平日日中、東北本線の乗換駅でもある長町にて謎の『回送』…もしかして…と思っていたところにやってきたのは新型車両3000系です。
1987年に開業した仙台市地下鉄南北線は開業当初から1000系(現在は全車1000N系に改造済)にて運行してきましたが、運用開始から30年が経過し老朽化してきたことからこの3000系への置き換えが発表されています。
運用開始は2024年秋の予定ですが、第1編成は2023年夏に到着し、今回たまたま試運転列車に遭遇しました。
前面のデザインは1000系と同様に緑のラインと前照灯が同じ高さ付近になっていて、精悍な印象を受けます。
このデザインは3つのデザイン案から仙台市民が選んだもので、他の2つは黒い縁取りがなく、やや間延びした印象を受けるので最もかっこいいものが選ばれています。
従来車は白い車体に緑の中帯が入っていましたが、3000系ではシルバーかつ帯が車両上部へ移動しています。
これはホームドアがあることが前提となるため、帯がホーム上でも見えるように配置したものです。
3000系は2030年度までに22編成と現在よりも1編成多く製造される予定で、将来的な6両編成化も見据えた構成となっています。
昨今、仙台市やその周辺への人口集中が進んでおり、富谷市や大和町への延伸要望が高まっているのですが…おそらく実現は容易ではないので、4両編成のままで最後まで運転されるものだとは思います。
私が子供時代の仙台市地下鉄と言えば、冷房が無い車両が当たり前のように走っていて、車内でぬるい風に当たっていたのが首都圏と同等の新型車両が導入されるのは非常に嬉しく思います。