1999年07月 四国5日目 - 伊予鉄道平面交差、しまなみ海道、100系「グランドひかり」食堂車

 旅行最終日は、松山市内を散歩して、伊予鉄道の郊外電車と路面電車が直角に平面交差する様子を見学。しまなみ海道経由で四国を後にして、100系新幹線のうち2階建車両を4両連結している「グランドひかり」に乗車。この当時はグランドひかりの食堂車が営業していました。

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平成11年(1999年)7月13日(火)

 6時起床。露天風呂が6時からなので早速10階へ行ってみる。10階には住宅?や宴会場?らしきものがあり、その中に露天風呂の建物が付いている。客室を改装したような感じで何だかアンバランスである。サウナや冷水浴槽が付いている。脱衣場の横には休憩室がある。

 雨は殆ど止んでいる。町を眺めながらしばらく入浴して、部屋に戻った。

 715頃朝食。バイキング形式で、部屋の鍵を見せる。朝食追加料金500円の割には品数も良い。パンの味は今一つだったが。

 750頃チェックアウト。領収書は希望者にだけ手書きで発行。車の客への鍵のやりとりも適当で、ちょっとうさん臭い。

 外に出ると雨は止んでいて、雲の隙間から僅かに晴れ間が見られる。

◎鉄砲町 811→825頃? 松山駅前 環状線  72単行ワンマン

 多数の通学生が自転車で通り過ぎていく。市電のこの区間は単線。鉄砲町では反対列車が2両続行運転で先に到着していた。

 車両は床が木板。釣りかけモーター。家の軒先をゆっくりと走る。市内線と郊外線の車庫のある古町でしばらく信号停車。古町を出ると郊外線を斜めに横切る。

 825頃松山駅前到着。


 駅舎内の土産物店で土産の下見。菓子類ではタルトと坊ちゃん団子が有名。他に愛媛のみかんにちなんだ菓子もあるが、特に気に入ったものが見付からない。あと、四国名産品ということで、讃岐うどんを売っていた。

ある程度の目星をつけてから、大手町方向に歩く。郊外線と市内線の直角平面交差の地点で撮影。このような交差が現存するのはおそらくここだけ。




交差地点の架線や線路の構造に注目。






 その後、城の堀の見える所まで行くが、城はよく見えない位置関係だった。



 駅に戻り、2階のキオスクの土産物店でタルトと讃岐うどんを買った。タルトは一六タルトが有名だが、同じ値段でハタダの栗タルトがあったので、こちらにした。出回っている数は、一六の次に多いようだ。

うどんの銘柄はさぬき大介。簾に包まれている。

 買い物が終わって、改札を通る。

◎松山 922→957 今治 しおかぜ8号+いしづち8号 岡山・高松行 L特急8M  8000系8両編成(先頭8号車から4号車までしおかぜ、後ろ3両がいしづち)4両目5号車=8309

 松山駅も列車到着のチャイムは「瀬戸の花嫁」だった。922定時に発車。四国に来てからどの列車も正確なダイヤで運転されている。特に始発駅の発車時刻は、手元の時計で確認した分の誤差は全て10秒以内であった。

 車内は空いている。5号車の乗車率25%前後。海沿いの線路を振り子機能で左右にカーブしながら推定90~100km/hの穏やかな速度で快走する。

 高架線を駆け登り、今治到着定時。


 しまなみ海道開通関係の記念オレンジカードがあるかと思いみどりの窓口に行くが、オレンジカードの展示すら無い。

 バス乗車券を購入。記念テレホンカードが800円で売っているが、とりあえず保留。

 今治市役所が近くに在ることが地図で判明したので、早足で往復して、各種申請書をゲット。庁舎は高層ビルになっている。

 雨は完全に止んでいて、時折日差しもあり、暑い。


◎今治駅前 1024→1205 福山駅前 しまなみライナー

福山駅前行 高速バス しまなみバス 愛媛200か・・54

 しまなみ海道の高速バスは、このしまなみバスを含めて6社の共同運行会社で運行されている。

 大型の新型観光バスが入ってきたが、乗客は僅か3名。時間帯のせいかも知れないが、何とも寂しい状態である。これでは道路通行料にもならないのではないか?バックミラー越しに見る運転手の顔は郷ひろみ風。運転席の上にテレビ画面があり、案内を流している。高速道路を通るため、シートベルト着用の表示が出る。



 市街地を抜けたバスは今治ICから西瀬戸自動車道(通称しまなみ海道に入る。橋に入る際の右カーブで、これから通る橋が見渡せる。最初の橋の入り口に「しまなみ海道」の石碑。

 風が強いのか、制限速度は70km/hの表示が出ている。しまなみ海道は自転車・歩行者道を併設しているので、時折、自転車が通っていく。来島海峡を渡り、一旦高速を出る。大島の中の高速道路がまだ開通していないので、一般道を走り、吉海町役場前。

 大島北ICから再び高速に乗る。前に乗っている乗客と運転手が話を始める。連休などや通勤時間はは混むらしい。開通2日目に乗った人は渋滞で5時間かかったらしいが、平日は概ね定時運行しているらしい。 

 幾つかのバス停の都度、一度高速道路を下りてIC近くのバス停で折り返す。いずれも乗降なし。

 大きめの島を伝っていくせいか、橋の部分と比べて普通の陸地を走っている区間が長い。陸地の中でも海沿いを走る区間が多いので、海は見える。

 生口島も、高速道路未開通のため島内は一般道。向東バスストップを4分延で通過で次ぎは終点の福山駅前まで25分余り。とうとう途中からの乗客はいなかった。 新尾道大橋の下を通過する山陽本線の115系を発見、撮影。



1146福山尾道自動車道に合流した。福山まで15km。程なく福山尾道道が終わり、そのまま国道2号バイパスから一般国道へ移行。市街地が近付き少し渋滞する。福山駅到着は9分遅れの1214。

 同じバスの熟年夫婦も福山から同じひかり138号に乗るそうだ。地下道を抜けて駅へ急ぐ。福山駅でしまなみ海道関係のオレンジカードはないかと思ったが、時間がないので断念。


◎福山 1222→1242 岡山 ひかり138号 東京行新幹線138A  300系16両編成12両目5号車=Tec325-3505(平成5年日立)

 300系ひかり。車内は70%くらいの席が埋まっている。3人掛けの通路側に着席。超高速で岡山まで飛ばす。走行音がまるでジェット旅客機のようだ。


 岡山で一旦下車。新幹線改札内で土産物を物色。在来線コンコースには更に土産物店が並んでいるが、新幹線改札内の店でも満足の行く品揃えだ。

 桃やマスカットの実物は3~5千円と高い。桃を天日で干した蜜桃は手頃な値段で気を引かれる。果実酒は色々あるが、桃ワインが手頃か。きびだんごは各種あり、試食もできるようになっているが、今回の旅行は四国だし、他にも菓子類は買ったので、今回は差し控える。しかし、岡山は好みに合う菓子が多くて、選択に困る。


◎岡山 1320→1656 新横浜 ひかり112号 東京行新幹線112A  100系16両編成(グランドひかり)3両目14号車=Tec126-3030   禁煙指定席6E

 定刻に発車。今回の旅行の目的の最後の1つはこのグランドひかり乗車である。100系新幹線は2階建車両を連結しているが、2階建を4両連結しているのはJR西日本所属の一部で、食堂車が付いている。かつてほぼ全てのひかり号に食堂車があったが、現時点で食堂車連結のひかり号は4往復しか残っていないので貴重な存在だ。9月には営業休止になるとの噂もあり、遺憾なことである。


 14号車車内は大変空いている。岡山発車時点では座席の1割程度しか埋まっていない。デッキにはカード式公衆電話がある。

 弁当や、各種土産物の車内販売が頻繁に回ってくる。広島の紅葉饅頭、岡山のきびだんご、白桃など。

 1335頃検札があった。

 新神戸はトンネルとトンネルの間に相対式ホームが向かい合う2面2線の小さな駅。山間部でスペースの確保が難しかったのだろう。若干の乗客の入れ代わりがあった。

 新大阪停車。ここでたくさん乗ってきた。座席の60%くらいが一気に埋まる。

 新大阪発車直後に、荷物を指定の席にとりまとめてから食堂車に向かう。ちなみに食堂車の車番はTec168-3006であった。新大阪からのたくさんの乗客が検札を終える頃には食堂が混んでしまうかも知れない。


 予想よりは客が入っていたが、待たずに禁煙の4人テーブルを1つ確保できた。ハンバーグステーキセットを注文。食堂車給仕は50歳前後男性と30歳前後女性の2名。調理員の人数は不明。2階が食堂客席で、1階の厨房で調理した料理を小型専用エレベーターで2階のギャレイに運ぶ仕組み。メニューが相変わらず豊富なのは結構なことだ。セットメニューだけで5種類。単品料理は15種類以上ある。市中のレストランに決して見劣りしない。

 京都到着時に料理が届いた。ライスにハンバーグ、ベーコンと若干の野菜。紅茶は後で。味は特に美味と言うわけでもないが、悪くない。

 食事中に米原通過。関ヶ原越えの景色を眺めながらの食事は優雅な気分になれる。時折、下りの新幹線と擦れ違う。2階席からなので、対向列車が「のぞみ」のように車高の低い列車だと、天井を見下ろすような感じである。だんだんと食堂車も混んできた。

 満足して食堂車を後にする。今後も存続して貰いたいものだが。

 席に戻る途中、2階建の1階普通車は横4列座席でテレビモニターがあり、新大阪までの区間は映画を上映していたようだ。

 食事を終えて席に戻ると、隣の7D席に20代位の女性客が居たので、通してもらう。京都からもかなり乗ってきたようだ。

 岐阜羽島を過ぎるころから雨が降ってきた。隣に名鉄の電車が見え始め、名古屋到着。名古屋からの乗客も多く、これで8割以上の席が埋まった。雨が降り始めているが、名古屋発車は1518で定時である。

 名古屋発車後に車内販売の案内があったが、取り扱っているお土産の種類が豊富である。横浜のシウマイから、名古屋のウイロウ、伊勢の赤福?、京都の生八ッ橋、岡山のきびだんごと水蜜桃、広島の紅葉饅頭、博多のめんたいとひよこ饅頭という内容。沿線の有名品は皆揃っているという感じ。

 三河地方に入り、雨は止んだようだ。しばらく寝ていた。1610静岡通過。外は曇っていて、一時的に雨がぱらついた。

  1620富士川を渡った。川の上流の低い雲に日光が当たって、白く光っている。富士山は全く見えず。富士市の工場群が雲に負けずに白い煙をたなびかせていた。新富士通過の頃から、また雨が当たり始めた。

 小田原を定時に通過した旨の車内放送があった。快調に飛ばしている。

 新横浜定時到着。100系グランドひかりを見送る。

 有人改札で特急券を記念に貰った。乗り換え通路でカシオペアの小冊子を獲得。



◎新横浜 1711→ 東神奈川  205系8両編成 最後車8号車=クハ205-65

 やや混雑している。東神奈川まで車端部で立ち通す。


◎東神奈川 1722→1725? 横浜  最後車10号クハ209-60

 この電車も混んでいて、ドア近くに立つ。


◎横浜 1730→1800 逗子 久里浜行1579S  113系15両編成最後車11号車=クハ111-1064

 京浜東北線の接続が良かったので、予定より1本早い横須賀線に乗れた。セミクロスシートのロング部分に座れた。外は小雨が降っているようだ。

逗子駅から家族の迎えで帰宅。

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前回(1994年)の四国旅行時の記録は以下のリンクへ

1日目 ムーンライト高知で四国入り

2日目 祖谷渓・かずら橋観光後、徳島本線、牟岐線、阿左海岸鉄道

3日目 牟岐線・鳴門線(渦潮見物)、高徳線、予讃線

4-5日目 伊予鉄道、南国号、中村、土佐電気鉄道、金刀比羅宮

6-7日目 琴電志度線、屋島ケーブル、宇高国道フェリー


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