18きっぷ片手に移動を続けること4時間。
新所原は静岡の最西端であり、天浜線の終点駅でもあります。
ここで18きっぷから天浜線のフリーきっぷに持ち替え。
15分ほどの接続待ちで掛川行へ。
今更ながら天浜線とは、天竜浜名湖鉄道線の略称。
そこそこの知名度があり、定期的にメディアで取り上げられているイメージがあります。
殆どの車両にラッピングを施している天浜線の中で、最初に乗ったのはオリジナルカラーの編成。
やっぱ天浜線と言えばこの配色だよな!
新所原から30分、まずはこちらの浜名湖佐久米駅で下車。
その駅名の通り、浜名湖はまた鼻の先。
ホームから線路を挟んだ目の前が湖面です。
ただ高速道路の高架があるため、眺望はあまりよくありません。
時刻は11時。
朝早かったこともあり、お腹が空いてきました。
というわけで、駅に併設されている喫茶店でランチタイムにしましょう。
なんと改札の真横が喫茶店の入り口なので、アクセスは抜群。
こういうのローカル線にあると案外助かるよね。
かろうじてモーニングの時間帯に滑り込めたので、トーストとアイスコーヒーのセットをいただきます。
これで450円。
若干物足りなさは感じたものの、値段を考えたら妥当な塩梅でした。
次の列車までの時間はホームで過ごします。
ホームには大抵カモメが常駐してるみたい。
おかげでレールやホーム先端はフンで真っ白。
なんでこんなにカモメが集まっているのかと思えば、餌付けをしているおじさんがいました。
"staff"と書かれた腕章を見るに観光協会の人なのかしら。
そしていよいよ列車の時刻に。
どん。
うーん、そこまで悪くないのでは??
欲を言えばもーちょい鳥が足りなかったのと、白色の車両が来て欲しかったかな。
浜名湖佐久米駅を去ります。
改めて浜名湖めっちゃ近いな。
1時間ほど単行の列車に揺られ、
天竜二俣駅で下車しました。
めっちゃ年季の入った駅だな。
駅の施設の殆どが開業以来のものを使用していて、有形文化財に登録されているとのこと。
天浜線が開業したのって戦時中ぞ……。
広大な駅の構内には天竜浜名湖鉄道の本社や、車庫もあります。
ちょうど車庫の見学ツアーをやっていたので、せっかくならばと参加。
社員の方のガイド付きで有形文化財の貯水槽や、天竜浜名湖鉄道の本社、今も現役の転車台などを案内してもらいました。
さて、あっという間に帰りのお時間。
"宝くじ号"と名付けられた豪華な車両で掛川まで移動しました。
1両編成の車両は、なんと転換クロスシート。
それでいてモケットも厚めに造られていて、追加料金なしの車両としては国内トップクラスの設備じゃないかな。
掛川からは再び18きっぷで東海道線を遡っていきます。
時刻は15時半。
帰りは引退が迫る211系でした。
ロングシートという性質上、団体旅行には向かないけど個人的には当たりの車両だったりします。
211系に乗って静岡県内を長距離移動する事なんて、もう数えるくらいしかないんだろうなぁ。
そんな事をひっそり考えながら静岡県を横断し、熱海の駅ビルで晩ご飯を食べて解散となりました。
今回のように1つのローカル線に焦点を定めて、がっつり乗り鉄に繰り出すのもアリだなぁと新しい所見を得られた春の18きっぷ旅でした。