北陸新幹線敦賀駅開業記念企画展示から~北陸本線・河毛駅~

今回は3月16日に延伸開業した北陸新幹線にちなんで開催されているイベントを紹介したいと思います。カテゴリーは久しぶりの「鉄道遺産関係」としました。若干フィットしない内容になるかもしれませんが、ご容赦願いたいと思っています。私の地元では北陸本線の長浜駅に隣接する「長浜鉄道スクエア」と北陸本線の河毛駅で開催されています。「長浜鉄道スクエア」は馴染みの施設で、昨年の夏休みには私が所属しているSTMC滋賀鉄道模型愛好会主催の「北陸本線の鉄道模型展示」を開催させて頂きました。また併せて、隣接している慶雲館では夏休み中、「鉄道模型運転会」も開催させて頂きました。今回、北陸新幹線敦賀駅開業記念企画展ということで、「敦賀と北陸線」と題した展示をされています。期間は4月6日(土)から6月30日(日)まで開催されています。一方、今回紹介する河毛駅では駅にある「河毛駅コミュニティハウス」で「ありがとう北陸本線企画展」と題した展示をされています。こちらの方は特に期間を定められずに、当面の間開催されるようです。訪問したのは2024年4月19日(金)になります。

上の画像は、北陸本線河毛駅の東口になります。私が子どもの頃の河毛駅は気動車だけが停車する無人駅でした。坂田駅も同じでしたが、当時ホームが20m車両2両分だけしか無くて、この2つの駅に停車できるのは当時、敦賀・木ノ本~彦根を結んでいたキハ20系気動車の3両編成だけでした。普通列車の客車列車はこれら2つの駅は通過していました。そんな小さな駅が1991(平成3年)の北陸本線の坂田~長浜間の直流電化に合わせて普通列車が電車運転に変更され、全普通列車が停まるようになりました。ホームも4両編成が停まれる有効長に延長され、現在の近代的な駅になりました。駅舎にはコミュニティハウスが併設されて、簡易委託駅となっています。駅の管轄は米原駅が担っています。

コミュニティハウスの展示は待合コーナーの横に設置されていて、河毛駅がある湖北町の歴史観光に関わるパンフレット等や特産品が置かれています。お土産を買うことができ、駅には町づくり委員会の方が何時もおられて対応しておられます。訪問した日も担当の方にお話を聞くことができました。※今回の画像を当ブログで紹介させて頂くことにも、快く承諾してくださいました。

何時でもコミュニティハウスには鉄道コーナーがあり、これまでにも何回か展示を楽しませてもらっていました。係の方に聞くと、1995年から米原から木ノ本までを走っていた「SL北びわこ号」を撮影に来られた鉄道ファンが駅に来られるようになり、この駅で盛んに交流を持たれるようになったようです。そして大変貴重な鉄道部品や撮影された鉄道写真がコミュニティハウスに寄贈されるようになり、現在の展示コーナーが生まれたとお聞きしました。

コミュニティハウスの奥のケースには国鉄時代の制帽と部品、そして「SL北びわこ号」の写真が飾られています。

今回は特別に国鉄時代に発売された北陸本線の記念切符も展示されていました。どの特急も大変懐かしいものでした。

私も撮り溜めていたナナマル牽引の普通列車の写真も展示されていました。

北陸本線のかつての花形特急電車の写真も飾られていました。左側は485系の特急とSL北びわこ号が高時川橋梁で離合している貴重な写真でした。

国鉄時代の普通列車とキハ58系による、当時分割併合しながら走っていたディーゼル急行列車の詳しい記録も展示されていて、興味深く見させて頂きました。

国鉄時代の田村駅や敦賀駅にまつわる写真の展示も懐かしく見させて頂きました。

たいへん貴重な国鉄時代の写真が、展示パネルに所狭しと綺麗に展示されていました。今回、1枚1枚を食い入るように見させて頂いた次第です。

上の画像は自分には大変興味深かった1986年当時の敦賀第二機関区の写真でした。誇らしげにトレインマークを付けたローズピンクのEF81形交直両用電気機関車がずらりと並んだ姿が私の心の琴線に触れました。

雪の田村駅の罐たちの並び。自分も撮ってみたかった構図の1枚です。1975年に撮影されており、敦賀方面からのナナマル牽引の貨物列車が田村駅に到着したところだと思われます。

上の画像も大変貴重な写真です。1962年の北陸本線福井電化・北陸トンネル開通一番列車を牽くEF70形交流電気機関車と北陸本線の交直両用急行形電車登場時、そして北陸本線の富山~糸魚川間の交流電化開業記念列車を牽くEF70形交流電気機関車になります。どの記念列車も大きなお祝いの飾りが前面に取り付けられていました。

河毛駅コミュニティハウスの企画展の看板にも、貴重な写真が使われていました。下の記念切手は自分も持っている電気機関車シリーズの記念切手で、伊吹山をバックに走るED70牽引の北陸本線上り普通列車をデザインした切手の絵柄です。展示に関わられた方々が年に1、2回程この河毛駅に集われるようです。機会あれば自分も参加してお話をお聞きしたいと思いました。今回の記事は以上になります。いろいろとお話を聞かせて頂いた河毛駅コミュニティハウスの方に、この場をお借りしてお礼申し上げます。今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。