南林間駅【神奈川県】(小田急江ノ島線。2022年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
神奈川県大和市の北部に位置する小田急小田原線の駅で、かつては2面4線でしたが現在は2面2線化された駅、そして駅周辺には古くから開発された住宅街が広がっている、
南林間駅 (みなみりんかんえき。Minami-Rinkan Station) です。
 
 
駅名  
南林間駅 (OE 03)  
  
所在地  
神奈川県大和市   
 
乗車可能路線  
小田急電鉄:江ノ島線  
  
隣の駅  
相模大野方………中央林間駅  
片瀬江ノ島方……鶴間駅   
   
訪問・撮影時  
2022年9月  
 
 
駅概要   
駅形態……………地平駅(1929年開業)。
駅舎………………橋上駅舎(1987年完成)。東西自由通路を兼ねています。
出入口……………西口(駅ビル併設)、東口。
バリアフリー……○(西口、東口ともエレベーター併設)。
点字ブロック……駅前広場(西口)・駅出入口(東口)~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………東西にあり(東西ともバス停留所・タクシー乗り場併設)。
 
 


正面口に相当する西口です。上写真は南東を、下写真は東を望む。
南側に出入口の階段が設置されており、北側に3階建ての駅ビルがあります。
駅ビルには小田急系の商業施設「小田急マルシェ南林間」が入居していて、西口エレベーターは駅ビル内に設置されています。
駅出入口・駅ビルの手前にはロータリーを有する駅前広場が整備されており、バス停留所とタクシー乗り場があります。
ロータリー内には馬が印象的なモニュメントがありますが、これは「陽だまりの林」というモニュメントだそうです。
Wikipediaの本文を引用すると、モニュメントは、
「まちの活性化の一環として作られた。大和商工会議所が企画し、大和市にアトリエを構える鍛金彫刻家の安藤泉さんと井上なぎささんに制作を依頼。木の葉の部分は市内の小・中学校の生徒がデザインを彫刻した。南林間を象徴する雑木林をモチーフとしたものである」
との事です。
また、駅前広場では毎年秋に「南林間文化祭」という、大和市で最大規模の地域文化祭が開催されます。地域の学校の生徒が演奏やダンスなどを披露するほか、模擬店やフリーマーケットなども出店するとの事です(こちらもWikipediaの本文を引用)。
 
 

また、西口階段出入口の2階と3階には「小田急マルシェ南林間」との連絡口があります。
3階連絡口の先(小田急マルシェ内)には館内エレベーターを併用する形の西口エレベーターがあります。
 
 


西口駅前です。上写真は西を、下写真は南西を望む。
駅前には商店街が形成されており、賑やかです。駅から離れると住宅街が広がっています。
駅西側は小田急の林間都市計画により戦前から開発された区域で、古くから宅地開発されましたが、当初はなかなか開発が進まず、本格的に宅地化されたのは戦後になってからのようです。
整然とした街並みで、道路は駅前が放射状、駅から離れると碁盤の目状に整備されましたが、戦前に開発が始まったため全体的に道路が狭い印象です。
約500m北には大和学園があります(敷地内に女子校の聖セシリア女子中学校・高等学校、共学校の聖セシリア小学校と聖セシリア幼稚園があります)。
 
 

東口です。南西を望む。
出入口と橋上駅舎の間で道路を跨いでいます。また、東口には駅ビルがありません。
エレベーターは線路際に設置されています。
東口にもロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場も設けられていますが、路線バスは大和市コミュニティバスのみです。
駅ビルがなく、駅前広場も小さく、バスの発着本数も少ないため、東口は西口より規模が小さい印象です。
 
 


東口駅前です。上写真は出入口前より北東を、下写真は駅前広場より東を望む。
駅東側も住宅街が広がっていますが、西側と比較すると商店が少ないです。
また、東側は西側より遅れて宅地化が進行しました。
そして駅東側一帯は計画的な開発が行われなかったようで、道路割りも計画性がなさそうです。
 
 


橋上駅舎3階にある改札口です。上写真は南を、下写真は南東を望む。
右が西口で、左が東口です。
 
駅員配置………あり(有人駅)。駅員不在時用のインターホンあり。
自動改札機……あり(6通路)。  
ICカード………『PASMO』のエリア内。
有人通路………一番左の自動改札通路が有人通路を兼ねています。
幅広通路………あり(一番左の自動改札通路。点字ブロック設置)。
窓口……………あり(改札窓口。左手前の出札窓口は閉鎖されています)。
自動券売機……あり(改札口の左手前。ICチャージ可)。

                     一部は特急券または通勤定期券も購入可能。
自動精算機……あり。
改札外設備……公衆電話、銀行ATM、「名代箱根そば」。  
改札内設備……コインロッカー・AED。
トイレ…………改札内(多機能トイレ併設)。
       改札外は小田急マルシェ2F、3Fに有(3Fは車いす対応トイレ併設)。
売店……………なし。  
コンビニ………改札外右側「セブン-イレブン」。改札内に店舗はありません。
 
そして、1階にある各ホームとは階段・エレベーターで結ばれており、南林間駅はバリアフリーに対応しています。
 
 

1番線に設置の吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯です。
写真は2022年撮影ですが、その時点でまだ旧デザインのものが使用されていました。今は新デザインのものに交換されているかもしれません。
駅ナンバリングが併記されています (OE 03)。
尚、1929年の開業時は「南林間都市駅」でしたが、戦前の1941年に早くも現在の駅名である「南林間駅」へと改称されています。
ちなみに計画時は「相模ヶ丘駅」になる予定でしたが、その後林間都市計画が始動したため「南林間都市駅」として開業しました。
 
 


駅構造……地平駅(北北西~南南東方向)。
配線………相対式ホーム2面2線。
 
右ホーム(東)は1番線で下り藤沢・片瀬江ノ島方面、左ホーム(西)は2番線で上り相模大野・新宿方面です。
  
ホーム有効長……10両分。
ホームドア………なし(2022年9月時点)。
ホーム幅…………中ほどは広く、両端は狭いです。通過列車に注意。
上屋(屋根)………全10両分に設置。 
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室。
  
ホーム中ほど相模大野寄り(奥側)は橋上駅舎に覆われています。
 
写真は2枚とも2番線より相模大野方を望む。
 
 

こちらは2番線より片瀬江ノ島方を望む。
中ほどへ進むにつれてホーム幅が広くなっています。
 
 


また、現在の南林間駅は相対式ホーム2面2線ですが、昔は島式ホーム2面4線の待避可能駅でした。
但しホーム有効長が6両と短く、南林間駅にも停車する急行を10両化する際にホーム延伸が必要となり、その頃には近隣の相模大野駅や大和駅に待避設備が整備された事もあり、また用地の関係もあったと思われ、新たに用地買収することなく当駅の待避設備を撤去し、その跡地を利用してホームの延伸・拡幅が行われたと思われます。
ホームは概ね両方向に2両分ずつ延伸されています。
上写真は2番線南側より相模大野方を望む。
下写真は1番線中ほどより片瀬江ノ島方を望む。
ホーム形状や架線柱の位置に2面4線時代の名残を感じられます。
 
 

2番線より相模大野方を望む。両側の用地に2面4線時代の名残が見られます。
この先、住宅街の中を北北西へ走り、やがて県道50号線の陸橋をくぐると右へカーブして、進路を北に変えます。そして市街地に入ると東急田園都市線との乗換駅である中央林間駅へと至ります。
 
 

2番線より片瀬江ノ島方を望む。
この先、住宅街の中を一直線に南南東へ走ると、程なくして鶴間駅へと至ります。尚、南林間駅と鶴間駅の距離は600mほどしかなく、しかも直線区間で見通しが良いため、ホーム端からは肉眼で鶴間駅ホームを確認できます。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2022年(駅訪問の為)。          
  
かつては6両対応の島式ホーム2面4線でしたが、今は10両対応の相対式ホーム2面2線になっています。橋上駅舎を有しており、東西に出入口があります。西口は駅ビルが併設されています。その西口が正面口となっていて、駅前も西側が先行して開発されたため、西側の方が栄えている印象です。
 
鉄路のみで  
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。

                     小田急線の快速急行に乗り、相模大野で江ノ島線各停に乗換。 
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。

                     新幹線~新横浜から横浜線~東急田園都市線~小田急江ノ島線。
 
食料・飲料 (500m以内) 
コンビニ・・・・・・あり (駅舎内改札外に「セブン-イレブン」有。駅外西口にファミマ有)   
飲食チェーン店・・・あり (ドトール、松屋、モスバーガー、日高屋、ロイヤルホスト、サイゼリヤ)    
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。小田急江ノ島線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は南林間駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:小田急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)