西武鉄道・設備投資計画に見る車輛動向 | 書斎の汽車・電車

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 先日、当ブログで西武鉄道が発表した2024年度の鉄道事業設備投資計画を取り上げたのですが、2026年度における新宿線有料着席サービスの刷新にばかり目が行ってしまい、その他の事項についてはどこかにすっ飛んでしまいました。

 

 で、今回改めて設備投資計画を見直したわけです。車輛面についていうと、今年度は40000系3編成24輛の新造と、例の「サステナ車輛」について、小田急8000形6輛の導入ということになります。

 

 40000系については、今回初めて8連が製造されることになります。恐らくはロングシート車となるのでしょう。代わりに新2000系(8連か4連)が淘汰されるのでしょうが、では新車の投入先は池袋線なのか新宿線なのか?最近の動向を見ていると、やはり池袋線系なのかなと思います。今回の設備投資計画では、新宿線の「沿線価値向上」を謳っているのですが、もっぱら連続立体交差事業(中井~野方、東村山駅付近、井荻~西武柳沢)に重点が置かれているようで、車輛面ではこのところ、新宿線には池袋線の「お古」がまわってくるという悪習(?)が復活しているような印象があります。(新宿線利用者の僻みかな)

 

 サステナ車輛については、まず1編成ということで、小田急ファンの方の間ではすでに「この編成だろう」という声も挙がっているようですが、国分寺線でその雄姿を拝めるのはいつになるのでしょうか?形式、塗装などさてどうなるのか、大いに楽しみです。

 

 ところで、今年度新造の40000系8連が、新宿線特急置き換え用という推測をされる方もあるようですが、これは考えにくいと思います。40000系10連(ロング・クロス兼用)の座席定員は440名、10000系ニューレッドアローは7連で406名です。これが40000系8連ですと座席定員が現在の「小江戸」号に比べて減少し、着席機会が減少し朝夕ラッシュ時にサービスダウンとなってしまいます。40000系には、日中はロングシートで新宿線急行として走り、夕方からはクロスシートに早替わりして「川越ライナー」「拝島ライナー」で荒稼ぎ(?)してもらいたいでしょうから、やはり10連となるのではないかと推測しています。

 

 蛇足ながら、当模型鉄道における西武電車の整備計画ですが、実物と異なり、とにかく行き当たりばったり、その時々の各メーカーの新製品動向にも左右されますので計画などと大それたことは言えません。差し当たっては、およそ今日的ではない貨車たちが整備を待っています。また、誰もが知る「あの電車」も改造の上出場予定となっています。