平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

東海道・山陽新幹線東京-博多 列車選択の独断偏見ベストテン

「のぞみ」指定席往復以外の、新幹線列車移動のこだわり10選です

東京-博多の列車移動と言えば「のぞみ」指定席が定番ですが、それだけでは話はすぐに終わってしまいます。

そこで今回は、同じ東海道・山陽新幹線での行き来でも、安さを優先した移動のほか、山陽新幹線の2&2席列車、個性的な列車を、東京→博多の下り列車を基本に10コース選んでみました。

なお、単なる自分の趣味的な、偏った内容が含まれますので予めご了承ください。

【 】内は、選択したポイント要素です。

 

1 パッケージツアー利用の「のぞみ」指定席【安さ】

新幹線往復で安く行くなら、旅行会社のパッケージツアーに勝るものはありません。

通常、「のぞみ」往復乗車で、運賃分の往復割引を活用して片道  22,400円、往復44,800円です。

博多駅付近のホテル1泊を別に予約すれば5万円前後は要します。

宿泊ホテルにもよりますが、パッケージツアーによりそれが1万円前後下がるのは大きな節約になります。

 

2 「のぞみ」自由席【安さ】

「のぞみ」の普通車指定席と自由席との座席の差、サービスの差はありません。

着席さえできれば同じ結果になります。

東京-博多の「のぞみ」指定席は9,730円、自由席は「ひかり」「こだま」と同じ8,140円、片道1,590円差、往復3,180円差は、前記パッケージツアー価格ほどではないにせよ、大きな節約額です。

 

3 運転日の多い臨時「のぞみ」自由席【安さと着席率の高さ

「のぞみ」の自由席は3両に限られるため、着席は厳しい時があります。

座れなければ立席でも仕方ないという頭の切り替えも必要です。

同じ「のぞみ」自由席でも着席率が高いのは臨時列車です。

運転期日を確認する必要があるため、毎日運転している定期列車の方が運転日確認が不要な分、手間がないからです。

在来線と違って新幹線の場合、定期列車よりも所要時間がかかりすぎるという臨時列車はありません。

下りの臨時「のぞみ」でも、運転日の多い列車と少ない列車とがあります。

後者は多客期のみ運転の列車です。

比較的運転日の多い東京-博多の「のぞみ」は以下のとおりです。

なお、あくまで臨時列車なので、乗車する日に運転しているか、事前に確認が必要です。

時刻の「:」は略させていただきます。

 

【比較的運転日の多い、下り臨時「のぞみ」】

東京発→博多着、列車名

  624→1121「のぞみ103号」

  721→1218「(同)109号」

  821→1318「115号」

  900→1403「121号」

1300→1802「153号」

1400→1903「161号」

1500→2003「169号」

1600→2103「177号」

1700→2203「185号」

1800→2303「193号」

 

【比較的運転日の多い、上り臨時「のぞみ」】

博多発→東京着、列車名

  806→1306「のぞみ120号」

  906→1406「(同)128号」

1306→1806「160号」

1406→1906「168号」

1442→1945「172号」

1527→2024「176号」

1642→2142「184号」

1706→2206「188号」

1742→2242「192号」

 

4 東京-新大阪は静岡停車「ひかり」、新大阪-博多は「さくら」の指定席

【安さと「さくら」指定席の快適性】

「のぞみ」を使わず、東海道区間は「ひかり」、山陽区間は「さくら」で乗り継いで行くと、指定席乗り継ぎで8,670円、「のぞみ」よりも1,060円安くなります。

「ひかり」は毎時2往復、「さくら」は1往復のため、「さくら」の発車時間に合わせた「ひかり」に乗ることになります。

東京毎時03分発「ひかり」岡山行きは、岡山到着の9分後に「さくら」に乗り継ぐダイヤでホームも同一のため、これがもっとも効率的です。

ただし、筆者は「ひかり」を新大阪で降りて、ホームは異なりますが「さくら」の始発、新大阪で乗り換えます。

これは「ひかり」の指定席は3&2席ですが、「さくら」は2&2席で快適だからです。

新大阪での待ち時間は23分間です。

「ひかり」は新大阪-岡山は各駅停車ですが、「さくら」は新神戸、姫路停車が基本で、姫路通過の「さくら」もあります。

 

◆ 上り「さくら」→「ひかり」は新大阪乗り換えで

博多→東京の場合、「さくら」を岡山で降りて、23分後の「ひかり」に乗り継ぐよりも、「さくら」の終点、新大阪まで乗り、新大阪始発の「ひかり」に乗り継ぐ方が東京には早く着きます。

新大阪乗り換え時間は19分で、ホームは異なりますが、「さくら」2&2指定席に新大阪まで長く乗る方が、3&2席「ひかり」に乗り換える際、「さくら」の座席は良かったと感じます。

なお、「さくら」の自由席は3&2席のため、この満足感は得られません。

 

5 東京-新大阪は「のぞみ」、新大阪-博多は「さくら」の指定席

【新大阪の接続時間短縮と、「さくら」指定席の快適性】

「さくら」指定席が2&2席とはいえ、新大阪での乗り換え時間が無駄と思う人もいると思われます。

その場合、東海道区間だけ「のぞみ」に乗って、「さくら」の乗り継ぎ時間を短くする方法があります。

楽なのは新神戸での乗り換えで、ホームが同一のためエスカレーター・階段を渡る必要がなく、ホームも1線だけで迷うことがありません。

東京を毎時48分発の「のぞみ」に乗ると、新神戸では3分後に同ホームに到着するので、楽な上に迅速です。

東京-新神戸で「のぞみ」場合、540円の差額負担が生じます。

「のぞみ」を新大阪までで乗り換えならば差額は320円ですが、階段乗り換えは「ひかり」と同じです。

 

上りの場合、「さくら」は姫路通過が基本で、新神戸での「のぞみ」乗り換えは同一ホーム、6分後に「のぞみ」が来ます。

 

6 東京6時00分発「のぞみ1号」乗車 【車窓が得られる列車で一番の高速列車】

新幹線に乗るなら高速運転を体感し、最速列車に乗るのも楽しみのうちです。

最速は博多19時00分発「のぞみ64号」で東京まで所要4時間45分です。

山陽区間新神戸、岡山、広島、小倉のみ停車の「のぞみ」はこの64号だけです。

ただし夜間になるため、車窓が得られないのが残念です。

 

車窓が得られる最速列車は東京6時00分発「のぞみ1号」で、福山停車があるため所要4時間52分ですが、東海道区間で先行列車に追いつく事情がないため、最高速度285km/hは同じですが東京-新大阪2時間22分は随一です。

なお、前記「のぞみ64号」は東海道区間2時間21分であり、これも最短時間列車です。

 

7 N700S系運用の「のぞみ」乗車 【N700S系の最新形式での移動】

各座席にコンセントがあるのが一番の特徴です。

また、車椅子利用等に配慮して、最新のN700S系では1編成1,323人を1,319人にしたほか、今後の新製車では個室設置の話題で持ちきりです。

充当列車には時刻表には「N700S」の表示があり、JR東海サイトでは当日運用の車椅子設備の充当列車案内が見られます。

 

8 東京-新大阪は「のぞみ」、新大阪-博多は「こだま」の指定席

【山陽区間の「こだま」各駅巡りのこだわり】

東海道は高速の「のぞみ」、山陽区間は一転して各駅停車の「こだま」2&2指定席で移動する、半分のんびり旅です。

「こだま」は500系運用の縮小が言われていますが、東京8時33分発「ひかり635号」で新大阪11時27分到着後、11時37分発「こだま849号」が500系で効率のよい乗り継ぎです。

博多着は15時51分、所要7時間18分ですが、「のぞみ」の平均5時間00分と比較するのは忘れて500系の先頭車、元グリーン車の6号車指定席の魅力に浸ります。

 

9 東京-名古屋は「こだま」、名古屋-新大阪は「ひかり」、新大阪-博多は「こだま」の指定席による、東京-博多間各駅停車の新幹線旅

【東京-新大阪「こだま」でなく、名古屋-新大阪を同区間各駅停車型「ひかり」に乗車し、山陽「こだま」に乗り継ぐ東京-博多完全各駅停車列車のこだわり】

東京6時30分発「こだま701号」で名古屋へ9時06分着後、9時19分発「ひかり633号」で新大阪10時27分着です。

「ひかり633号」は名古屋-新大阪は各駅停車型です。

新大阪からは先程の500系「こだま849号」で博多15時51分、東京から所要9時間21分です。

東京-博多の往復に相当し、机上の空論にすぎない案かもしれませんが、同じ特急料金を払っていて無駄という考えは忘れ、「こだま」のみが停車する、光の当たりにくい小駅を楽しむのが秘訣です。

 

10 東京-新大阪は「のぞみ」、新大阪-新下関は「ひかり」、新下関-下関-小倉は在来線普通列車、小倉-博多はJR九州特急「ソニック」乗車

下関-小倉で415系交直流電車、小倉-博多で個性派特急に乗るJR九州車両体感】

最後に、新幹線全線乗車は上り「のぞみ」に託し、往路は九州を在来線に乗る計画コースです。

東京6時51分発「のぞみ7号」で新大阪9時15分着後、9時20分発「さくら549号」で新下関まで乗車します。

新下関停車の貴重な「さくら」で、11時34分着後、在来線の山陽線に乗り換え、12時04分発下関行きで下関12時13分着。

下関から貴重になった415系交直流電車で、12時15分発小倉行きに乗り、門司到着直前の交直流電流切り替え、屋根上と床下機器の変換音、車内消灯を体感しながら、門司を経由して小倉12時28分着。

小倉からは話題の多いJR九州の各特急の中、883系ソニック24号」で12時40分発、博多13時28分着で完結です。

 

以上、単なる「のぞみ」指定席5時間の旅以外の各種の方法を出させていただきましたが、羽田空港福岡空港1日約50往復、最速1時間30分、電車で福岡空港-博多5分の便利さの飛行機は別世界です。

ただし福岡空港は22時以降の離着陸は不可、羽田→福岡空港で着陸が1秒でも超えたら他空港へ着陸または羽田折り返しのこともあります。

その意味では東海道・山陽新幹線で、東京→博多の夜の列車には24時到着までという2時間差の余裕があります。

飛行機ファンには新幹線側の単なる負け惜しみ、負け犬の遠吠えと思うかもしれませんが、東海道の個室設置等による新たな魅力で、良い意味での互いのサービス向上を期待します。