令和6年7月22日(月),同年10月から運転を開始する近畿日本鉄道(以下近鉄と略)の新形一般車両8A系の日中時間帯での試運転が,大阪線高安駅(高安検車区)-榛原駅間で2往復行われました。日中時間帯での試運転は,同月18日(木)から開始されこの日が3日目となります。
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▲大阪線で日中時間帯での試験走行が始まった近鉄の新形一般車両8A系(手前からク8A1形101‐モ8A2形201‐サ8A3形301‐モ8A4形401)。VVVFインバータ制御装置の電流や波形を観測し各種走行条件における仕様どおり制御がなされているか確認や,ブレーキ試験など様々な試験を行ない各種データの収集や確認を行っています。大阪線榛原駅-長谷寺駅にて
▲高安検車区から大阪線榛原駅5番線に到着した8A系,「試運転」。
▲榛原駅5番線に停車中の8A系,「試運転」。近鉄の一般車両では約24年ぶりの新形車両の導入となります。令和6年度は奈良線・京都線・橿原線・天理線に4両編成12本が導入され,令和6年10月に運行を開始します(整備完了次第,順次投入)。
▲高安検車区へ向け発車待ちの8A系,「試運転」。各車両の乗降扉から搭載している床下機器のデータ収集を行うためのケーブルが車内から取付られていますが,写真一番手前の車両モ8A4形401は各乗降扉からケーブルが設置されているのが特徴的で新形車両の試運転ならではの光景です。大阪線榛原駅にて
▲8A系モ8A4形401以下4連,「試運転」と並んだ大阪線1422系VW25編成,「急行 青山町」行。VW25編成はリニューアル工事1回目施工車両で,客室内装は8A系に準じています。
8A系は令和7年度は4両編成×2本が大阪線(奈良線・京都線・橿原線・天理線に4両編成×9本,名古屋線4両編成×3本,南大阪線4両編成×3本)に導入予定です。8A系運転開始後,リニューアル工事1回目施工車両と日常的に連結が行われると思われます。大阪線榛原駅にて
▲高安検車区へ向け榛原駅5番線を出発していく8A系ク8A1形101以下4連,「試運転」。下り線(伊勢中川駅方)を横断し上り線(大阪上本町駅方)へ転線し高安検車区へ向かいます。
▲大阪線で往路の走行試験を行なう8A系モ8A4形401以下4連,「試運転」。往路と同様に様々な試験を行ない各種データの収集や確認を行います。大阪線安堂駅-河内国分駅にて
▲榛原駅を出発し大阪線を試験走行する8A系モ8A4形401以下4連,「試運転」が大和八木駅の伊勢中川(榛原)駅方にある勾配を駆け上ってきます。大阪線大和八木駅-耳成駅にて
▲KD327形電動台車。モ8A2形,モ8A4形が装備しています。写真は8A系モ8A4形401で台車のデータ収集のためのケーブルや降雨時を想定し水を撒くホースが台枠に取付られているのが,試運転ならではの光景です。大阪線榛原駅にて
▲KD327A形付随台車。KD327形電動台車とともに近畿車輛製の台車です。大阪線榛原駅にて
▲モ8A2形に搭載されている三菱電機製のVVVFインバータ制御装置。大阪線榛原駅にて
▲モ8A4形に搭載されている三菱電機製のVVVFインバータ制御装置。制御装置のデータ収集や動作確認などを行うケーブルが車内から乗降扉を通し設置されているのがわかります。
大阪線榛原駅にて
▲モ8A4形401の車内。運転台機器,VVVFインバータ制御装置など様々な機器のデータ収集を行うため,車内にはケーブルが無数に張り巡らされています。またデータ収集に使われると思われる機器が仮設に組み立てられた段ボール箱上に置かれています。大阪線榛原駅にて
▲同じくモ8A4形401の車内。見づらいですが,水タンクが積み込まれており,台車に撒くための水が入っているものと思われます。大阪線榛原駅にて