久方ぶりの道南(上)

テーマ:

これまで北海道のキハ40を撮りに何回も根室西線を訪れたり、SL冬の湿原号のついでに釧路地区のキハ40を撮ってきたが、JR北海道のヨンマルが来春に引退するにもかかわらず函館地区にはとんとご無沙汰であった。学生時代には見向きもしなかったキハ40を今になって執心することになるとは我ながら驚きを禁じ得ないが、兎にも角にも函館本線のキハ40を撮影すべく航空券を予約したのが6月の頭。そうしたら、夏のシーズンを前に冷房装置のあるキハ150が本格運用に就いたとの情報。ざっとみて半分は置き換わってしまった模様。しまった、遅かったか、と後悔するも後の祭り。それでも残ったキハ40の運用を調べあげ、出撃することにした。出撃することにしたはいいが、山形県を襲った豪雨が北海道南部にも引っかかっていて、天気は全く期待できない。それでも渡道を強行した。

7月27日の土曜日。夏休みとあって羽田空港の駐車場は早々に満車となることが予想できたので5時半に空港に着くようにした。それでもいつもよりかなり車が多い。後で調べてみると、案の定6時過ぎには満車となったようだ。危なかった!

↓朝からヘビーなものは食べられないとはいえ、サンドイッチ3切れで¥840とはなぁと思いつつ買って食べてみたら、結構なお品でした。

JAL初便で函館に着いたら予報どおり雨。前回函館に来たのはいつだったか思い出してみると、新婚間もない1988年7月、東京からマイカーを転がして青森・大間からフェリーで函館に上陸して以来だ。あのときは晴れていたが、雨の今日はテンションダダ下がり。

それでも大沼・小沼を中心にロケハンしつつ撮影をこなすと、もう昼食タイム。この後もどうせ雨が降り続くのだからゆっくり昼飯にしようと、ラッキーピエロの行列に並んだ。このお店、もっと効率的な来客の捌き方があるのではないかと誰しもが思うだろうが、郷に入れば郷に従えということなのだろう。気長に待つこと約1時間。人気店にはこういうときでもないと来ることはないので、ある意味よかった。

↓有名お立ち台。駒ヶ岳が薄ぼんやりと頭を出している。ここは落葉して湖が見えるシーズンが良いようだ。(大沼ー仁山にて)

↓小沼に架かる橋を通り過ぎる4833D。折しも橋の下を遊覧船が潜り抜ける。(大沼公園ー赤井川にて)

↓雨の日だから慌てることはないとやってきたラッキーピエロ森町赤井川店。最初はドライブイン水嶋に入ろうとしたが、ものすごい行列なので断念した。ハンバーガーを注文するのはいかにも旅行者っぽいので、ここは地元民の評価が高いらしいオムライスを注文した。それと本物のウーロン茶。どちらも昔懐かしい味で、良かった。

昼食後は仁山、掛澗と雨の中撮影を続け、最後は落部で夕闇の中海沿いを走る列車を撮ろうと思う。やっと雨が小降りになってヤレヤレ。ところが、しばらくするとまさかの横殴りの降り方になった。傘とレジ袋でカメラとレンズを保護するも撮影時に外した途端に雨粒の襲撃。おまけに僕自身ずぶ濡れ。19時前の下り北斗や19時過ぎの長万部行ヨンマルまでとてもじゃないが待機する気が失せてしまった。

↓仁山駅の上り方には印象的な木があったので、それを中心に据えて撮ってみた。(仁山ー新函館北斗にて)

↓砂原線は極端に旅客列車本数が少ないだけに、交換シーンは貴重と思い、芸風ではないが駅撮りをした。左の2841Dが先に入線するダイヤのようだ。(掛澗にて)

↓森発長万部行のヨンマルを撮るため一気に北上した。行き掛けの駄賃とばかりに北斗を撮影。(石倉ー落部にて)

↓落部・野田生間の有名お立ち台で待機していると、DF200に牽かれた貨物列車がやってきた。この時点ではまだ小雨だった。(落部ー野田生にて)

考えてみれば、ここを訪れるのは40年ぶりだ。1984年2月に来たときは吹雪に見舞われ、写真どころではなかった。帰りはヒッチハイクして、四駆に乗せてもらって駅まで届けてもらったほどだ。僕はよほどここには見放されているのだろうなと苦笑せざるを得ない。

今日は森に泊まることにしていて、良さげな居酒屋を予約していることもあり、躊躇なく撤収することにした。ヨンマルの1本など海の幸の前にはどうでもよろしい。というわけで、ずぶ濡れでホテルにチェックインし、部屋にてセコマのポテトフライとビールで0次会の後居酒屋に繰り出したのであった。

(下)に続く

↓森町の居酒屋にて。つぶ刺し、アスパラ、ひこま豚など。どれもとても良かった。