大混雑!美瑛の青い池
四季彩の丘を後に、美遊バスは山の方へ向かって走っていきます。
ところが…途中からすごい渋滞に巻き込まれてしまいました。
実はこの渋滞、このバスの次の目的地と同じ場所へ向かう車が集中しているため。
そんなにも人気の観光地とは…
たっぷり15分以上も渋滞に捕まりながらもやっと目的地へ到着です。
バスを降りて歩いていくと…
眼の前に現れたのは強い日差しを受けてきれいな青色に染まる池…!
グラデーションも鮮やかなこちらの池が「白金青い池」です。
まるで絵の具でも流したかのようなとっても鮮やかな池。間近で見ても目を疑うような美しさです。
池の真ん中には何本もの立ち枯れた木が突き出ています。
実は、ここは以前は池ではなく、十勝岳からの火山泥流を防ぐため1989年に整備された堰堤のひとつにたまたま水が溜まったもの。
つまりここに池ができたのは全くの偶然なのです。
池がこんなにも青いのは、この付近の湧水に含まれる水酸化アルミニウム (Al(OH)₃)などの白色系の微粒子が水と混ざることで一種のコロイドが生成され、そのコロイドに太陽光が衝突散乱して水の吸収による青色の透過光が加わり、美しい青色に見えるためだそうです。
いくつもの偶然が重なって生まれた青い池。
その神秘的な美しさを見るためならあんなに渋滞するのもわかります。
白ひげの滝から望む十勝岳
青い池を後にして、バスは白金温泉にやってきました。
温泉街の中にある白金橋から見える風景が、美遊バス最後の訪問スポットです。
橋の中ほどから下を眺めると…
岩肌を幾筋もの滝が流れています。
この滝の名前は白ひげの滝。
よく見ると、滝の上流にあるはずの水の流れが見えず岩の中から水が噴き出しているのがわかります。
地下水がこの場所から湧き出して滝となっているのです。
このような滝を「潜流瀑」といい、日本では珍しいそうです。
白ひげの滝が流れ込む美瑛川は少し白濁しています。
青い池を作り出す成分ですね。
白ひげの滝の背後には、十勝岳連峰の姿。
とっても天気がいいのではっきりとその姿を見ることができます。
ガイドをしていた美瑛町の観光協会の方曰く、「今日は徳を積んだ方が集まっている」そう(笑)
こんなにはっきり見えるのはなかなか珍しいようです。
今なお噴気を上げる62-2火口とその周辺の荒涼とした風景まで眺めることができました。
十勝岳は幾度となく噴火してきた山で、特に1926年の大正噴火は大規模な火山泥流が発生したことで有名です。
そのため、噴火への対策が行われており、この白金橋も噴火時の避難場所となる十勝岳火山砂防情報センターへの避難路となるそうです。
観光地として活用しつついざというときの備えにもなっている白金橋でした。
再びバスに戻り、美瑛駅まで帰っていきます。
美瑛駅に到着。
短時間でしたが楽しい美瑛観光でした…!
町役場は展望台?
バスを降りた後、ガイドさんに教えてもらった観光スポットへ行ってみることに。
ここ、美瑛町役場の隣りにある四季の塔です。
高さは32.4mあるのだとか。
エレベーターで展望台に上がります。
街から遠くの丘まで、美瑛をいっぱいに見渡すことができます!
十勝岳連峰もばっちり!
丘越しに見える十勝岳は相変わらず迫力がありますね~
もう少し眺めていたいところですが、なんとここ冷房が全く効いておらず蒸し風呂状態…
熱中症になる前に急いで降りました。
ご飯を買い込んだりしてから今日のお宿へ。
美瑛駅周辺は泊まれる場所が少なくて苦労しましたが、やっと見つけた宿がこちらです。
「プチホテル ピエ」。
駅からほど近いこじんまりしたお宿で、公共交通旅には便利のいいホテルです。
ということで5日目はこれで終わり。
次回に続きます。
★乗車データ
美遊バスBコース 美瑛駅前行き 美瑛駅前(13:50 13:52)→美瑛駅前(16:55 16:47)
※2023年7月23日乗車
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