京都電気鉄道52号車公開へ! | レールは、こころをつなぐ道。

京都電気鉄道52号車とは

平安神宮神苑に保存されている重要文化財

京都市交通局二号電車の事で

現在は有料エリアの南神苑内にひっそりと展示されている重要文化財京都市交通局二号電車

 
文化遺産オンライン 京都電気鉄道電車(京都市交通局二号電車)
1895(明治28)年岡崎公園周辺で開催の第4回内国勧業博覧会への交通手段として、2月1日に伏見港そばの下油掛(京橋)~京都駅(七条停車場踏切南)を、博覧会開催日の4月1日に京都駅(七条停車場踏切北)~南禅寺を開業し観客輸送に活躍した。
平安神宮は昔から有ったのではなく、第4回内国勧業博覧会開催と並行して平安遷都1100年を記念して遷都のおや神様である第50代桓武天皇を祭神として創建された。
そして平安神宮は2025(令和7)年に御鎮座百三十年の式年を迎えるため記念事業を行う事を発表しました。

 

記念大祭 2026(令和8)3月15日(日) 10時 斎行

記念事業

 重要文化財  創建当時社殿     朱塗り塗替工事
 国登録文化財 昭和十五年増築社殿  朱塗り塗替工事
 重要文化財  京都市交通局二号電車 保存整備工事

 

応天門前の手水舎近くに設置して一般公開される

 

 

第4回内国勧業博覧会が開催された年に平安神宮と共に誕生した狭軌の京都電気鉄道の電車は1918(大正7)年に京都市に買収され、一部の車両は京都市電として最後まで狭軌のまま残った北野線で活躍した。

↓京都市電ロマン 北野線

 

ただし、この二号電車は1895年の京都電気鉄道開業時の前期型(7枚窓)ではなく、電車が世間に認知され順次路線を延長し乗客も増え、京都市も市電事業に参入するとの事で、1910(明治43)年頃から製造された車長を伸ばした後期型(9枚窓)車両。

京都電気鉄道車両は狭軌1型として京都市へ買収された時に市電(広軌1型)と車番の重複を避けるためNを付されたので以後「N電」と呼ばれ、この京都電気鉄道52号京都市電N52号となった。

 

狭軌1型車両は「N」を付けて広軌1型と車番の重複を避けていたが広軌1型全車を譲渡や廃車したため、1955(昭和30)年に残存車両28両は数字だけで1~28の連番に改番されN52号は京都市電2号となった。

 

1910(明治43)年?… 車番不明

 譲渡に際して再編… 京都電気鉄道52号

1918(大正7)年  … 京都市電N52号

1955(昭和30)年 … 京都市電2号