東栄駅【愛知県】(飯田線。2022年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
愛知県北東部、東栄町南端の静岡県との県境近くに広がる山あいの集落に位置する飯田線の駅で、東栄町の玄関口であり、鬼の面をイメージした駅舎が特徴的な愛知県最東端の駅、
東栄駅 (とうえいえき。Toei Station) です。
  
  
駅名  
東栄駅 (駅番号なし) 
 
所在地    
愛知県北設楽郡東栄町    
 
乗車可能路線  
JR東海:飯田線  
 
隣の駅  
豊橋方……池場駅  
辰野方……出馬駅 (静岡県)   
  
訪問・撮影時  
2022年1月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1933年開業)。
駅舎………………北西側に1992年改築の駅舎があります。
出入口……………北側のみ。南からは約120m西の踏切を渡って北側へ。
バリアフリー……○(駅外~駅舎内~ホームまで段差なし)。
点字ブロック……駅出入口~駅舎内~ホーム間に設置。
駅前広場…………×(タクシー乗り場有。駅舎西側にバス転回場とバス停留所あり)。
 
 

駅舎をホームより撮影。
鬼の面をモチーフとした特徴的な駅舎で、「鬼の面」のデザインはホーム側にしか施されていません。
  
  


駅舎です。駅外より撮影。上写真は東方向を、下写真は西方向を望む。
こちら側には「鬼の面」の装飾は施されていません。
屋根の突起が2つある平屋建てで、西側(上写真正面)に出入口があります。段差なしです。
駅舎内にはコンコース兼待合室の駅設備と、コミュニティ施設「ふるさと文化交流館(喫茶店有)」が併設されています。
出入口前には郵便ポストとタクシー乗り場があります。
駅前道路の反対側には屋根付きの無料駐輪場があります。
 
 

駅前です。駅舎前より西方向を望む。
左が駅舎で、右が駐輪場です。
写真奥の左側、線路際には道路が拡幅された箇所があり、そこで送迎が可能です。
その前方右(雑貨店・喫茶店兼住居の向こう側)にはバス転回場があり、そこにバス停が併設されています。
また、駅舎の東側(後方)には東栄町営の駐車場があります。
 
 

駅前です。上写真奥の道路が拡幅されている地点より西を望む。左を飯田線が通っています。
道路右側の広いスペースはバス転回場で、バス停が併設されています。

また、奥へ延びる道路を道なりに進むと国道151号線(豊橋方面)に合流します。
駅周辺は右側を流れる小川の谷を中心に集落が形成されています。商店は少なく、駅前にしては寂しい印象です。ちなみに東栄駅付近の小川は豊川水系ではなく天竜川水系です。
それもそのはず、東栄町の中心部は駅前の谷を通る国道151号線を6kmほど北上した地点にあり、駅から離れています。駅と中心部は駅前からコミュニティバスでアクセス可能です(時刻は事前に要確認)。
また、駅の少し東側は静岡県浜松市天竜区(旧・佐久間町)です。実際は山を迂回しなければならないため1kmほど要しますが、東栄駅は静岡県のすぐ近くにある駅である事には変わりありません。
 
一方、駅南側は山の斜面に小さな集落があり、畑や茶畑が混在しています。その一帯の南側は山林で、尾根の反対側は静岡県です。
  
  

駅前です。東を望む。右後方に駅舎があります。

東側には一時駐車場があります。ここが駅前広場と言えるかもしれません。

奥に延びる道路を進めば国道151号線(東栄町中心部方面)に合流します。

東側は住宅が少ないです。

 

 

駅前です。無料駐輪場前より北を望む。

すぐ先が崖になっていて、崖下の谷には国道151号沿いに小さな集落が形成されています。

その向こう側には山林が広がっています。

  

  

駅舎内です。南を望む。右に出入口があり、左に「ふるさと文化交流館」の出入口があります。
無人駅ゆえ改札口はありません。このスペースにはベンチがあり、通路兼待合室になっています。
 
駅員配置………なし(国鉄時代の1985年より無人駅)。
自動改札機……なし(無人駅なのでそのまま入場可能です)。
ICカード………利用不可(エリア外。

             ICエリア内から乗り越しの場合は全区間現金精算になります)。
出札窓口………なし(左前方に窓口が用意されているものの、無人駅なので閉鎖されています)。
自動券売機……なし(きっぷは車内で車掌から購入を。

                            ワンマンの場合は整理券を取り、下車駅で支払)。
自動精算機……なし(車内精算です。事前に車掌または運転士へ申し出て下さい)。
その他設備……ホーム側出入口に集札箱あり。
駅舎内設備……ベンチ、公衆電話。
トイレ…………あり(駅舎をホーム側に出て左側。多機能トイレなし)。 
売店……………なし(駅前の駐輪場屋根下に飲料自動販売機あり)。  
コンビニ………なし(1km圏内に店舗が存在しません)。
 
 


駅舎内の「ふるさと文化交流館」です。東を望む。
2つ部屋があり、手前の部屋はギャラリーになっていて、ショーケースの中には東栄町ゆかりの品が展示されています。駅スタンプも置かれています。
1つ目の部屋の奥には2つ目の部屋があり、そこでは喫茶店「ちゃちゃカフェ」が営業しています(営業日・営業時間は要確認)。
 
 

また、1つ目の部屋(ギャラリー)の入って右奥には広いスペースがあり、テーブルやベンチが置かれています。
私の訪問時は、壁面に373系を使用した急行『飯田線秘境駅号』などのイベント列車のポスターが展示されていました。
 
 

駅舎を通り抜けて構内踏切を渡り、左へ曲がってスロープを登るとホームに到達します。
スロープは急ですが、駅外から段差なくホームへ移動可能なため、東栄駅はバリアフリーに対応しています。
構内踏切の手前で左へ曲がるとトイレがあります。
 
 

1番線に設置の建植式駅名標です。電照式ではありません。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが塗られています。
尚、飯田線において、豊川駅より北(辰野方)の各駅においては駅ナンバリングが導入されていません。
 
 


駅構造……地平駅(西南西~東北東方向。ホームはカーブを描いています)。
配線………島式ホーム1面2線(交換可能駅)。
 
左(北)は1番線で下り飯田・辰野方面、右(南)は2番線で上り豊川・豊橋方面です。上下線ごとに発着ホームが固定されています。
1番線の左側には豊橋方(手前側)の構内踏切手前で行き止まりになっている側線が1本あり、辰野方で本線と接続しています。電化されていないため、保線用側線と思われます。
 
ホーム有効長……4両分。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………全体的にやや狭いですが、駅の規模を考慮すると標準レベルです。
上屋(屋根)………豊橋方の端、スロープ前に雨よけ程度の小さな屋根を設置。 
ホーム上設備……待合室(空調なし)。ベンチは待合室内および駅舎内のみ。
 
駅外への通路ですが、後方の豊橋方ホーム端にスロープがあり、1番線側の構内踏切を介して左手にある駅舎に通じています。
また、上写真左の側線左手にはトイレの小さな建屋が写っています。
  
上写真は構内踏切より、中写真は1番線より、下写真は2番線より、3枚とも辰野方を望む。
 
 
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上写真は2番線より、下写真は1番線より、2枚とも豊橋方を望む。右が1番線、左が2番線です。
山間部に駅がある事がわかります。冬季は降雪に見舞われる事もあります。
1番線の右には側線があり、その右には貨物側線跡と貨物ホーム跡が確認できます。
線路は撤去されていますが、線路跡にはレールが積まれています。
貨物ホーム跡には低木が生い茂っています。
 
 

1番のりばより辰野方を望む。左手が貨物ホーム跡です。
 
 

駅舎の隣にはトイレがあります。男女別です。多機能トイレはありません。
尚、飯田線には秘境駅を中心にトイレすら無い駅が多いので、途中下車の旅をされる際は注意が必要です。
ホームより撮影。
 
 



上写真と下写真は1番線より、中写真はホーム中央より、いずれも豊橋方を望む。
ホーム端に屋根とスロープがあり、下り切って右折して構内踏切を渡ると駅舎に到達します。
右の側線は構内踏切前でレールが途切れています。
この先、谷の右側を通る国道151号線と並走しながら山深い中を西南西~南西へ走り、池場駅へと至ります。駅構内中ほどに東栄町と新城市の境界がありますが、駅出入口が新城市側にあるのか(駅舎はありません)、駅所在地は新城市になっています。
 
 

1番線より辰野方を望む。
まず1番線に左からの測線が合流し、その先で1番線(下り線)と2番線(上り線)が合流します。
この先、北東へ走るとトンネルに入り、出口付近で静岡県浜松市天竜区に変わります。トンネルを出ると相川を渡り、その後は山奥を短いトンネルの連続で北東へ進みます。そして相川が接近すると2度相川を渡りつつ相川の渓谷沿いを走り、やがて北に進路を変えると山間部を出ます。最後は畑や茶畑と民家が混在する山あいの農村部を右へカーブしながら走ると進路を東北東に変え、難読駅名である出馬駅(いずんまえき)へと至ります。
  
  
あとがき   
下車(乗車)時・・・2022年          
 
島式ホーム1面2線の交換可能駅で、無人駅です。東栄町の代表駅ですが、特急『伊那路』は通過します。豊橋方の北側には鬼面をイメージした駅舎が鎮座しています。駅舎は立派ですが無人駅で、コミュニティ施設やカフェが併設されています。駅前は集落が形成されていますが、東栄町の中心部から離れているため閑散としています。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。東海道新幹線~豊橋から飯田線(中部天竜以遠行き)へ乗継。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。東海道新幹線~豊橋から飯田線(中部天竜以遠行き)へ乗継。 
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・なし    
飲食チェーン店・・・なし   
 
東京、大阪とも到達難易度がやや高いですが、飯田線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は東栄駅でも途中下車してみて下さい!
  
(参考:JR東海のHP、Google地図、Wikipedia)