2026年秋 山口デスティネーションキャンペーン開催決定! | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

 

観光列車の去就に注目

まず,4/17 23:14ごろに発生し,愛媛県・高知県で震度6弱を観測した地震にて被害に遭われました皆様にお見舞い申し上げます.周防大島町でも震度4の揺れがあり,それ相当に大きい地震でした.鉄道への被害についても,「愛ある伊予灘線」区間,予土線が本日点検のために終日運休となっていますが,点検が完了次第運行再開となるとのことです.

 

本日は昨日に引き続き,JRでニュースがありましたのでお知らせします.

 

 

  2026年秋 山口デスティネーションキャンペーン

「デスティネーションキャンペーン」は毎年春・夏・秋(・および「『京の冬の旅』キャンペーン」)に行われる,JRグループが実施する観光振興のキャンペーンです.「DC」と略されることが多いので当記事でも「DC」と略します.

 

DCの特徴は主に鉄道・公共交通を利用した旅行を促進しており,通常利用できない施設が開放されたり,特別価格で利用できたり,特別な体験が行えたり,お得に利用できたりと,自治体が協賛していることもあり,期間中は通常より多くの観光促進施策が各方面で行われます.

こと,当ブログの論調として特徴的なことに,「観光列車の新調」「記念列車の運行」は多くの場合,DCに合わせて行われます.例えば,現在開催中の「福岡・大分DC」では「かんぱち・いちろく」が登場し,当ブログでも取り上げた「兵庫テロワール旅」での「サロンカーなにわ」の運行は,2023年夏に行われた「兵庫DC」によるものです.

 

 

従って,鉄道ファン視点でも決して見逃してはならないイベントです.山口県では今回の開催で5回目となり,1回目の1991年では「EF58 150+レトロ客車」の特別列車が上京する,2回目の2001年では「山口きらら博」の大成功に寄与,3回目の2008年では「みすゞ潮騒」がデビューし,山口線では「サロンカーなにわ」をSLに引く列車が運行され,4回目の2017年では「35系4000番台」がデビューしました.DCは前年の「プレキャンペーン」,翌年の「アフターキャンペーン」も計画されることが多く,観光需要の引き止めにも寄与しています.

 

山口DCの決定のプレスリリースは以下をご覧ください.

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240418_01_2026%20Yamaguchi%20Destination.pdf

 

 

  具体的には?

2026年秋のタイミングでは,山口市を象徴する建造物「瑠璃光寺五重塔」の改修が完了しているほか,早ければ山陰本線が復旧しています.まさしく,DCを開催するにはうってつけのタイミングでしょう.さらに,山口市は「ニューヨーク・タイムズ」紙で「2024年に行くべき場所」でかなり上位で紹介されたにも関わらず,実はベストタイミングではなかったこともあり,さらにアピールするチャンスでもあります.

 

観光列車の新調としては,筆者としては「〇〇のはなし」に変化があると予想します.「〇〇のはなし」の車両は,前回の全般検査が2015年6月であり,かなり休車の期間が長かったものと思われ,そろそろ全般検査が必要です.観光列車の新調は車両の全般検査に合わせて行われることが多く,タイミング的にもマッチします.山陰本線が復旧する前に引退する場合は,できれば「〇〇のはなし」には「下関〜阿川」および「長門市〜益田」でラストランを計画していただきたいと思います.観光列車が変更になる場合,それはキハ47 7003・7004を再改造するのか,はたまたDEC700型ベースで心臓するのか気になります.

 

「SLやまぐち号」関係では,もしC57 1の修理が間に合った場合は使用されるのではないかと思います.重連運転が実施できるかどうかというところでしょうか.

 

もちろん「瑞風」「WE銀河」も山口県を特集的に紹介するツアーが組まれるものと思っています.

 

それ以外では,2026年秋にはキハ189系を改造した「はなあかり」が運行を開始しています.山口県内を走り回る姿を見られるでしょうか.また,N700Sの個室を利用したツアー商品が設定されるかどうかも注視します.

 

「サロンカーなにわ」については,さすがに走らないのではと思っています.最近は全てのDCで運行されていません.「兵庫テロワール旅号」,特にメインキャンペーンで運行されたのはびっくりしたほどです.

 

筆者としてはこのブログを論調を変えずに継続していた場合,DC関係の列車を利用・撮影する機会が多いと判断し「【特集】26秋山口DC」を組むことにしました.実に楽しみですし,それまでお金を貯める(=無駄な旅行や無駄な模型購入をしない)ようにしないといけないと思います.皆様におかれましても,健康や事故に気をつけ,無謀な運転・撮影行為がないよう楽しんでいただきたいと思います.

 

  JR北海道スタートレイン

4/17に発表されましたが,JR北海道では新たな観光列車として,水戸岡鋭治氏デザインによる「赤い星・青い星」を運行するということです.これまでの「THE ROYAL EXPRESS HOKKAIDO CRUISE TRAIN」のノウハウも一部生かされた列車となる模様です.

「車両・運行体系・サービスなど全く新しい観光列車」と銘打っているものの,他の車両が引退し,JR東日本でも「使用している客車が老朽化した」という理由で引退した「SL銀河」に使用されるキハ143系の再改造車を使用します.オハフ51型として製造後40年が経過する車両を引き続き使うこの列車,改造費は約18億円にとどまっているものの,どのような活用がなされるのか注視しています.

 

https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20240417_KO_startrain.pdf