形状は地球空洞説を思い起こさせる。地球内部の地下帝国は流線型ではなかったか。深海探索は無論地球の内部探索であり、道路や新幹線は終着点の穴から地下帝国に到達する。新幹線やしんかい6500は流線型のテクノロジーで幻想へと誘うのだ。新幹線旅行のロマンティックなるも宣なり。