下松工業高校で保存されている石川島造船所製の小型機を、広田尚敬さんの本(保育社カラーブックス)で知りました。1988年、このベンケイが瀬戸大橋開通で沸く下津井電鉄でイベント走行しました。

当初は本線走行を目論んでいたようですが、結局は下津井駅構内での運転に落ち着きました。

客車があまりにもチープで、遊園地の遊覧鉄道みたいなのが残念!

その後、北勢線をはじめ各地でのイベント走行や、江戸東京博物館での展示などですっかり有名になりました。

瀬戸大橋に便乗し、3両編成の新造、児島駅舎の新築、自動閉塞化など手当たり次第に施設改良を図りましたが、浅識の私でさえ「さすがにそれは無茶だろう」と思いました。

やはり期待通りに乗客は来ず、僅か2年後には廃止となり、なんとも呆気ない幕引きでした。