原野の先は宇都宮線

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県道と市道が交差するこの一画以外は、県道沿いにほぼ1.5㎞にわたって原野が広がっている。

なぜか開発の手が入っていない。おそらく昔の埼玉県はあちこちがこんな風景だったのだろう。

平地の開けた中に、どうしてここだけが荒野のままなのだろう。

所々に湿地が見える。

市道を挟んでこちらもその荒野が続くが、この辺りから水田が混在し、原野の南端となる。

その東から走行音が聞こえ、宇都宮線の電車が通り過ぎていくのが見えた。

遮るものが無いので、思いのほか大きな走行音だった。

なぜか開発から取り残され、人の手が入っていないこの一帯、そっとしておきたい貴重な存在に思えてくる。

 

尊いもの