徒然なるままに仙石線

このブログでは仙石線に関するあれこれを解説、考察などをして行きます。

仙石線の平日朝ラッシュ時の本数は40年前とどう変わっているのか

仙石線のダイヤは朝ラッシュに特に多くの本数が設定されており複線区間での本数は東北地方のJRでは随一の本数があります。では,この列車本数は40年前とどう変わっているのでしょうか。

40年前時点での本数

40年前というと2024年基準だと1984年となりますが本記事で今回触れるのは主に1980年と1985年の物とさせて頂きます。仙石線は戦前の宮城電気鉄道時代から朝ラッシュの需要が存在しており,国鉄になってからは尚更重要視されるようになりました。ここから1980年・85年のラッシュ時間の本数となりますが1980年時点では最混雑時間帯となる平日朝7時30分〜8時30分の1時間で仙台を起つ列車は8本が存在していました。1985年,72系970番代が引退し103系で列車が統一された改正以降,列車がスピードアップしました。これと共に朝ラッシュ時間帯の列車増発が行われ最混雑時間帯に仙台駅に到着・折り返す列車が9本存在していました。8時代の本数で見ると,1980年が7本,1985年が9本確保されており現在に程近い本数が古くより確保されていた事が分かります。80年時点での行き先数は石巻行きが2本,東塩釜行きが2本,本塩釜行きが1本,陸前原ノ町行きが3本あり,1985年以降では石巻行きが変わらず2本,東塩釜行きが5本,多賀城行きが1本,陸前原ノ町行きが1本となっています。

現在との比較

では,2024年現在ではどのようになっているのでしょうか。現在と先述の40年前と大幅に異なる点として始発駅が仙台駅からあおば通駅となり仙台駅は途中駅になっています。ここでは現代の始発駅であるあおば通駅の時刻表とします。最混雑時間帯である7時30分〜8時30分の列車本数は9本存在しており,8時代の本数は9本が存在しています。この本数は概ね1985年時刻表と変わっておらず時刻も概ね近い時刻となっています。行き先については1985年時点と同じく最多となる行き先は東塩釜行きなのは変わらず,同じく5本が存在しています。この他には小鶴新田行きが2本,高城町行きが1本,石巻行きが1本となっています。1985年時刻と比較すると石巻まで全線走破する列車が減少しており1本になっており,東塩釜を超える列車は2本なのは変わりませんが片方が高城町行きとなっています。そして入庫する為の列車は陸前原ノ町行きから小鶴新田行きとなっています。これは1991年に陸前原ノ町電車区が廃止され宮城野電車区,後の仙台車両センター宮城野派出所に所属が変えられている為です。

終わりに

40年前と現代の時刻を比較すると仙台方から発車する列車の本数は同じ時刻であり1980年時点と比べると本数は増加しています。ただし異なる点として現在では下りが全てがあおば通始発であるのに対しこの時は東塩釜始発の下り列車も存在していました。