調査日:2024(令和6)年3月8日(金)

 

 ダイヤ改正を目前に控えた3月のこと、思い立って北海道新幹線に乗って函館へ行くことにしました!!今回は函館行きについてのレポートです照れ

 

注:ここで記されている列車の時刻等は、2024年3月ダイヤ改正前のものですのでご注意ください。

 

 小雪が舞う中、まずは東京駅へやってきました。ここから新函館北斗まで、「はやぶさ7号」を乗り通します。

 

 東京8:20→新函館北斗12:17 東北・北海道新幹線 「はやぶさ7号」新函館北斗行き

 

 ちょうど「旅せよ平日!JR東日本たびキュン♡早割パス」の利用期間だったこともあり、東京駅時点で座席はほぼ埋まっていました。早々に満席になってしまっていて指定券がずっととれなかったのですが、出発前日にキャンセルが出てようやく押さえることができたという経緯もあります。

 

 

 「はやぶさ7号」は東京~新函館北斗間の最速達列車であり、途中停車駅は大宮・仙台・盛岡・新青森のみで、上野すらすっ飛ばしてしまいます。停車駅をこれだけ限定することで、同区間を4時間切り、3時間58分で駆け抜けるというわけです。

 大宮からさらにお客さんが乗り込み、車内には立ち客も多くみられるようになりました。仙台や盛岡で下車する人も一定数いましたが、同じくらい乗ってくる人も多く、平日とは思えない混雑ぶりです。

 東京から約3時間、新青森に到着。乗客のほとんどは下車していき、車内は一気にガラガラになりました。利用者の大半は、キュン♡パスを使っていたと思われます。まぁ、1日1万円で新幹線を含め、JR東日本と一部3セク路線が乗り放題という破格のきっぷだったので、秋田や青森などへ遠出する人も多かったのでしょう。

 新青森停車のタイミングで、座席を移動します。かくいう私も、新青森まではキュン♡パスを使っての移動でしたが、北海道新幹線ではキュン♡パスは使えなかったため、えきねっとで別購入にしていました。本当は同じ席を押さえたかったのですが、無理だった…あせる

 新青森でJR北海道の乗務員に交替し、北海道新幹線を進んでいきます。右後方には青森の街が見えています。

 少しすると街は遠ざかり、遠くに海や北海道を望みながら進んでいきます。

 新青森を発車して10分少々すると、新中小国信号場を通過します。ここで在来線から線路が合流してきます。新中小国信号場~青函トンネル~木古内駅間は、線路幅が異なる新幹線と貨物列車の両方が走れる仕様になっており、三線軌条となっています。貨物列車と線路を供用している関係で、この区間は140km/h(青函トンネル内は160km/h)制限がかかっています。

 これでも十分速いはずなのですが、基本的に260km/h以上の速度で走る新幹線車両に乗っていると、140km/hはかなり遅く感じます。

 北海道へ上陸し、木古内を通過すると、再び260km/hまでスピードを上げ、銀世界の北の大地を駆け抜けます。函館の街が右手遠くに見えて、「もうすぐ到着だ!」と思わせますが、列車は左へカーブしていき、函館の街はどんどん遠ざかっていきます。程なくして、新函館北斗に到着です。

 

 北海道新幹線のダイジェストはこちらから↓↓

 

 

 

 乗換時間を利用して、駅周辺だけ見ておきます。まずはメインの出入口、南口から見てみます。

 駅前にはホテル・レンタカー屋・バスロータリーなどが整備されています。いかにも新幹線駅の駅前という雰囲気です。ちなみに、「新函館北斗」という駅名ですが、この駅は函館市ではなく北斗市にあります。駅名については函館市と北斗市で議論になったとか。

 次に、北口をみてみます。

 

 南口とはうってかわって、ローカルな雰囲気です。というのも、北海道新幹線が開業するまでは、この駅は「渡島大野」というローカル駅だったためです。北海道新幹線は札幌まで延伸する予定であり、延伸を見越してルーティングが決められたため、函館に比較的近いこの位置に新幹線駅が設けられました。ローカル駅から新幹線駅へ大出世を遂げた、というわけです爆  笑

 駅舎から札幌方面をみてみます。北海道新幹線は2030年に札幌まで延伸となる予定でしたが、延期となってしまいました。北海道新幹線や並行在来線(函館本線)の行く末はどうなってしまうのでしょうか。

 そんなことを考えていたら、次の列車の発車時刻が迫ってきたので、いそいそとホームへ向かいます。

 

函館本線 新函館北斗12:35→函館12:50 快速「はこだてライナー」函館行き

 

 「はこだてライナー」は、新函館北斗と函館を結ぶ普通・快速列車です。快速の場合は途中停車駅は五稜郭のみで、あと3駅は通過します。車内は大半が旅行客でした。

 列車は函館市街に向かって、坂を下っていきます。少しすると、進行方向左側(東側)から立派な高架線が近づいてきて、こちらへ合流します。

 この高架線の正体は、通称:藤城線といわれる路線です。(下の地図の右側にある灰色の路線、地図の南側が函館方面、北側が札幌方面)

 この”藤城線”は、七飯駅~大沼駅を結ぶ函館本線の別線で、下り札幌方面行きの貨物列車及び一部の普通列車が経由します。この”藤城線”の最大の特徴は、新幹線駅である「新函館北斗」を通らないという点です。そのため、”藤城線”経由の普通列車に乗ってしまうと、新函館北斗駅へ行けなくなってしまうので注意が必要です。

 

 

 ”藤城線”の開通は1966年で、北海道新幹線開業よりもずっと前です。そのため、このような新幹線駅を飛ばすルーティングに結果としてなってしまったということです。

 北海道新幹線開業までは、札幌行きの特急列車もこの”藤城線”を経由していましたが、現在は新函館北斗駅を経由するルートに変更されています。

 話を戻して、列車は函館へ向かって走っていきます。途中の五稜郭駅に停車しますが、乗降はほとんどありませんでした。ゼロだったかもしれません。

 一応は五稜郭公園の最寄り駅なのですが、「五稜郭へは、函館駅から市電かバスをご利用ください」と車内の自動放送が流れます。この理由については次の記事で触れたいと思います。

 新函館北斗から15分で函館駅に到着です。

 別ホームには特急「北斗」が停車していました。函館と札幌を結ぶ特急列車です。

 

 せっかく函館まで来て、何も見ないで帰るのはもったいないので、観光していくこととします(続く)