所有事業者:南伊豆東海バス(静岡)

仕様・用途:一般路線仕様

登録番号:伊豆230 あ ・893

配置:本社営業所

初年度登録:2008年

シャシー製造:いすゞ自動車

搭載機関:いすゞ6HK1-TCC型(※)

車体架装:ジェイ・バス宇都宮

車両型式:PKG-LV234N2

車名:いすゞエルガ・ワンステップ

撮影日:2012年5月20日(日曜日)

撮影場所:伊豆急下田駅前

※・・・たぶん

 

鉄道網が少ない伊豆半島に欠かせない足となっている東海自動車は、1999年に地域毎に分社化を実施し、東海自動車下田営業所管内は南伊豆東海バスとして再出発しましたが、慢性的な人員不足による営業所間の連携体制を強化する目的と事業そのものの経営効率化を図るために “元の鞘に収まる” 形で5社を再合併し、株式会社東海バスが発足しました。

画像は南伊豆東海バス時代に撮ったものになります。

 

東海バスは小田急グループに属していますが、バス自体もグループ会社である小田急バスや神奈川中央交通、さらには箱根登山バスからの移籍車が多数派を占めている中で、若干ながら自社発注車もあります。画像のエルガも特に「○○からの移籍」とは記されていなかったため、プロパー車であると判断しています。エンジンも標準出力タイプを搭載していると思われます。

下田営業所に配備される車は夏季の海水浴を始めとする観光客が多いことから、大型車が多いのも特徴。子供の頃、いすゞBUを見て「都バスと同じだ」って呟いたりしたのを覚えていますが、その頃から大型車がいたことになります。

下田市には2006年まで西武系の伊豆下田バスが参入しており、主に伊豆急下田駅を背にして東側(須崎半島や白浜海岸)や北側(蓮台寺や稲梓周辺)で路線バスを運行していましたが、解散後は東海バスに経営を移譲しています。これもね、伊豆半島における「東急(五島) VS 西武(堤)」の縄張り争いに絡んでおり、伊豆急行は東急が半ば強引に権利を得ましたが、西武はそれに対抗する形で伊豆下田バス(下田市内を走っていた昭和自動車というバス会社を吸収)と白浜海岸に下田プリンスホテルを建設した経緯があります。

 

車体前面に張られた看板(幕)からも判るように、黒船祭の際に行ったんですね。確か、とある団体の旅行で下田に行った両親を迎えに行ったという記憶があります。調べてみたら今年も5月17~19日に開催されるようなので、皆さんも是非、足を運ばれては如何でしょうか。今年は下田開港170年にあたり、黒船祭が始まって90年という節目の年ですしね。

 

 

【参考文献・引用】

バスラマインターナショナルNo.130 (ぽると出版社 刊)

ウィキペディア(東海バス、伊豆下田バス、いすゞエルガ)