日本海を隔てて望む妙高の山並みには雲がかかって全容を眺めることはできなかった夕暮れどきでした。


 3月のダイヤ改正以降初めてここを訪れて眼下を通過する下り特急列車を撮影しましたが、ここですれ違うはずの上り貨物列車はやってきません。

 ダイヤ改正で時刻が変わったのか、それともこの日は羽越本線が強風でダイヤが乱れていたので貨物列車に遅延が発生していたのか知る由もありませんでしたが、特急列車が通過してしばらく待っても貨物列車はやってきませんでした。

 もしダイヤが変わっていてここでのすれ違いシーンが見られなくなったのだとしたら少し残念な気がします。


 翌朝•••休日には日本海に一番近い駅として有名なこの駅を訪れる人の姿、そして少し長めに停車する停車する観光列車の乗客がホームに降り立つ姿を見かけるけれど、普段着の駅に到着したローカル列車を乗降する乗客の姿は無く、列車はすぐに発車していきました。

 それでも朝の通勤通学時間帯を走ることもあってか、データイムには短い2両編成でやってくることが多いローカル列車としては長い4両編成。

 場所を移して立ち位置を考えながら歩いていると貨物列車がやってきました。

 かつて日本海縦貫線の一部として長編成を組んで通過していた多くの特急列車も新幹線の拡充により飛び立っていって、旅客列車は全て短い編成となってしまったからコンテナをたくさん載せて長い編成で通過してゆく貨物列車に魅力を感じます。

 長距離優等列車の利用客は新幹線にシフトしてしまったから地域の都市間輸送が目的となってしまった旅客列車の変遷で仕方ないとはいえ、華やかだったあの時代を思い出しつつ風景を眺めます。


 上りの特急列車を撮影してから引き上げました。

 静かな普段着姿の風景は寂しいような哀しいような不思議な風が流れます。


最近撮った写真は

 

 

 

 

 

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