おかしな鉄道趣味者がいるのは、まだ長い目で耐えられる部分はある。
(はっきり言ってしまえば、自分だって十分におかしいw)
しかし、動かす側が利用者を失望させてしまうのはいただけないだろう。
見ている人は見ている。
聴いている人は聴いている。
能く能く自戒し、慎重に言を発するべし。
そんな些事の積み重ねが、今のチグハグな苦しみに繋がっているとの自覚をより強く。
カスハラの意味を履き違えると、後々手痛いしっぺ返しがある。恐々謹言也。
【16年越し〜シリーズの写真について】
今回は、往路の新宿→安房小湊間は
4月29日・5月6日の2日間、同じルートと
同じ列車で乗車移動しております。
従いまして「新宿さざなみ号」の写真は
進行方向基準に先頭側→4月29日撮影①
同最後部側→5月6日撮影②
の写真が混在します。
勝浦到着以降は、初回の撮影を基準にして
撮影位置を変えるなどしています。
予めご了承、ご承知おき願います。
さて、往路の「新宿さざなみ1号」はラストスパートへ。
木更津から関東唯一となっていた未踏区間に入っていた。
岩井では普通列車との交換で、長めの停車時間。
しかし、単線、ワンマン運転の苦しき常。
少々交換列車が遅れ、釣られてこちらの発車も遅延。
両日ともにその影響を受け、最後の最後で少しだけ遅れたのである。
かつては113系や211系が走っていたが、その頃は木更津以南に来たことがなかった。
現在はE131系0・80番台と209系2000番台が運用されている。
E131系を迎えて、ようやく発車。
遅れを回復しようにも線形は厳しく、なかなかスピードが上がらない。
富浦には、2分遅れ。
ただ、房総方面に歩みを進めてみて強く実感したのは
9両編成では著しく輸送力過剰になりつつある
という厳しい現実だ。
都心や離れた場所で見ているだけでは気づけない、公共交通の動脈感の希薄さだ。
それは3月に銚子を訪れた時にも感じたが、ひいては房総半島全体がそうなっている。
それが進んだ結果、車両の著しい汚れなど鉄道設備の荒廃にまで表れてしまっている。
リアルタイムにニュースにまでなっているが、職場規律も乱れてきているように感じる。
ひいてはそれが、房総半島への観光意欲の減退にまで繋がる悪循環になってはいまいか。
観光資源はそんなに無いとは思えない。
ただ、活用しきれていないのでは?と感じてしまうのが惜しい。
こうして、新宿からおよそ2時間20分。
所定であれば、10:06。
およそ1〜2分ほどの遅れをもって、まず往路の旅を館山駅で終えた。
前後でわあっと群がってくる客のほとんどは、自分と目的を共にする鉄道趣味者ばかりか。
速やかに乗客を降ろし終えて、4分ほどでドアは閉めてしまう。
もっとも、4分で済んでしまうほど乗客は多くはないというのもあった。
散り散りに数人ずつ、撮影を続ける人たち。
そんな中で車体に改めて近づくと、白色が黄ばんだように変色している部分があるのに気づく。
駅名板もすっかり色褪せ、来る電車も疲弊が著しい。
それが悲しきかな、新宿から直通で来られる特急の始終着駅の現状なのである。
そして、10:17。
入換信号に従って、ゆっくり引き上げていくが…
5月6日の撮影の時。
突然シャッターが乱れを起こした。
この時は単なる偶然かと思っていたのだが…
この日、再度館山駅に戻ってきた時にその違和感はさらに強くなっていくのである。
ともかく、初の館山到達。
しかし、まだ内房線の未踏区間は残っている。
まだまだ先へ!