10:17。
淀みなく撮影したところで、
あれ?
特急列車は定時運行しているぞ?
と錯覚を起こしたのである。
それは、JR東日本アプリの列車位置情報に特急列車の位置が出ないことから起きた錯覚だった。
まるまる60分遅れて「わかしお5号」のダイヤで下ってきたのが、その理由であった。
なお「わかしお5号」自体は結局20分前後の遅れ。
「さざなみ6号」到着後の回送は30〜40分程度は遅れていたようだった。
つまりは、このまま京葉線に留まっておけば、あと2本労せず撮れたはずだった。
このことが、この日はまず大きな誤算となったのである。
最初はそれに気づかず、西船橋経由で総武線に戻ってしまった。
定時と錯覚=回送は既に蘇我に行ってしまった
と思い込んでいたからである。
この時は、稲毛に向かって千葉方で列車の撮影を始めた。
E257系やE217系、さらには209系など撮れたのだが…
肝心の255系は、いくら待っても来やしない。
そうして約40分ほど、撮影しながら粘っていたのだが。
もう限界!
と移動を始め…
千葉に着いたところで…
…
あああっ。
不覚。
もうちょっと、我慢していれば。
こうして、稲毛での入庫回送の撮影の目論見は崩れたのであった。
緩行線も、遅延の影響がなかなかにキツく…
移動にもなかなか難儀を来すことに。
結局回送には夕方にも翻弄されることになるが、それは後の話。
ともかく「わかしお3号」が最大で68分も遅延してしまったことは、今回の運用ではその影響が
なかなか収束しないことを示すこととなってしまう。
それが今回のダイヤ設定の苦しみ、泣き所であった。
「わかしお3号」は、安房鴨川でそのまま「わかしお12号」として折り返すのである。
安房鴨川で“昼寝”に入るのは「わかしお5号」で到着した編成なのだ。
…それでも可能な限り、折り返し時間を詰めた。
それは、よく頑張っていた。
それが運転情報で伝わってはきたから、この日も外房線へ繰り出した。
さてどこで撮るか、と頭を悩ませた結果。
13:20。
永田駅で1人「わかしお12号」の通過を迎撃!
直線上、結構スピードは出ていたはずである。
それでも、イメージ通りに収められてまずは一安心。
この時点で「わかしお12号」は約33分遅れ。