この時間は、岐阜県の駅をぐるりします。
本日の駅は、木造駅舎が残る長良川鉄道の富加駅です。
写真は，平成10〜20年代撮影のものが多くあります。現在の状況とは変わっていることがありますので、参考にする際はご注意ください。
本日は木造駅舎が残る富加駅です。元国鉄の駅らしい駅舎が残っています。
駅の開業は大正12年です。
駅前です。
駅名のとおり富加町にあるから富加駅で、町唯一の駅なのですが、駅自体は、美濃加茂市との境界線上にあります。
そのため、かつては所在地の一部であった美濃加茂市加茂野町から「加茂野駅」を名乗っていました。
あれれ？そうすると前回紹介した「加茂野駅」とダブってしまいますが、現在の加茂野駅が「加茂野口」から「加茂野」に改称された際に、「加茂野」は「富加」に改称されたんだそうです。
改称時期は、国鉄から長良川鉄道への転換時だったそうです。
さて駅舎に入る前に、長良川鉄道では初めての木造駅舎がある駅（駅舎自体がある途中駅もここが最初です）なので駅舎の周りをぐるっと回ってみましょう。
サイド部分。
どこの木造駅舎も、正面とホーム側は改修されたり補修されたりしていてもサイドは昔のままということが多いのですが、この駅も下見板張りがそのまま残っています。
まあ有人駅だったときはエアコンの室外機があったようで、パイプがそのまま放置されていたりゴミ置き場になっているのは、目立たない場所なので仕方ないです。
さらにこんな木造倉庫がありました。
油庫にするには耐火性に問題がありそうなのでただの倉庫なんでしょうね。
では駅舎に入ってみましょう。
あれ？床はアスファルト舗装？なんだかもうちょっと方法があったんじゃないの？って思いますが、手軽にやっちゃんたんでしょうね。
現在は無人駅…てかずっと前から無人駅だったんでしょう。
駅舎は横長ですが、駅部分として立ち入りができるのは、このスペースだけとなっています。
ところがホームに出てみると…
新そうなシャッターが…それにセキュリティー契約もしているってことは使用中？
そういえば、駅舎の正面も、この部分はシャッターがあって左には増築部分もありますねえ。
もしかしたら駅内店舗として使われているのかもしれないですね、それか最近まで使われていたか？コロナ禍で閉店しちゃったのかなあ？このシャッターが開放されて賑わいのある駅に戻ってほしい気もします。
駅名標です。
次の関富岡駅からは関市なので、富加町にある駅は、この富加駅だけということになります。
富加町の観光スポット看板。
なんだかプラレールの「トミカ」を連想してしまいますが、「トミカ」の名称と「富加町」は関連はないものの、同じ名前ということから、提携をしているんだそうです。
構内です。
あ〜、昭和の国鉄の駅って感じ、癒されますねえ。
枕木やレールも、重厚なレールやPC枕木じゃなく素敵です。
ホームへは駅の反対側からも入ることができます。
交換可能駅で、ちょうど富加駅で交換が行われていました。
奥の列車は、ヤマト運輸との提携で、宅配便を沿線の駅に届けるサービスもしています。
駅に宅配ボックスみたいなのがあって、そこに入れたら地区の配送担当の方が配達先に届けるようになっているようです。
(令和3年10月訪問)
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