御殿場線ブラリ旅②

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前回の続きになりますが次の訪問地は御殿場の一つ手前の足柄駅です。

 

昔ゴハチの団臨を撮りに訪れた頃は小振りな駅舎でしたが、今は都市部の美術館か競技場かと見間違えるような壮大な造りに変身していました。何しろこれを設計したのは高輪ゲートウエイ駅や国立競技場で有名なあの隈研吾氏です。

 

手前には郷土のヒーロー?金太郎の像が置かれています。隣りに今や日本全国で民衆の敵と化した熊がいますが、足柄山ではうまく共存しているのでしょうか?

 

一見全部が駅舎に見えますが実際は無人駅なので窓口や駅員室は一切なく、一階は地元の役場の支所で二階は展望ルームを兼ねた無料休憩室になっています。富士山が見えるはずですがこの日は雲に隠れてしまい、代わりに箱根の外輪山を眺めました。

 

また室内には楽天イーグルスの鈴木大地選手のパネルが飾られています。初めて知りましたがここ足柄の出身だったのですね。

 

冷房の効いた室内で暫し休憩した後再び灼熱の野外に出て、前を流れる鮎沢川の辺りに来ると遠くに東名高速の斜張橋がチラリと見えます。

 

川沿いの御殿場線の足元は草や灌木に覆われていてまるで廃線跡のようです(^^;)

 

因みに遠い昔この先で東海のゴハチ2両が牽く豪華な団臨を撮ったことがあります。

 

涼しければもっと周囲を散策したかったのですが、日向にいると頭がクラクラする程なので名残惜しくもこれにて帰投することにしました。

 

最後に御殿場線の各駅にはICカードのタッチパネルが設置されていますが、使えるのはトイカだけで東のスイカは使えません。諸々のコストを惜しんだのかJR同士の不仲が原因なのか分かりませんが、東京から割と近いのに些細でも不便さは観光客を遠ざけることになってしまいます。あくまで私見ですが前静岡県知事が東海と激しく対立していた一因にこういう静岡県の冷遇ぶりがあったのではと思いました。