異例でもあった引退延期。
そこから始まったロスタイム改め、アディショナルタイムの日々。
この3ヶ月半…自分にとっては3ヶ月であるが、なかなかに濃い日々であった。
そしてその濃さは、また違う演出を持って華を添えることとなる。
この日は、今までと違って早く外房線に入っていた。
あわよくば、安房鴨川近辺まで行こうと考えていたからである。
…しかし、この日はどんどん雨脚が強くなる一方であった。
事実、内房線など一時見合わせや遅延が始まっていた。
特にこの日は、人身事故も重なって房総各線へ遅延の悪循環が進んでいく。
上総一ノ宮までやってきたところで雨は土砂降りのピークに。
1・2番ホームの待合室にしばらく籠り、ヤマが越えるのを待つ。
そして…10:04。
「わかしお3号」到着。
雨は強いが、まだほとんど定刻での運行である。
ホーム先端で迎撃しようとしたが、雨脚が強く結局断念。
屋根下からギリギリのところで出迎えるに至った。
まぁそうしたことがプラスに転じ、安房鴨川側先頭に回り込むことに成功。
複線から単線になる境界駅であるが、上り同様停車時間は1分程度の短いもの。
ここでは少しだけ濡れるのを覚悟で、後追いを撮る。
そして、さらに雨の状況を見守るが…
結局安房鴨川方面行きの普通列車には乗り継がず、再訪を断念することとなった。
万一運転見合わせになってしまうと、帰れなくなってしまうからだ。
それに、GWに2回も記録に出向けたからもう良いだろう…という諦めも。
それが無かったら突撃していた可能性も大きく、早い動きは大事だと改めて感じることに。
そして結局、強い雨が降る中6月3回目の大網に戻り…
多少の濡れは覚悟で、
10:45。
2番ホーム先端で「わかしお5号」迎撃。
この日の天気の悪さは、あくまで自分の動く範囲でのことではあるが、外房線のどこに赴いても
撮影者をまるで見かけることがなかった、極めて稀有な一日になった。
ただ、予め書いておくと、この日の外房線については概ね平常運転で一日推移。
安房小湊や安房天津での255系最後の交換は、無事に見られたようであった。
2パターン目を記録できなかったのは残念だったけど、まあ仕方がない。
遥か昔に某所で半日抑止を食らって散々な目にあった経験があるから、防衛本能が勝つ。
この列車のように、見通しの悪い場所は重ね重ね慎重に確認して。
予報はあくまで予報。
いくつか代替プランを準備しておけば、如何様にも対処ができる。
何も退くこと全てが負けでは無い。
人生そのものもまた同じ。
まだ半日!