駅前で新得そば
根室本線代行バスで新得駅にやってきました。
新得駅は新得町の中心駅。根室本線と石勝線の接続駅であり、交通の要衝です。
ここからは石勝線で札幌方面へ向かうのですが、次の石勝線の特急は18:18。まだまだかなり時間があります。
ということで、ここで(かなり)遅いお昼ご飯!
やってきたのは駅前にあるこちらのお店。
「そば処 せきぐち」です。
こちらでいただくのは新得そば!
そばの生産地である新得の美味しいおそばをいただくことができました。
トムラウシ温泉から運ばれたお湯?
まだまだ時間があるので、次にやってきたのは駅前にある「新得町営浴場」。
実はここ、普通の公衆浴場ではなく、なんとここから約60km離れた同じ新得町内のトムラウシ温泉から輸送車でお湯を運んでくる、いわば「万葉の湯」方式を取っているのだとか。
トムラウシ温泉って公共交通だとかなり難易度高いのでこうしてお手軽に入れるのはありがたいですね。
お風呂はほぼ貸切状態。
弱アルカリ性の肌触りのいいお湯をゆっくり堪能できました…!
まさかの遅れ…?
さて、新得の恵みを堪能したところで再び駅へ。
北の大地の入場券を購入して、駅構内へ。
新得駅の駅名標。
「おちあい」の文字、もうなくなっちゃうんでしょうね…
乗車するのはおおぞら10号札幌行き。
発車した列車は根室本線と石勝線共用区間へ。
人家もなくただひたすら大自然が広がる中を走行していきます。
石勝線内は駅間が20~30km以上離れる区間が多いのですが、代わりに信号場がたくさんあります。
例えばこちらは新狩勝信号場。
石勝線計画時は駅として開業させる計画だったようですが、すでに1980年代時点で離農が進んでいたため信号場になった経緯があります。
列車は新狩勝トンネルへ。
しばらく進むと蛍光灯がたくさん設置された区間に差し掛かりました。
ここが上落合信号場。トンネルの中にある信号場でここが根室本線と石勝線の本当の分岐地点。
トンネル内分岐で根室本線と分かれて列車はさらに進みます。
いくつもの信号場を通過して、トマムに停車。
有名な星野リゾートの最寄り駅。
駅前にはバスが待機していました。
列車はさらに進みます。
ホロカ信号場を通過。
続いて滝ノ沢信号場を通過。
どんどん信号場を通過していきます。
占冠駅を通過。
おおぞら9号と行き違いました。
なお、おおぞら9号も占冠は通過扱いになっているようで、ちょっと不思議…
峠越えをしていると空が暗くなり、さらに霧まで発生してきました。
さらにいくつかの信号場を越え、新夕張到着少し前に通過したのは楓信号場。
ここは2004年まで駅だった場所で、開業から廃止まで一貫して新夕張方面の折り返し列車しか停車せず、新得方面へは一旦新夕張を経由しないと行くことができないという特異な運行形態となっていた駅です。
霧に包まれつつ新夕張に停車。すぐの発車です。
続いて列車は川端に停車。運転停車です。
福岡民なら地下鉄駅を思い起こしてしまう名前のこの駅、2024年3月ダイヤ改正後は普通列車のみが停車する石勝線内の駅としては唯一の存在となっています。
この駅で反対方向からの特急とかち7号と行き違う予定ですが、いつまで経っても来ません…
そのうち車内放送が流れました。
なんとそのとかち7号がエゾシカと衝突したそうで…
とかち7号が川端にやってこないとこちらも発車できないため、そのまま待つことに。
北海道は最近エゾシカがかなり増えており、列車運行上の脅威となっているというお話は聞いたことがありますが、その影響を受けたのはこれが初めて。
北海道の鉄道運営ってとても大変だということを感じさせる体験となりました。
しばらく待っていると、やっととかち7号が到着。
こちらは28分遅れで川端を発車しました。
列車は追分・南千歳と停車し、千歳線へ。
遅れを取り戻したいところですが、列車本数が多い区間なのでなかなかそういうわけにはいきません…
結局31分遅れで終点の札幌に到着しました。
この日は札幌泊。
セイコーマートの親子丼を食べ、道内最後の夜を過ごしました。
次回はいよいよ最終日。札幌の新名所に行ってみたいと思います!
続きます。
★乗車データ
4010D 特急おおぞら10号 札幌行き 新得(18:18)→札幌(20:28 20:59)⑦
キハ261系 キハ261-1206+キハ260-1206+キハ260-1304+キハ260-1302+キハ260-1301+キハ260-1102+キロ261-1102
※2024年7月24日乗車
※川端運転停車(19:32~20:01)、対向列車のエゾシカ衝突により遅れ
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