今日のお題は14系のA寝台車、オロネ14です。
国鉄時代に登場した0番台とJR化後に登場した300番台、700番台がありました。
しかし北海道に渡ったオロネ14はありませんでした。
今回は、そんなオロネ14を模型で見てみようと思います。
ということで、基本のオロネ14 0番台で14系では最初に登場したオロネです。
東海道では「さくら」「みずほ」などで活躍、その後各方面の寝台特急で活躍していました。
模型はTOMIXの#2524で、14系の製品としては初めての製品です。
14系は長らくTOMIXの独壇場でしたが現在はKATOからも14系が発売されています。
開放式の2段A寝台で20系でいうところのナロネ21、24系ならオロネ24に当たります。
窓上の小窓がオロネ14 0番台の特徴です。
国鉄時代の再現で、ドアにも白帯が入っています。
方向幕の位置も車端のトイレ側でなくドア横にあります。
デビュー時のままの状態なので非常口も埋められていません。
台車はTR217ですが、古い製品なので旧集電方式のものです。
購入時はプラ車輪でしたが金属車輪に交換しています。
ガラスも製品化初期のスモークが掛かったもので車内がよく見えません。(実車はスモークガラスではなかったはず)
車番はオロネ14 4が印刷済みです。
開放式A寝台、当時は下段のみ再現されていました。現在の製品は2段寝台になっているようです。
車内もグレーの暗い感じでスモークガラスと相まって暗い雰囲気の車両です。
廊下を挟んで線路方向に2段寝台が7席ずつで定員が28名となっています。
こちらはJR西日本になってから登場したオロネ14 300番台で3両が登場したシングルDXです。
タネ車はオハネ14とオロネ14です。
模型はTOMIXの#98678 出雲2・3号基本セットのものです。
「出雲」で登場するもサンライズエクスプレスに押し出される形で「あかつき」に転用、この時に「日本海」の予備車と兼用するために24系にも連結可能なように改造されています。
こちら側はタネ車のオハネ14の面影が残っています。
A寝台化に併せて帯も金色に、同じオロネでも帯色が変わるとイメージが変わります。
こちらが廊下側になります。
一人個室が10室、ベッドは枕木方向になります。
車端部にはシャワー室もあります、再現されていませんが。
快適な広さを追求するとこのぐらいの広さになるのかと思います。
そしてこちらはオロネ14 700番台で3両が登場しています。
JR東日本で上野~金沢間の「北陸」で使われていたシングルDXです。
模型はTOMIXの#92970「さよなら北陸」セットの一両です。
改造前はオロネ14 0番台で、解放A寝台からシングルDXに改造されています。
廊下側の窓も開け直しているのかな?位置が0番台と一致しないです。
さよならセットなので車番は703が印刷済みです。
廊下側方向幕はドア横に。寝室側の方向幕はトイレ側に移設されています。
シングルDXの標記も誇らしげです。
号車札が歪んでいますね、肉眼では真っ直ぐに見えるのですが拡大するとアラが目立ちます。
一人個室が11室、洗面台も付いています。
シャワー室はスハネ14 700に設置されたのでオロネにはありません。
そしてこちらはオロネ14ではありませんが、14系のA寝台車ということで載せておきます。
オロネ15 3000番台は元は24系25型のオロネ25 0番台で5両が登場しています。
TOMIXの#92962 「さよなら富士・はやぶさ」セットの一両です。
狭い窓がずらりと並んで編成中では目立つ存在ではありました。
廊下側は大きめの窓がゆったりと配置されています。
と言ってもオロネ25そのままで電気回路だけを14系に合わせて改造しただけなんですが。
「富士・はやぶさ」の廃止まで活躍しました。
オロネ15に改造された時に車番はハイフン入りの白文字に。
やっぱり切り抜き文字じゃないので特急車の貫禄が・・・
台車がややグレーっぽく成型されていますが、さよならセット独特で各車床下・台車の色が微妙に違えて再現されています。
一人個室でベッドは枕木方向に。同じ車体サイズで14室なので狭さは歴然です。
まだ個室寝台が貴重だった時代には乗客ウケは良かったかもですが、300番台などと比べると明らかに窮屈ですね。
ということで模型で14系のA寝台車を見てみました。
いずれも今では模型でしか見ることが出来ませんが、実物があるうちにもっとよく観察しておけばよかったなと思います。
最後にオロネ15-3000の現役時代の姿を。
門司駅にて2008年10月。