この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
京鉄博へ向けて12系客車が回送された本日。
ワタクシも回送列車を撮影したい!と考えて
スケジュール調整をしていたのですが、やはり
水曜はイジワルでございます。
出発間際になって急遽のお仕事に見舞われて
しまい、残念ながら不参戦で終わりました。
それ所か午後いっぱい、お仕事に纏わりつかれ
非鉄な1日となってしまいました…
思い通り予定が組めず鬱屈する日となりました
本日ではありますが、出張にかこつけて普段は
撮れない被写体が撮影出来る事もありますので
このお仕事はやめられないのでございます。
さて、今回の更新は日常ネタとなる福知山の
ご報告でございます。
この日は日本海側へ出張せねばならず、午前に
会社を発ち山間部を抜けて海のある町を目指し
車を走らせました。
お仕事自体は殆ど配送みたいなものですから
指定の場所へ、指定の荷を届けてバイチャ!と
終わらせて自由時間を獲得致します。
折角の日本海側、ならば福知山を中心に走る
113系を狙わいでか!という事で丁度この日は
舞鶴線を走っていた黄色のS9編成へ、カメラを
向ける事に致しました。
緑が繁る午後の舞鶴線、ドが付く逆光の中を
黄色に青ラインの懐鉄リバイバルなS9編成が
駆け抜けて行きました。
所で、ド逆光のドってやはりドレッドノートの
ド、なのでしょうか。
かつて、ドレッドノートという名の英国戦艦が
就役し、艦艇の歴史が革新致しました事で
ドレッドノート級は格段に強力な、或いは大変
大きな、という意味合いを持つ様になります。
弩級と略して記載する様になりまして、
その後に建造された弩級より大きな艦艇を指し
超弩級、なる言葉まで生まれました。
普通よりも強調したい場合に用いるド、という
表現って、やはり弩級のド、なのですよね。
つまりはドレッドノート級の逆光、という
言葉遊びでございます。
雑談おわり。
木立を抜けて西舞鶴を目指します、あおまつが
この日のファーストショットでございました。
酷いおブレさまでございますが、残念ショット
なりにご容赦をいただきたい、雰囲気勝負の
一コマだとお笑い下さい。
布陣した当初はドン曇りだったので、露出を
確保すべくSSを落として勝負を挑む算段だった
ワタクシ。
所が、本番の3分ほど前からご覧の様な陽光の
シャワーを伴うドレッドノート級の逆光に襲来
されまして、ショバの印影が激しくなります。
普通に撮影しても単にショバ選択を誤っただけ
の写真にしかならんなぁ、と判断し設定はその
ままに流し撮りで本番を迎えた、という次第で
ございます。
苦肉の策ですね、失敗おブレさまですが。
間髪入れずに対向から来る、豊岡行きの列車は
まだマシな出来かなぁ?と思える成果に。
京鉄博でキハ120と並んで展示もされました
海の京都ラッピングが施されたKTR801が来て
くれました。
ここでの撮影を終えて、ようやく次は舞鶴線へ
向かう、という段になりますが、曇り予報の
お空は見事なまでのピーカンとなりました。
すぐ近くにある側面順光のショバへ布陣するか
とも考えたのですが…そこだとお顔だけが影に
なりますので、ちょっと考えてしまいました。
ふと、閃きまして今回は逆張り構図の布陣で
挑んでみる事と致しました。
ちょっとした思惑もありまして、ね。
定刻。
先ずはご挨拶を、と望遠を飛ばしての撮影を
意図致しました。
たわば先輩が逆光は勝利、と仰っていますが
あれはレフ板を使うポートレートの撮影では
ないか、と思うのでございます。
見た感じやはり逆光は敗北では?などと、つい
マイナス思考に陥ってしまいますが、どうやら
思惑通りになりそうな予感が致します。
今回の決めコマ。
レンズを引いた本命構図にて、シャッターを
切りますと車体の鮮やかな黄色と青帯こそ影に
沈んで燻みを出してしまいましたが、前面の
窓抑えに使われる金属板が際立ちました。
かつて福知山色が現役だった頃の113系は前面
窓抑えが黒ゴムでございましたが、リバイバル
された編成では金属化されております。
逆光だとアソコが光るんちゃう?と予想しての
挑戦でございましたが良かった、ちゃんと
光ってくれました。
前面助士席側の窓枠が、コの字に輝きます
逆光での撮影。
リバイバルならでは、という部分を際立たせた
撮影が成功致しました。
だわば先輩のお言葉通りに勝利を掴めた訳で
ございます。
オマケ。
振り返り、走り去る列車をケツ打ち致します。
側面逆光な阿寒光線となりますが前面には陽が
当たり、逆に金属の窓抑えが目立たない事も
確認が出来ました。
懐鉄リバイバルなS9編成がイベントなどでしか
走らない編成であれば、恐らく今回みたいな
撮影は挑まない様に思いますが、何せ定期で
ほぼ毎日走っております。
単編成ならば土日祝でも撮影可能ですし、今後
何度も狙っていきたい被写体ですから偶には
冒険してみるのもアリかな?と考えました。
いえ本音は曇って欲しかったなぁ、なのですが
晴れてしまった以上は逆光に挑戦して窓枠の
ギラつきを狙いたかったのもまた事実。
満足いく結果となりましたので、最後に〆を
狙う事に致しました。
設定を変えWBを晴れにして、露出を少し上げ
ステンレスな被写体を狙ってみます。
今回の〆。
普通に何の面白味もない、クモハ125の写真が
出来上がりました。
車両では気分がノリませんので、敢えて普通に
撮影して113系逆光撮影との対比にしよう、と
考えてみました。
ほんの数年前であれば、行き交う列車は殆どが
今やそれも過去の話でデータイムは僅か1往復
だけとなりました。
しかも冬場は復路が夕暮れ時というカツいスジ
ですから、やはり今の時期に集中すべき被写体
だと思えます。
今後も車体が綺麗な内にセコセコとコマを稼ぎ
記録を綴っていきたい、そんなS9編成なので
ございます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!