急行型気動車のグリーン車 キロ28のモデル比較 | みぃちゃんず(鉄道部)

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ちょっと昔~現代の鉄道事情を実車や模型などを交えて。

お盆の時期になりました。

旅行や里帰りでグリーン車を利用される方もいらっしゃるかと思います。

ということで、キハ58系のグリーン車からキロ28を集めてみました。

北海道から九州まで全国の急行列車に連結されていたキロ28です。(北海道は期間限定でしたが)

ということで、TOMIX製品で見るキロ28です。

 

キロ28の基本番台は0番台で最初に登場しています。

#98283 国鉄 キハ58系急行ディーゼルカー(由布)セット

冷房装置の電源は自車のみ給電可能な4DQを搭載しています。

 

4VKに改造された0番台もありましが、製品は4DQ装備です。

 

もともと0番台は非冷房車で後に冷房を搭載しています。

 

乗降ドア足元に〇窓が付いてないのが0番台の特徴です。

トイレ窓も0番台は四角です。台車はデフォルトのDT22です。

 

クーラーは8角形のAU12を搭載しています。

そしてクーラーの両脇にはベンチレータも搭載しています。

 

#92516 国鉄キハ58系急行ディーゼルカー(きのくに)セット

に含まれているキロ28 2100番台です。

100番台は長編成用で15両編成まで対応できるようになっています。

100番台の発電機4DQを4VKに載せ替えたことで、2100番台となりました。

4VKに載せ替えたことで自車含め3両に冷房電源が供給できるようになりました。

 

折角の見晴らしのよかった大きな下降窓をユニット窓に改造されています。

電車っぽい窓になってしまいました。

下降窓は雨水が侵入しやすく車体の劣化が早まることから改造されたとのことで、電車ならサロ165にも同様の改造された車両が登場しています。

 

実車は急行「きのくに」で何度か見たことがあります。

4VK搭載なので、模型的には2300番台と同じ床板を使っています。

 

この製品ではシートがえんじ色になっています。グリーン車らしくていいですね。

2100番台ではまだトイレ窓は四角です。

乗降ドアの足元に〇窓が付くようになりました。

 

屋根上のベンチレータは1個だけ残して廃止されています。

クーラー周りの丸い出っ張りは、トランジスタ蛍光灯の冷却用の通風孔です。

100番台が一番両数が多かったのに、何故か製品化されたのが遅かったです。

近々ユニット窓でない2100番台も単品で製品化されるようですね。

 

 

#2424 国鉄ディーゼルカー キロ28 2300

HG化初期の製品で、TOMIXのシリーズではたぶん一番販売数が多いキロ28です。

 

もともとは300番台として登場していますが、冷房用の発電装置を4VKに換装して2300番台となりました。

謎なのは両数の少ない(8両しかない)2300番台をわざわざ製品化したのか??

2300番台はトイレ窓の形状が横長になっています。

 

同じタイプの500番台(7両しかない)を含めても15両です。

 

変化を付けたくて、余っていた空気バネのDT31を付けていました。(実車どおりではありません)

実車でDT31を履いた2300番台はなかったようです。

2300番台からはトイレ窓が長方形になりました。

 

屋根の上はベンチレータも少なくスッキリしています。

しかし、この#2424のモデルはクーラーの位置が微妙に間違えてるとのことです。

いつからかしれっと修正されているらしいですが・・・

(#8416では直ってる?手持ちがないので分かりません)

 

 

#2429 国鉄ディーゼルカー キロ28 2500

キロ28 2508~2518が該当するタイプです。

2300番台では 2309~2314が該当します。

キハ58系の最終増備にあたるモデルチェンジ車で、屋根の位置がキハ65と同じに下がっています。

この形態は山陰本線系統などでよく見た気がします。

 

トイレの位置がデッキの外側に移動しました。

屋根の形状の違いもよく分かると思います。

 

冷房電源用の発電機は最初から4VKを搭載しています。

模型的にはキロ28 2300と同じ床下パーツです。

トイレのタンクはPZ6265を付けてみましたが多分実車と違います。

 

台車はオリジナルのDT22です。

 

クーラー以外は何もなくて更にスッキリしました。

これがキハ58系の最終形態でした。

 

妻板の比較。

左から0番台、2100番台、2300番台、2500番台です。

0番台は当初は冷房が無かったので屋根が高いですが、2100番台(模型では2166)は冷房搭載で登場しているので、0番台と比較して屋根が低くなっています。2500番台は普通の屋根になっていますので若干形状が違います。

 

0番台の冷房電源装置4DQ

 

2100,2300,2500番台の4VK

 

2100番台の室内。#2424がモールドされているので同じか。

2500番台も同じもののようです。(色はアイボリー成型)

 

最後に屋根を纏めておきます。

奥から0,2100,2300,2500の順です。

2300のクーラー搭載位置は要確認です。

 

ひと昔前なら急行列車にはグリーン車が連結されているのが当たり前でしたが、急行列車そのものが削減されたりグリーン車が連結されなくなったりしてキロ28は早めに姿を消しました。

美濃太田で保管されていたキロ28は残してほしかったけど残念ながら解体されたようで、キロ28は保存されていないようですね。

模型では現役ですけどね(^^)/