西日本ジェイアールバス 園福線廃止~22 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

西日本ジェイアールバス「園福線」廃止の22回目です。

 

今回は桧山からの鉄道区間への通しの乗車券をご紹介いたします。

 

昭和53年10月に発行されました、「桧山から 八木ゆき」の乗車券です。

 

 

当時は大阪印刷の「発売当日限り有効」の一般式の常備券は、他の印刷場と同様に原則としてB型券でした。

 

 

 

 

 

この券には運賃変更印が押印されておりますが、券番は0094で発売枚数は100枚に僅かに達しておりません。

 

 

鉄道区間の運賃改訂は昭和53年7月8日に実施されておりますが、現在の消費税率引き上げ時のように、当時は鉄道区間とバス区間が同時に運賃改訂される事は少なく、鉄道区間の運賃改訂後に新運賃券が登場しても、その後にバス区間の運賃改訂が実施されれば運賃変更印が押印されますので、会社線との連絡乗車券と同様に、バス区間と鉄道区間の通しの乗車券も、鉄道区間だけの券よりも運賃変更印が押印される確率が高かったです。

 

 

 

 

 

こちらは昭和55年8月に発行されました、同じ区間の乗車券です。

 

 

大阪印刷の「発売当日限り有効」の一般式の常備券が、原則としてA型券に変わってからの券となります。

 

 

 

 

 

桧山駅では、園部接続で山陰本線京都方面の駅は常備券の設備が多かったようで、幾つかをご紹介いたします。

 

 

 

 

「亀岡ゆき」、「花園ゆき」、「京都ゆき」の3種類で、最初にご紹介いたしました「八木ゆき」と合わせて、園部から山陰本線京都方面へは4種類の常備券が確認でき、この他の着駅の常備券も設備されていたものと考えられますが、発売需要の少ない着駅に対しては補充券で発売していたものと思われます。

 

 

 

 

 

桧山駅には、「東京都区内ゆき」の長距離の常備券の設備もありました。

 

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

桧山~園部間には途中下車指定駅は存在しないため、「自動車線内下車前途無効」の記載があります。