先日のブログの続きです。直方駅から500mくらい歩いて、筑豊電気鉄道の筑豊直方駅にやってまいりました。

 

直方駅から県道沿いに歩いて向かったのですが、県道に対して垂直に建っている駅で、かつ駅手前の大きなビルが丸かぶりしていて、手前に来るまで駅の存在に気づかない、そんな駅でした。

 

 

駅前の県道を挟んで1枚。駅名標には筑豊電気鉄道の社紋がついております。よく見ると西日本鉄道の社紋に瓜二つですが、筑豊電気鉄道は上部分が「つるはし」になっているのが特徴。つるはしは筑豊炭田を象徴したアイテムということですね。

 

筑豊電気鉄道は、現在西日本鉄道(西鉄、にしてつ)の完全子会社です。その歴史をたどれば、第二次世界大戦直後に西鉄が計画していた黒崎〜福岡間に鉄道敷設に端を発し、それが会社創設につながっていることは知っておきたい事実です。創設後程なくして、直方〜福岡間の線路敷設は断念されてしまいますが、当時の関係者の想いは現在の鉄道の規模(全線複線、電化)などからも図り知ることができますし、加えてなぜJR直方駅と離れた場所にこの駅が存在するのか?も、当初の路線計画等を知ると、「なるほど!」と膝を打つことになるかもしれません。

 

さて、筑豊直方駅は高架駅の終端駅。最近巡った駅の中では長崎駅以来かしら。なかなか風情のある駅。2面2線と設備的には立派なのですが、如何せん閑散としています。

 

 

筑豊直方駅の終端部分。この先に線路が延びていれば、どこを経由して福岡に到達したのだろうと、妄想はいくらでも膨らみます。

 

 

そして、駅の閑散さを強調するように、あたりを立ち込める厚い雲。

 

 

今回乗車した、筑豊電気鉄道の主力電車、5000系電車。

 

 

2017年にアルナ車両(かつてのアルナ工機)で製造された、5004A編成。

 

 

2両編成の電車は直方からしばらくは伽藍堂でしたが、途中、筑豊中間(ちくほうなかま)駅あたりから、立ち客が目立つほどの盛況ぶり

 

 

16キロを30分強で走行し、北の終点駅、黒崎駅前駅に到着。JRの黒崎駅の存在を前提に付けられたので、筑豊電気鉄道側の駅名は少しいびつな名称になっています。

 

 

黒崎駅前駅はJR駅の西側にある駅ビル・コムシティの1階にホームがある構造。同じビル内には西鉄バスのバスセンターもあるので、一大ターミナルですね。

 

 

このあと、次の目的地に向かうため、JR九州の黒崎駅に向かいました。

 

本日は以上です。