久しぶりに運転士時刻表 | キマロキさんのブログ

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 以前、深名線の運転士時刻表(2017.2.18)をネタにしましたが、久しぶりに運転士時刻表のネタです。

 

 

 今回は、まだ新幹線になる前の奥羽本線米沢発福島行きの、雪14列車の運転士時刻表です。

 

 時刻表のところだけアップにしてみました。

 んじゃ細かいとこ見ていきましょう。

 

 左上、鉄道管理局からの通達番号ですが、上が秋田鉄道管理局通達2808号、下が仙台鉄道管理局通達1451号です。

 2つの鉄道管理局の通達番号が記載されていますが、この列車が2つの鉄道管理局を跨いで運転されているためと思われます。

 ちなみに、2つの管理局の境界は、米沢~関根間で、米沢が秋田、関根~福島が仙台の管轄になります。

 中央の日付、60.11.15と61.3.3改訂は、おそらく施行月日と思われます。

 仕業番号がありませんが、これは不定期列車だからでしょう。

 担当は福島機関区です・・・が、ここであれっと思ったのですが、福島機関区にはディーゼル機関車の配置が無いのです。

 おそらくは、乗務員が福島機関区の担当で、除雪機関車は新庄機関区のカマではないかと考えられます。2つの通達番号もここに起因しているかもしれません。

 

 まずは列車番号で、上り雪14列車です。

 雪って付くくらいですから、除雪列車で、この場合はラッセル車による除雪でしょう。

 雪以外にも、事業用列車の場合、試運転列車・・・試、工事列車・・・工、救援列車・・・救、配給列車・・・配、単行機関車列車・・・単といった文字が使われます。

 

 最高速度は、除雪列車ということで、線路凍結等も考慮されているのか、65km/hです。

 で、速度種別については、以前深名線の時刻表で紹介していたのですが、ここで、「特定」の文字が・・・。

 調べてみると、走行試験等の性能試験や各種試運転を理由として常用しない運転曲線を用いてダイヤ作成する場合に使用されます。

 前の画像を参照していただければと思いますが、牽引定数が空欄になっていますが、DD15やDE15が単機で運行され、他の車両を牽引しないので、空欄になっています。

 

 駅名の左側は、前回同様に運転時分です。

 

 運転時刻、左側が着時刻、右が発(または通過)時刻で、大沢~赤岩間の名物「4連続スイッチバック」はスルーです。

 私も、寝台特急「あけぼの」で、見事にスルーしました。

 庭坂駅の12分停車は何だろうと思い調べてみると、当時の時刻表が無かったので、直近の昭和62年の時刻表ですが、秋田8:39発福島行きの30M特急つばさ10号が、米沢12:32発で福島着13:11着ですから、庭坂駅で30Mの1本退避ということでしょう。

 発時刻の右が、着発線その右が分岐器の速度制限です。2段になっていますが、上段が入場、下段が出場です。

 世の中、ペーパーレスの時代になり、車両の運転台もデジタル化され、モニターに運転時刻が表示されるようになってきました。

 となると、運転士時刻表もペーパーレス化の波に呑まれるのかなぁと思いますが、機械は壊れる可能性があると考えると、まだまだ紙が活躍するんでしょうねぇ、いや、そう願いたい・・・。